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ドラマでは分からない“リアル医者の世界”研修医・医局・専門医のことをざっくり解説』

📝 医者シリーズ・制度編
(元研修医が、すこしだけ毒を添えてお届けします)




医者シリーズ第2話で研修医時代の話をしたら、
だいたいこんな声が返ってくる。

「スーパーローテって何?」
「医局ってまだあるの?」
「レジデントって、ドラマのあれ?」

ということで、
“医学界の裏側で動いている制度” を、
ちょっと毒とユーモアを添えて説明しておく。

本気で説明すれば厚労省の資料になってしまうので、
今日は“読めるテンション”でいく。

注意事項として、これは現行の制度だ。20年くらい前は全然違ったのだが、ややこしくなるのでここでは割愛する。

■ まず「研修医」とは何か?


医学生は6年間勉強し、
国家試験に合格すると晴れて“医師”になる。

とはいえ、
なった瞬間に人間を治せるわけではない。

なので最初の2年間は 初期研修医 として働く。

この2年間は スーパーローテーション といって、
色々な科を1〜2ヶ月ずつ回る。
• 内科
• 外科
• 産婦人科
• 小児科
• 救急
• 精神科

…などなど。

イメージとしては、

「医学という巨大テーマパークの全アトラクションを、
クリアできなくても一周してこいと言われる期間」

みたいな感じ。

ちなみに、めちゃくちゃ忙しい病院だと
当直(夜勤)は月10回くらいある。
(※最近はそんなことない…と信じたい)

当直 → 通常勤務 → 当直 → 通常勤務。
曜日感覚は崩壊する。


■ 「レジデント」って何者?


ドラマでよく聞く単語だが、
実は 病院によって意味がバラバラ。

一般的には、
• 初期研修医=ジュニアレジデント
• 後期研修医=シニアレジデント

と呼ばれることが多い。

ただし病院によっては、
• 研修医全体をレジデントと呼ぶ
• その上の専門医を目指す若手もレジデントと呼ぶ

など、定義はゆるい。

ざっくりまとめると:

「なんらかの修行中の医者は、だいたいレジデント」

という理解でいい。


■ “名前は聞いたことある?”「医局」


医療ドラマでよく聞く単語、医局。

でも医学系以外の人はほぼこう思っている:

「あれ、結局なんなの?」

一言でいうと、

大学病院にある、各科の“本部・組織”みたいなもの。

入局すると、大学が持つ関連病院に
数年ごとに派遣されて働く。

つまり、

大きな組織に所属し、系列病院を回りながら修行するシステム。

ドラマ『白い巨塔』はかなり誇張しているけれど、
雰囲気の“核”はわりと合っている。
(もちろん現実はあそこまで黒くは…ない…と思いたい)

私は入局していないので、これ以上は触れない。
本質的にはちゃんとわかってない&また聞きくらいの知識なので。

色々言われることもあるが、医局が地域を支えている面もあり、大事な仕組みである、という認識だ。


■ “専門医”とは何か?

初期研修が終わると、
自分の専門科を選び 後期研修(3年) に入る。

先ほどの医局とも関わるのだが、医局に入ると大体のところが専門医が取れるまでしっかりとサポートしてくれる。

ただし、医局以外、いわゆる市中病院でも研修は可能なので、その場合は医局に所属せずに後期研修を行う。そこでも、その病院の先生達に助けてもらいながら後期研修を行なっていく。

まず病院を選び働き始める。
そのあと、
• 学会発表
• 論文
• 講習の単位
• 症例経験

などを積み上げて、
やっと 専門医試験の受験資格 がもらえる。

なお、後期研修医くらいから、病院を受診した際に「その科の医師」として接する事が多い。小児科の◯◯ですと自己紹介で名乗るようになる。

ここでよく誤解されるポイント:

👉 専門医じゃなくても“何科の医者”を名乗れる。

極端にいえば、
私が明日から「外科医です」と言っても法的にはOK。

専門医を持たずに超優秀な医師もたくさんいるし、
逆もまた然り。

ただし専門医があると、
他の医療者からの“信頼の指標”として
分かりやすいのは確か。


■ 小児科はさらに“上の専門”がある


小児科はここが特殊で、
専門医のさらに上に“専門の上位資格”がある。

たとえば:
• 小児神経科
• 新生児科
• 小児循環器
• アレルギー

など。

これらは 小児科専門医をとった後に、
さらに数年間の研修が必要。

医者シリーズのどこかでこの話は深掘りする予定だが、
今はひとことだけ覚えてほしい。

「小児科は“専門医の上にさらに専門が重なる世界”」


■ ※補足:これは“小児科ルート”寄りの説明です


全体の構造はどの科もほぼ共通だが、
• 内科
• 外科
• 循環器内科
• 消化器外科

など、それぞれまた色々とと異なっている。
(このあたりは厚労省の領域なので、ここでは経験ベース)

私は小児科ルートを歩いてきたので、
説明も小児科寄りになっている。


■ まとめ:医者のキャリアは“一本道”ではない


医者という仕事は、実は分岐が多い。
• 医局に入る or 入らない
• 市中 or 大学
• 何科に進むか
• 専門医を取るか取らないか
• さらに上のサブスペシャルティに進むか

全部、自由。

どのルートにも
“その時期にしか見えない景色” がある。

医者シリーズでは、
自分自身の経験を軸にしながら
この道のリアルをどんどん描いていく予定。



🔚 次回の本編(医者シリーズ第3話)

《どうして“小児科”を選んだのか
──かわいいだけでは説明できない理由》

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