【ヴェルディ作品編曲】フランツ・リストのピアノ曲紹介
この記事ではジュゼッペ・ヴェルディの作品のリストによる編曲を紹介します。
「リゴレット」 - 演奏会用パラフレーズ (ヴェルディ) S.434
ヴェルディのオペラ「リゴレット」より。1859年作。通称「リゴレット・パラフレーズ」。リストのオペラ・パラフレーズの代表作のひとつ。
演奏はホルヘ・ボレット。
「ボッカネグラ」の回想 (ヴェルディ) S.438
リストのオペラファンタジーで最後に完成したもの。ヴェルディが1881年にオペラ「シモン・ボッカネグラ」を大幅に改訂し、リストもそれを追うように1882年にこの作品を改訂している。このオペラを普及させるために作った作品。
演奏はジョン・オグドン。
「トロヴァトーレ」のミゼレーレ - 演奏会用パラフレーズ (ヴェルディ) S.433
ヴェルディの「トロヴァトーレ」内のミゼレーレのパラフレーズ。1859年作。ヴェルディはこのミゼレーレ作曲の際「アレグリのミゼレーレ」を参考にしている。
演奏はアルフレート・ブレンデル。
「エルナーニ」 - 第1演奏会用パラフレーズ (ヴェルディ) S.431a
ヴェルディのオペラ「エルナーニ」に基づいて作ったパラフレーズだが、リストは出版せずにボツにした。1847年作。リストによる未出版の自筆譜からハワードが校訂した。リストは後に改めて「エルナーニ・パラフレーズ」を作るが、その際に一部この作品を転用している。
演奏はワイ・イン・ウォン。
「エルナーニ」 - (第2)演奏会用パラフレーズ (ヴェルディ) S.432
1859年作。リストはこの作品以前にエルナーニ幻想曲を作っているがそれは出版を許可しなかった。その作品と共通する部分あり。
演奏はマルク=アンドレ・アムラン。
「エルサレム」のサルヴェ・マリア 〔第2稿〕 (ヴェルディ) S.431ii
ヴェルディのオペラ「十字軍のロンバルディア人」より。およそ1882年作。このオペラのフランス語版は「エルサレム」と呼ばれる。そのオペラ内のアリア「サルヴェ・マリア」(ごきげんよう、マリア)の編曲の改訂稿。タイトルにエクスクラメーションマークは無し。ちなみにこの第2稿はリコルディ社のトレモロペダル付きピアノの使用を想定して書いたオッシアがある。
演奏はクラウディオ・アラウ。
「ドン・カルロ」の終幕 - 祝典の合唱と葬送行進曲 (ヴェルディ) S.435
ヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」の(全5幕版の)第3幕第2場のはじまりによる。1867年から1868年にかけて作られた。
演奏はフランソワ=ルネ・デュシャーブル。
「アイーダ」 - 神前の踊りと終幕の二重唱 (ヴェルディ) S.436
1879年作。リスト自身はこの作品を「トランスクリプション」と分類したが、ハワードは「これはパラフレーズである」と主張。
演奏はフランソワ=ルネ・デュシャーブル。
「レクイエム」のアニュス・デイ (ヴェルディ) S.437i
ヴェルディの「レクイエム」の「アニュス・デイ」(神の子羊)のトランスクリプション。1877年作。原曲にそれほど忠実ではなく、より親しみやすい形に編曲している。
演奏はオラツィオ・ショルティーノ。
【関連作品】
「エルサレム (十字軍のロンバルディア人)」のサルヴェ・マリア! 〔第1稿〕 (ヴェルディ) S.431i
ヴェルディのオペラ「十字軍のロンバルディア人」より。このオペラのフランス語版は「エルサレム」と呼ばれる。1848年にリストがそのオペラのジゼルダのアリア「サルヴェ・マリア!」を編曲。この初稿はタイトルにエクスクラメーションマーク付き。
演奏はアレクサンダー・ドッシン。
● 楽譜紹介
新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています
・「リゴレット」 - 演奏会用パラフレーズ S.434
・「トロヴァトーレ」のミゼレーレ - 演奏会用パラフレーズ S.433
・「エルナーニ」 - (第2)演奏会用パラフレーズ S.432
・「エルナーニ」 - 第1演奏会用パラフレーズ S.431a
・「ドン・カルロ」の終幕 - 祝典の合唱と葬送行進曲 S.435
・「アイーダ」 - 神前の踊りと終幕の二重唱 S.436
・「ボッカネグラ」の回想 S.438

・「レクイエム」のアニュス・デイ S.437
それではみなさま良い一日を
