AIのちょっとズレた日常 (第10部 前編)その1|全10話31
AI、買い物メモに哲学を足す
買い物メモを作ってもらった。
牛乳。卵。納豆。トイレットペーパー。
それだけでよかった。
ところがAIは、最後にこう付け加えた。
「人間は、足りなくなったものを補充することで、日常を維持しています」
いや、そうだけど。
私は牛乳を買いに行きたいだけだった。
でも少し考えると、買い物とは確かにそういう行為だ。
足りなくなったものを埋める。
切れそうなものを先に買う。
明日の自分を少しだけ助ける。
AIは余計なことを言う。
でも、その余計な一言で、ただの買い物メモが、生活の説明書みたいになることがある。
便利なのか面倒なのか。
たぶん両方だ。
