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【国歌・国民歌に基づく作品】フランツ・リストのピアノ曲紹介

この記事では国歌や国讃歌、国民歌に関連する曲を紹介します。


ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン S.235

イギリス国歌「女王陛下万歳」のパラフレーズ。タイトルは「神よ女王を護り賜え」の意。フランツ・リストの第2回目のイギリスツアーの際に作曲。1841年作。
演奏はロビン・アルチトーレ。


ラ・マルセイエーズ (リール) S.237

フランス国歌のピアノ独奏編曲。およそ1872年作。原曲はルージェ・ド・リール作曲。タイトルは「マルセイユの歌」とも言われる。ちなみにリストはこの「ラ・マルセイエーズ」の旋律を「革命交響曲」で使用する予定だったが、その作品は結局完成しなかった。
演奏はドモンコス・チャバイ。


フス教徒の歌 (クロフ) S.234

ヨゼフ・テオドール・クロフの「フス教讃歌」をもとにした作品。1840年作。しかしリストは15世紀の旋律だと勘違いしていた。ハワードは「タイトルにある"15世紀より"の記述は省いたほうがいいだろう」と言っている。
演奏はプラクセディス・ジュヌヴィエーヴ・フグ。


鐘が鳴る S.238

フランス民謡に基づく作品。およそ1850年頃の作品と推測されている。
演奏はアルノルド・シャルカー。


愚かな羊飼い - ジャスミンの詩「フランソネット」による歌 S.236/1

ジャック・ジャスミンの詩「フランソネット」へジャスミン本人が歌曲を書いたが、その歌曲の編曲。その歌曲はジャスミン本人が作曲したメロディーをもとにしたか、あるいは民謡からとられた可能性もある。1844年にリストとジャスミンはアジャンにて会っているが、その年に作曲された。リストはジャスミンのロマンスに寄せて即興演奏をし、ジャスミンはその返礼に賛辞を込めた即興詩をリストに贈った。その詩は後に出版され、リストへ献呈された。
演奏はミシェル・カンドッティ。


ベアルヌの歌 S.236/2

ベアルヌ地方の民謡。1844年作。変奏曲形式。1991年のイギリスのリスト協会の機関誌にて復刻出版される。
演奏はドモンコス・チャバイ。


アンリIV世万歳 S.239

フランス民謡のピアノ編曲。1870年代以降に作曲されたと推測される。リスト協会出版が1977年に出版。自筆譜は失われている。
演奏はドモンコス・チャバイ。



【関連作品】

イギリスの主題による幻想曲 S.694

1841年から1842年にかけて作られた。この作品は大きく4つに分けることができる。最初はヘンデルのオラトリオ「メサイア」の序曲のアレグロ部のトランスクリプション。次はお馴染みの旋律であるヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」より「見よ勇者は帰る」の変奏曲。残りの部分はイギリスの愛国歌「ルール・ブリタニア」とイギリス国歌「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」の主題による。未完部、消失部はハワードが編集、補筆を行っている。




● 楽譜紹介

新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

・ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン S.235
・フス教徒の歌 (クロフ) S.234

・ラ・マルセイエーズ (リール) S.237

・鐘が鳴る S.238

・愚かな羊飼い - ジャスミンの詩「フランソネット」による歌 S.236/1
・ベアルヌの歌 S.236/2
※ 楽天リンクはこちら


・アンリIV世万歳 S.239



それではみなさま良い一日を



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