だいじょうぶ『ひと色展』~自由詩~
けつまづいてころんだら
いたくって
たてなくなって
きずになって
ひざこぞうから
ち
しばらくたてなくて
じっとしてたら
だんだんあたりはくらくなって
かなしくなってなみだがでて
あぁこのままなのかと
ひとしれずこのままなのかと
まほうがつかえたなら
ゆっくりのんびりと
ちがでる
ちがでたら
かたまるまでは
ちまみれです
まほうがつかえたなら
いたみもしないのに
じっとしてじっとして
よるがふかまる
しずかにして
やみのなか
ちまみれ
そのままのこされて
かなしくなって
ちいさくなって
やがてお日さまが微笑みながら
のぼってくる
夏の朝はしんとして
白んだ雲は紅紫色にゆるり酔うと染まる
蒸しかえす湿気があたたかくて
きずが乾いていく
風がやさしくなでて水に
青い大空と雲の峰がうつるころ
君は顔をあげた
少しずつ少しずつ
ちが止まる
傷口が固まりはじめて
けつまずいた大地に
やっぱりこの手をついて
立ち上がることができたことは
誰かが見ている
そっと…
まほうがつかえるとは!
このことで
滴ったちが残した
ちまみれの傷あとは
あなたが生まれる前触れだと
ほんとうのあなたが生まれる前触れだと
大地の詩人がいうように
王冠をいただき誇りあるひとになった

たくさん傷をもつひとは魅力ある
ほんとうのあなたである
ここに居るのがほんとうのあなた
他の何処にもいないのがあなたであること
まるで魔法のように光る君になる
それは間違いないこと
また転ぶだろう転ぶかもしれない
また傷になる傷になるかもしれない
いたい傷になるいたいかもしれない
しかしその繰り返しが
あなたであるということ
大地に手をついて
何度でも立ち上がることはできる
大地があるからこそ
何度でも魔法使いだと人はいう
大地によってたつ
そのことを
ゆっくりのんびりとゆるりと
皆ともに
へたっぴなままでいい…立ち上がる筈
と遠くにいても信じてること
きっと、だいじょうぶの魔法
この子は使う
大地の魔法を
イシノアサミ様、素敵な企画をありがとうございます。
大地の魔法をつかうかわいらしい子をイメージしました
>837文字
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