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掌という名の地図 | おまもり図鑑

占い館の椅子に座っていると、タロットカードを広げるだけでなく、お客様の「手」を拝見する機会も多くあります。
手相。それは、もっと言えば「手そのもの」を眺める時間でもあります。
一般的に、手相の世界では右手が未来を、左手が持って生まれた才能を表すと言われています。もちろんそうした基礎的な知識も大切にしていますが、私がそれ以上に重きを置いているのは、その方の手の広げ方や肌の状態、そしてその瞬間に受け取るインスピレーションです。
教科書通りの解釈がすべてではありません。時には左手に強く未来の気配を感じることもあり、その際は感じたままの景色を言葉に乗せてお伝えするようにしています。手には、その方がこれまでどのように歩んできたのか、その「生き様」が静かに、しかし雄弁に現れているものです。
そして、手相は決して固定されたものではありません。
人生のフェーズが変わり、心の持ちようや環境が変化すると、驚くほど自然に手のひらの地図は書き換わっていきます。私たちは、刻一刻と変化する掌の地図を頼りに、人生という長い旅を続けているのかもしれません。
最近、私自身の掌も少しずつ変化していることに気づきました。
時折、自分の手をまじまじと観察しては、その変化を面白いと感じています。
手相において、生き方やこれからの道のりを見る際、最も参考になるのは「運命線」です。手のひらの中央をまっすぐに貫くその線は、まさに人生の道標。私の運命線は、中指の付け根までしっかりと長く伸びています。これを見るたび、「どうやら私は死ぬまで働き続ける運命らしい」と、思わず笑ってしまいました。
あなたの手のひらの真ん中には、今、どのような線が通っているでしょうか。
ふとした瞬間に自分の掌を眺めてみる。
それは、自分という旅人の現在地を確かめる、ささやかな時間になるはずです。

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