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【なぜ、あなたは運命の人と結婚できるのか?】天空ねこカフェ★ミラクル★読んで実行すれば人生に奇跡がおこる実話を元にした不思議な物語


こんにちは。
ミラクルライトワーカー 
南美佐子です。私は、
催眠術師・催眠心理療法士
日本催眠術協会理事である
南裕先生の妻でした。

南裕先生は催眠術スクール
催眠心理療法スクール経営者で
催眠術師・催眠心理療法士として
テレビやネットCMに出演したり
催眠術番組の監修をしたり
催眠術イベントを主宰したり
催眠術DVDや催眠術グッズを企画制作
をする人で、22年もの間、
何千人もの人の心に寄り添ってきた人です。

私は南先生の催眠術スクールの生徒です。
2012年の在学中に結婚してから
10 年間、夫のいちばん近くで、
催眠術・催眠心理療法の「被験者」として、
8年間はスピリチュアル催眠術講師として
人の心が変わっていく瞬間を、
ずっと見つめてきました。

その夫が、3年半前、
信じられないことに
突然、この世を去りました。

あまりのショックで私は
なかなか立ち直ることが
できませんでした。

でも、私にはどうしても
伝えたいことがあるのです。

夫が死んだ時に残してくれた
命と引き換えに教えてくれた
ワンネス体験
そこには全ての答えが

確かに・・・
ありました。

夫は私に真理を遺していきました。


「宇宙の中に、自分がいるのではない。
自分の中に、宇宙がある」

「全ての催眠は自己催眠である」

「宇宙のすべてが自分であり
他人は存在していない。
自分の思い通りの未来を
創りだすことができる」と。

私たちが生きている現実は、
自分が自分にかけ続けている“暗示”
が、つくり出しています。

この物語は、
夫が遺してくれたその真実を、
あなたに、いちばんやさしい形
でお届けするために書きました。

どうぞ、この物語を、
お茶でも飲みながら、
気楽に読んでみてください。

もし、あなたが今現在
何かに悩んでいて
この物語を読むことで、
本当の自分に気付けて
変わるきっかけとなったなら
それは、宇宙からの・・・
そして
今は亡き夫からの・・・
あなたへのプレゼントです。

私は夫が生きていたら
この物語を書いてないと思います。

この物語は私の過去の
異性との関係性での失敗と成功
を元に書かれています。

読み終えるころ、あなたの心が、
少しでも、軽くなりますように。

それでは、
物語がはじまります。

この世とあの世の間にある
不思議な猫カフェへ、
ご案内いたしましょう。

天空猫カフェ・ミラクル 

第一話 いちばん欲しいものを、手放したとき


そのカフェへ続く道は、
深く悩んでいる人にだけ
なぜか見えるらしい・・・。

きっと、この物語の読者も
深く何かに悩んでいる人かもしれない。
傷ついている人かもしれない・・・。

かつての私のように。

* * *  * * *

奈緒が、デートで待ち合わせした
レストランを出たとき
夜の九時を過ぎていた。

三十七歳。独身。
恋人はいない。
婚活アプリも、結婚相談所も、
たくさん試してきた。

結婚相談所の希望条件には、
いつも、チェックを入れていた。
年収一千万円以上。
経済力は愛情と安心のバロメーターだし。

もちろん今回の結婚相談所でも
チェックをしていた。
今度こそ今度こそ
理想の男性と絶対に出会ってやる。
なんせ40万も支払ったんだから。

できれば高学歴で、見た目もよくて、
私のことを大事にして、愛情を注いでくれて
ちゃんと面倒をみてくれる人。
で、、子供好きな人がいいな。

——それくらい、望んだっていいはずだ。
私だって、ちゃんとしてるんだから。

けれど、なぜか。
会う人、会う人、まるで条件と
真逆の冴えない相手ばかりだった。
付き合いたいような理想の人と
なかなか出会えなかった。

そして今夜の相手で、
いったい何人目だろう。
8人目、いや9人目くらいか。

その男も、席についてしばらく奈緒を
値踏みするように眺めたあと、
料理を半分も食べないうちに、
こう言ったのだった。

「うーん……なんか、ピンと来ないなあ。
ねえ、ここ出て、別のいいとこ行かない?」

(え?なんですって。
いいとこって、どこ?まさか・・・
私はとってもお腹が空いていて
まだ食べてる途中だよ?
見て、わかんない?
この人、前の男より鈍感。
奈緒のことを、ちゃんと見てない。
あーあ。ガッカリ。今度こそって思って
わざわざ青山のカリスマ美容師を予約
1番高いトリートメントとパーマ選んで
気合いれて来たのに・・・なんでこうなの!
また、大事なお金と時間をムダにしちゃった)

そんなことを考えながら
残りの料理を次々と口に入れ
急いで飲み込んだ。
もう味もわからない。

男のほうも、どこかで聞いた話だが、
希望条件に「美人で、気立てがよくて、
家事もできて、尽くしてくれる人」
と並べているらしかった。

——お互いさま、なのかもしれない。

「私、もう帰ります」
ガッタンッ。
椅子が床にぶつかる音が店中に響く。
隣の幸せそうなカップルが目を見開いて
奈緒の顔を見ていた。

ひとり、夜の街に出た。

あーあ・・・
またか・・・

大きなため息がでた。

なんで男運がこんなに悪いの?
私はただ、幸せになりたいだけなのに。
なぜ、誰も、私を幸せにしてくれないんだろう。

ちゃんとした人と結婚して、
安心したいだけなのに。

気がつくと・・・
目の前には手をつないだ若いカップルが
みつめあって笑っていた。
それを見ていると、みじめで仕方なかった。
石を投げつけたくなってきた。

なんで、なんで・・・なんでよ!
私だけひとりぼっちなの!
私だけ幸せじゃないのよ!

さみしくて、孤独で
いたたまれない気持ちになっていた。

ふと気がつくと、
奈緒は知らない路地に入り込んでいた。
いつもの帰り道のはずなのに、
見たことのない、ゆるい坂道。

海の塩のにおいがする。
(あれ?こんな道、
こんなところにあったっけ?)

何かに導かれるように
坂をのぼりきると、ふいに、視界が開けた。
そして奈緒は、息を呑んだ。

* * *

空が、ラベンダー色に染まっていた。

紫と、淡いピンクと、水色が、
美しいコントラストをえがいている。
空には、満月に近い、大きな大きな月。
その月の光が、目にとびこんできた。
心が洗われ浄化されていくのがわかった。

夕暮れなのか、夜明けなのか。わからない。
こんな時間に、こんな空があるはずがない。


でも、あまりにも美しくて、
奈緒の頬を、わけもなく、涙がつたった。

光でできた道が現れたので登っていくと
その先にはカフェがあった。

透明感のある水色の扉。
看板には、こう書かれている。

「天空猫カフェ・ミラクル」

(猫カフェ?ミラクル?)
奈緒は、吸い寄せられるように、
その扉を押した。

* * *  * * *

カラン。
澄んだ鈴の音がした。

店の中は、あたたかな灯りに満ちていた。
奥の方で白い猫が寝ているのが見えた。

大きな窓いっぱいに、
あのラベンダー色の空と、
銀の道を渡す海が広がっている。

窓辺の小さなテーブルに、一人の女性が座っていた。
その手元には、美しい絵柄のカードが並べられている。
テーブルの端に、小さな立て札があった。

ヒーリングタロット占い、承ります。
ようこそ。 本当の自分がみつかる旅へ。
潜在意識の扉を開き魂の本音をみてみませんか?

「いらっしゃいませ」

女性が、顔を上げて微笑んだ。
落ち着いた、深い瞳をしている。

その立て札を見た瞬間、
奈緒の口から、自然と言葉がこぼれていた。

「あの……占って、いただけますか」

自分でも、少し驚いた。
占いなんて、もう何年も信じていなかったのに。
でも、この店の、この空の色の中でなら
——なぜか、そうしたかった。

「ええ、もちろん。どうぞ、お掛けください」

女性は「美月」と名乗った
向かいの椅子を、そっと手で示した。

奈緒は、堰を切ったように話しはじめた。
いい人が来ないこと。
何年も婚活していること。
今夜も、値踏みするように見られて、
大切に扱われなかったこと。

「私、何がいけないんでしょうか。
ちゃんとしてるねって、みんな言うんです。
でも、誰も、私を選んでくれない。
私はただ、幸せにしてくれる人がほしいだけなのに」

美月は、静かにうなずいて、
テーブルの上でタロットを混ぜはじめた。
カードがこすれる、紙と紙の囁き声。

「一枚、引いてみてください」

奈緒の指が、一枚を選んだ。

逆さまの「女帝」。
豊かさの女神が、さかさまに座っている絵。

「やっぱり、ダメなんですね、私」
と奈緒は唇を噛んだ。

美月は、首を横に振った。

「奈緒さん。
私、この仕事を十年していて、
ひとつだけ気づいたことがあるんです。
カードは、未来を当てません。
カードは、あなたが今、どこに立っているかを、
教えてくれるだけです」

美月は、逆さまの女帝を、
そっと指さした。

「このカードはね、
『受け取ることばかり考えていて、
与えることを忘れている』とき、
よく出るんですよ」

* * *  * * *

「奈緒さん。ひとつ、訊いていいですか」
と美月は言った。
「あなたは、結婚相手に、何を求めていますか」

「……優しくて、ちゃんと働いていて、
私を大事にしてくれて、安心させてくれる人」

「なるほど。では、あなたは、
その相手に、何を与えますか」

奈緒は、言葉に詰まった。

そんなこと、考えたこともなかった。
ずっと、もらうことばかり考えていた。
誰かが、自分を、幸せにしてくれること。
安心させてくれること。満たしてくれること。

「私、ずっと……
『してもらう』ことばかり、考えていました」

「もう一枚、引いてみてください」
と美月はカードの方を見ながら言った。

「今度はね、『どうすれば幸せにしてもらえるか』
ではなく『私は、誰を、幸せにしたいのか』
と、問いながら」

奈緒の指が、震えながらカードを取った。

——「太陽」。裸の子どもが、白い馬に乗って、
光のなかを駆けている絵。

その、絵の中の小さな子どもを見た瞬間。

奈緒の胸の奥で、ずっと閉じ込めていた、
古い記憶の扉が、カタン、と音を立て開いた。

——4歳の、奈緒だった。

母が病気で入院していた、あの一年。
幼い奈緒は、遠い親戚の家に、預けられていた。
母は「すぐ迎えに来るからね」と言った。
でも、幼い奈緒にはわからなかった。
なぜ自分が、知らない家に置いていかれるのか。

夜、布団の中で、奈緒はいつも思っていた。

——わたしは、いらない子なんだ。
お母さんに、捨てられたんだ。

本当は、捨てられてなんかいなかった。
母は、ちゃんと迎えに来た。
事情があっただけだった。
でも、4歳の奈緒の心には、その時の孤独が、
消えない暗示として、心に刻み込まれてしまった。

『わたしは、愛されない子』
『だから、もらわなきゃ。誰かに、愛してもらわなきゃ、
わたしは空っぽのまま』

(そうか)と奈緒は思った。

私はずっと、あのときの、
4歳の私のままだったんだ。

「もらわなきゃ」と手を伸ばし続けていたのは、
欲張りだからじゃない。
あのときから、ずっと、心細かったからだ。

奈緒の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。

* * *  * * *

そのとき、奥の扉が、音もなく開いた。

黒いベストに、小さな蝶ネクタイ。
少しふくよかで、どこか紳士のような気配
をまとった黒猫が、銀の盆を器用に持って、
ゆっくりと歩いてきた。

奈緒は、思わず目を瞬いた。

猫、だ。

けれど、その黒猫は、
まるで昔からこの店の主人であるかのように、
落ち着いた足取りでテーブルに近づき、
ハーブティーとケーキをテーブルに置いた。

「どうぞ。お召し上がりください。
会話はだいたい聞こえていました。
少しだけ、お話ししても?」

低く、深く、波のようにやさしい声だった。

奈緒は、声を失った。
黒猫が、話している。

(猫カフェミラクルってこういうこと?)

その声を聞いていると
不思議と心が落ちついてきて
安心感につつまれていた。

ずっと張りつめていた胸の奥が、
ふっとゆるんだ。

黒猫マスターは、金色がかった深い瞳
で奈緒を見つめ、静かに微笑んだ。

「ここではね、ほんとうの自分でしか、
話せないことを話せるんです」

そして、黒猫マスターの足元から、一匹の猫が、
ひらりとテーブルに飛び乗った。

真っ白な、美しい猫だった。
エメラルドのような、緑がかった金色の瞳。
猫は、まっすぐに奈緒を見つめ、
それから、ちょこん、と奈緒の膝の上に乗った。

あたたかい。

その重みと体温が膝に伝わった瞬間、
奈緒の目から、また涙があふれた。

なぜだか、わからなかった。
ただ、ずっと張りつめていた何かが、
ふっと、ゆるんだ。

「不思議でしょう」と黒猫マスターは言った。
「この子はね、人がいちばん泣きたいとき
癒されたいときにそっと、膝に乗るんですよ」

* * *

「奈緒さん」と黒猫マスターは、静かに切り出した。
「ひとつ、昔話をしてもいいですか。
私の妻——そこにいる美月の話です」

美月が、少し恥ずかしそうに微笑んだ。

「彼女もね、昔は、あなたと同じだったんです。
『養ってくれる人がほしい』
『安心させてくれる人がほしい』
条件のいい人とばかり、出会おうとしていた。
でも、来るのは、彼女が求めるのと同じ
——『何かを相手に求める』という男性ばかりだった」

奈緒は、ハッとして顔を上げた。

「考えてみると、当たり前なんですよ」
と黒猫マスターは、やさしく続けた。
「『ちょうだい、ちょうだい』
と手を差し出している人のところには、
同じように『ちょうだい』と手を出す人しか、
引き寄せられない。

だって、似た者どうしが、
鏡のように引き合うのですから。

求める人と、求める人。
お互いに『何をくれるの?』と値踏みし合って、
どちらも満たされず、すれ違っていく。
……今夜のあなたと、お相手のように」

奈緒は、ぐっと、言葉に詰まった。
今夜の男も、奈緒を値踏みしていた。
そして奈緒もまた、その男の年収や肩書きを、
値踏みしていたのだ。
鏡のように。

「でもね。『どうぞ』と手を開いて、
与える人のところには、同じように
与えてくれる人が、自然と集まってくる。

だから、本当は
——求めるのをやめた人ほど、
いちばん早く、本物の相手に出会うんですよ」

「ある日、彼女は、ある人にこう言われたそうです。
この宇宙の法則は【与えるものが受けとるもの】
『あなたが、誰かに幸せを求めるんじゃない。
幸せが欲しいのならあなたが、
先に幸せを与えなさい』と」

黒猫マスターは、話を続けた。

「その日から、彼女は、人生のルールを変えたんです。
『どうすれば幸せにしてもらえるか』を考えるのをやめて、
『目の前の人を、私はどう幸せにするか』
を考えはじめた。
求める人から、与える人へ変わった。
……すると、不思議なことが起きました」

「何が、起きたんですか」

「彼女のほうから求めるのをやめた瞬間、
世界のほうから、彼女に求めてくるようになったんです」

黒猫マスターは、いたずらっぽく目を細めた。

「かく言う私も、その『世界のほう』の、ひとりでしてね」

美月が、ふふ、と笑った。

* * *   * * * 

「世界はね、鏡なんですよ」
と黒猫マスターは言った。

「あなたが世界に向ける顔を、
世界はそっくりそのまま、返してくる。

あなたが『ちょうだい、ちょうだい』
という手を差し出せば、
世界も『ちょうだい』と手を出してくる。

でも、あなたが
『どうぞ』と手を開けば——」

黒猫マスターは、窓の外を指さした。

ラベンダー色の空に、満月。
海の上に、まっすぐに伸びる、
銀色の光の道。

「あの月を、ごらんなさい。
月は、太陽の光を受け取って、
こうして、海に光の道を渡している。
受け取ったものを、ただ、与えている。
だから、あんなに美しいんです」

奈緒は、その光の道を、
じっと見つめた。

「昔、ある賢者が、こんなことを言いました」
と黒猫マスターは、静かに付け加えた。
「『人は、与えることによってしか、
自分がすでにそれを持っていると、
気づくことができない』と。

——奈緒さん。あなたが誰かに
優しさを与えられたなら、
それは、あなたの中に優しさが、
ちゃんとあった証拠なんです。
空っぽの人には、与えることなど、
できないのですから」

「あなたは、ずっと、こう思っていた。
『私を幸せにしてくれる人を探さなきゃ』と。
でもね、奈緒さん。本当はもう、あなたの中に、
誰かを照らせるだけの光が、ちゃんとあるんですよ。
月が、太陽の光を借りているように。
あなたも、ちゃんと、借りているんです」

「……何から、ですか」

黒猫マスターは、ただ、微笑んだ。
そして、こう言った。

「それでは、少しだけ、目を閉じてみましょうか。
あの光の道の先に、何が見えるか——」

* * *

奈緒は、目を閉じた。
黒猫マスターの、波のような声が、
ゆっくりと奈緒を導いていく。

光の道。
その先にある、小さな公園。
木漏れ日のベンチ。

そこに、まず、ひとりの女の子が座っていた。

膝を抱えて、うつむいている、4歳の奈緒。
あの夜の、心細かった、小さな自分。

「その子に、近づいて、声をかけてあげてください」
と黒猫マスターの声がした。
「あなたが、いちばん言ってほしかった言葉を——」

奈緒は、その子の隣に、そっとしゃがんだ。
そして、震える声で言った。

「……もう、だいじょうぶだよ。
あなたは、捨てられてなんかいない。
ずっと、ひとりで、がんばってきたね」

女の子が、顔を上げた。
そして、ふわりと笑って、
奈緒の胸に飛び込んできた。

あたたかかった。
その子は、光になって、
奈緒の中に、すうっと溶けていった。

「よくできました」
と黒猫マスターは言った。
「では、もう一度、そのベンチをごらんなさい。
今度は、誰が座っていますか」

奈緒が目をやると、そこには
——笑っている、未来の奈緒がいた。
誰かの隣で、心から、
幸せそうに笑っている。

「あなたは、その人に、訊いてみることができます」
と黒猫マスターの声がした。
「『どうやって、その幸せを、手に入れたんですか』と」

……だが、その先、
未来の奈緒が何を語ったのか。

二人のあいだで、どんな言葉が交わされたのか。
それは、ここには、書ききれない。

ただ、奈緒が目を開けたとき、その頬は涙で濡れ、
そして——不思議なほど、晴れやかだった。

* * *  * * *

帰りぎわ、膝の上の白い猫が、
ふいに、奈緒を見上げた。

その緑がかった金色の瞳は、
どこまでも深く、やさしかった。

そして
——これは、奈緒の気のせい
だったのかもしれないけれど。

その猫が、人の言葉で、
こう語りかけてきた気がした。
それは、大人の奈緒にではなく、
4歳のあの夜から、ずっと、
誰かにそう言ってほしかった。

「あなたは、捨てられていない」と。
「あなたは、満たされている」と。
その言葉を、こんなにも長いあいだ、
待っていたのだ。

白い猫の体が、一瞬、
淡い緑色の光に包まれたように見えた。

癒やしの大天使、ラファエル。

その名を、奈緒は、なぜか知っていた。
遠い遠い、生まれるよりも前から、
知っていた気がした。

* * *  * * *

三か月後。

奈緒は、もう、あのカフェを探していなかった。

あれから、奈緒は、ルールを変えた。
「幸せにしてもらえる人」
を探すのをやめた。

代わりに、目の前の人に、
自分は何ができるだろう、
と考えるようになった。

職場で、後輩の相談に、ただ親身に乗った。
見返りも求めずに。
近所のひとり暮らしのお年寄りに、
買い物のついでに、声をかけるようになった。

すると、不思議なことに、
毎日が、楽しくなってきた。

人を値踏みするような、あの冷たい目つきが
——いつの間にか、
自分の中から、消えていた。

そして
握りしめていた「結婚しなきゃ」を、
奈緒が、ふっと手放したころ。

何の前ぶれもなく、それは、
向こうからやってきた。

ボランティアで通いはじめた、
地域の小さな集まり。
そこにいた、ひとりの人。
婚活の条件表には、
ひとつも当てはまらない人だった。

でも、その人と過ごす時間は、
奈緒が頭で思い描いていた「理想」を、
はるかに超えて、あたたかかった。

奈緒が、いちばん欲しかったものを手放した、
まさにそのとき想像もしなかったミラクルが、
舞い降りていた。

* * *   * * *

― 今、これを読んでいる、あなたへ ―

もし今、あなたが、
「どうして誰も、私を幸せにしてくれないんだろう」
と感じているなら。
ほんの少しだけ、立場を変えてみてください。
「私は、誰を、幸せにできるだろう」

その瞬間、あなたは、求める人から、
与える人へと変わります。
そして世界という鏡は、
必ず、同じ顔を返してきます。

握りしめていた手を、
そっと、ひらいてみてください。
あなたが頭で考えた願いより、
ずっと大きなものが、
きっと、舞い降りてきます。


実は私も求める人から与える人にシフトして
7日後に憧れの人に「付き合って欲しい」
と言われました。それが南裕先生です。
4ヶ月半後に猿田彦神社で結婚式を挙げました。
「黒猫マスター」は南裕先生がモデルです。
私の夫であり、師でもありました。
催眠術師・催眠心理療法士でしたが
三年半前に、突然この世を去りました。
夫は生前、何千人もの人の心に寄り添いながら、
ひとつの真実にたどり着いていました。
「宇宙の中に自分がいるのではない。
自分の中に、宇宙があるのだ」と。
そして、こうも言っていました。
「求める者には、求める者が集まる。
与える者には、与える者が集まる」と。
夫が亡くなって、いちばん落ち込んでいた夜。
私は、人生でいちばん美しい月と空を見ました。
ラベンダー色と、ピンクと水色と、満月と、
海にまっすぐ伸びる、銀色の光の道。
あの空を、この物語の中に、
そっと閉じ込めました。
夫が、私に見せてくれた美しい景色を、
その感動を、今度は、あなたにも届けたかったのです。
あなたが、素敵な未来を創れますように。
いつも幸せでありますように。
また、天空猫カフェ・ミラクル物語の世界で、
お会いしましょう。
(※マスターが奈緒さんに行った「未来を創るセッション」
の具体的な方法は、 別の記事で、詳しくお伝えしますね。)

おわりに

最後まで読んでくださって、
どうもありがとうございました。
天空猫カフェの物語の構想は
実は、1年も前からあったのですが、
なかなか形にすることができませんでした。
こうして今回、
第一回目のお披露目ができ
嬉しく思っています。

私には、不思議なジンクスがあります。
私が「これだ」と本気で決めたとき
現実が動くまでに、いつも「7日」
かかったのです。

ある教えを「信じて生きる」と決めたとき、
7日目に、人生が動く電話がかかってきました。
「私は、運命の人と結ばれる」と決めたとき、
7日後に、夫から、声をかけられました。

2度とも、きっかり、7日でした。

これは、もう十年以上も前の話です。
でも、今は、時代のエネルギーが変わった
と言われています。
だとしたら・・・
あなたなら、もっと早いかもしれません。

実は、私自身、今日この物語を
世に出すことを「決めた」ところです。
だから、ここから何日で現実が動くか、
私自身でも、ためしてみようと思っています。

もしよかったら、あなたも、いっしょに
「私は、もう、満たされている。
私は、もう与えてもらう側ではなく
与える存在である・・・」
と、決めてみませんか。
エネルギーが満ちてきますよ。

実際に与える行動をとってください。
そして、何日で、
あなたの現実が動き出すか
数えてみてください。

次の物語も、近日中にお届けします。
海の見える不思議な天空猫カフェで、
また、会えることを楽しみにしています。

あなたは、私
私は、あなた
ワンネスの世界で。

もう一人の私である
あなたへ・・・
心を込めて、このストーリーを捧げます。

そして、
この真理を私に託してくれた
南先生へ・・・
永遠の愛と感謝を込めて。

2026年5月22日20時40分
ミラクルライトワーカー
南美佐子


天空ねこカフェミラクル〜ご来店ありがとうございました。また次回も、お待ち致しております。






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