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退職理由を、完璧に説明しなくていい|言葉にできなかった夜の話

Wordのカーソルが、ずっと点滅していた

退職理由を書こうとした夜がある。

パソコンを開いて、Wordに「退職理由」と打って、そこから先が出てこなかった。

カーソルだけが点滅している。
一行書いては消し、書いては消し。
「上司との関係が」——違う、これじゃ愚痴だ。
「体調が」——でもこれじゃ曖昧すぎる。
「一身上の」——それで通るのかも分からない。

気づいたら2時間経っていて、画面には何も残っていなかった。

コーヒーはとっくに冷めていた。
部屋はLo-fiだけが静かに流れていて、私はずっと同じ場所にいた。



「説明できないなら、辞める資格がない」と思っていた

あの頃の私は、本気でそう思っていた。

退職って、ちゃんとした理由が必要なんだと。
「なんとなくつらい」じゃ足りない。
「上司が怖い」じゃ子どもみたいだ。
「朝が来るのが怖い」なんて、甘えだと思われる。

だから、完璧な退職理由を作ろうとした。
誰が聞いても納得する、筋の通った説明を。

——でも、出てこない。

出てこないのは当然だった。
だって、限界って「理由」じゃない。「状態」だから。

体が重い。眠れない。食べられない。
それは理由じゃなくて、今の自分そのものだった。

なのに私は、「説明できない自分が悪い」と思い込んでいた。
正直、今でもちょっと腹が立つ。
なんであの頃の自分は、「辞めるための資格試験」みたいなことをやっていたんだろう。


理由がなくても、手続きは進むと知った

退職代行に相談したとき、最初に聞かれたのは「退職理由」じゃなかった。

「今、どんな状態ですか」だった。

眠れていますか。
食べられていますか。
出社できていますか。

それだけだった。

「退職理由は、法的には必要ありません」
「一身上の都合で十分です」

そう言われたとき、力が抜けた。

あの夜、Wordの前で2時間悩んでいたのは何だったんだろう。
完璧な理由なんて、最初からいらなかった。
説明は、義務じゃなかった。

私がずっとしがみついていたのは、「辞めるなら筋を通さなきゃ」という思い込みだった。
その思い込みが、出口を見えなくしていた。

感情ではなく事実で線を引きたくなったとき、相談できる場所があります。必要なときだけ。
https://x.gd/FeTdq


完璧な理由がなくても、辞めていい

退職理由を言語化できないことに、罪悪感を持たなくていい。

説明できないのは、あなたが怠けているからじゃない。
限界のときに言葉が出てこないのは、当たり前のことだから。

もし今、Wordの前で固まっている夜があるなら。
退職理由を書く代わりに、ひとつだけやってみてほしいことがある。

「理由」じゃなくて、「体の状態」をメモすること。

眠れているか。食べられているか。朝、体が動くか。

それだけでいい。
それが、今のあなたの答えだから。

完璧な理由なんてなくていい。
辞めていいのに、理由はいらない。


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同じ夜を過ごしている誰かに届くきっかけになるので。

#退職理由 #説明できない #退職の選択肢 #完璧じゃなくていい #退職代行

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