「我慢するのが当たり前」だった私が、月経やPMSに悩む女性のためのサービスを作りたい理由
私は現在、製薬会社で営業をしています。
その中でも、主に産婦人科領域に携わっています。
この仕事を通じて、これまでたくさんの産婦人科の先生方とお話しする機会があり、月経やPMSなど、女性特有の健康課題について学んできました。
そして、仕事で得た知識だけではなく、私自身の経験を振り返る中で、
「月に1回来る生理の辛さや我慢から解放されて、自分に合った方法を見つけ、少しでも生活しやすくなる女性を増やしたい」
と思うようになりました。
今回は、なぜ私がそう思うようになったのか、私自身の経験をお話ししたいと思います。
生理痛は「我慢するもの」だと思っていた
私は昔から、生理痛があるタイプでした。
学校を休むほどではなかったものの、たまに下腹部がキューッと締め付けられるような痛みがありました。
さすっても痛みは和らがない。
そんなときは、タオルケットなどをお腹にかけて冷やさないようにして、鎮痛薬を飲み、痛みが治まるのを待つ。
それが、私にとっての対処方法でした。
そして、いつの間にかそれが**「当たり前のルーティーン」**になっていました。
「生理なんだから痛くても仕方ない」
「薬を飲んで治まるなら大丈夫」
そんなふうに考えていたのだと思います。
「いつもの生理痛」だと思っていたら
そんな私に、大学4年生のある日、いつもとは違う症状が起こりました。
その日も家でいつも通り過ごしていたところ、突然、下腹部がキューッと締め付けられるように痛み始めました。
「またか……」
最初は、いつもの生理痛だと思っていました。
でも、その日は違いました。
下腹部の痛みに加えて、頭痛と吐き気が出てきたのです。
座っていても下腹部の痛みに襲われる。
横になると吐き気がおさまらず、気持ち悪い。
どうしたらいいのか分からず、とりあえずトイレに駆け込みました。
でも、吐き気も治まらない。
痛みも治まらない。
このときは本当に、
「死にそう……」
と思いました。
「救急車を呼んだ方がいいのかもしれない」
そう思うほど、何もできない状態でした。
10分ほどだったと思います。
時間としては短かったのかもしれませんが、私にとってはとても長い時間でした。
少し吐き気が治まったタイミングで鎮痛薬を飲み、30分ほどすると、薬が効いてきたのか、症状は治まっていきました。
初めて産婦人科を受診した
それまで「生理痛はあるもの」と思っていた私ですが、この経験をきっかけに、初めて産婦人科を受診しました。
先生からは、
「鎮痛薬が効いているのであれば、今は服薬で様子を見てもいい。もし鎮痛薬が効かなくなったり、症状がきつくて生活に影響するようになったら、次の治療を考えましょう」
というお話をいただきました。
症状が治まったことに安心した一方で、
「また同じことが起こったらどうしよう」
という不安もありました。
それでも、とりあえず鎮痛薬で過ごすことにしました。
そして、2ヶ月後
辛い経験から2ヶ月ほど経った頃。
大学で授業を受けていたとき、また同じような症状が出てきました。
トイレに駆け込み、とりあえず鎮痛薬を飲む。
そして、薬が効いて症状が治まるのを、ただただ耐えていました。
その後、社会人になりました。
学生の頃と違い、仕事となると「今日は休みます」と気軽に言えるわけではありません。
「仕事中に、またあの痛みが来たらどうしよう」
そんな不安がありました。
一人暮らしをしていたときにも、激しい痛みが出たことがあります。
そのたびに、
「また来た……」
「早く薬が効いてほしい」
と思いながら耐えていました。
そんな私が、産婦人科領域の仕事を始めた
社会人になり、私は製薬会社で産婦人科領域の仕事に携わるようになりました。
仕事を通じて、産婦人科の先生方にお会いする機会が増えました。
そこで初めて、
「月経やPMSの不調には、いろいろな選択肢があるんだ」
ということを、少しずつ知っていきました。
もちろん、薬による治療もあります。
それだけではなく、睡眠・運動・食事など、日々の生活について考えることもあります。
ただ、どの方法が合うのかは人によって違います。
だからこそ、必要に応じて医療機関にも相談しながら、自分に合う方法を知っていくことが大切なんだと感じるようになりました。
これまでの私は、
「痛くなったら鎮痛薬を飲んで、治まるまで耐える」
という一つの方法しか知らなかった。
でも、世の中にはいろいろな選択肢があって、その中から自分に合う方法を探していくことができる。
それを知ったことは、私にとって大きな変化でした。
私自身も、今も試行錯誤しています
だからといって、今の私は「月経やPMSの悩みが完全になくなった」というわけではありません。
今も万全とは言えません。
それでも、これまでよりは快適に過ごせるようになりました。
自分の身体のことを知って、
「自分には何が合うんだろう?」
と考えながら、いろいろな方法を試してきたからです。
振り返ってみると、
もっと早く、いろいろな選択肢を知りたかった。
そんな気持ちがあります。
「我慢する」以外の選択肢を知ってほしい
私のように、
「生理痛はあるけど、学校や仕事を休むほどではない」
「PMSでなんとなくしんどいけど、これくらい我慢するものなのかな」
「病院に行くほどなのか分からない」
「何か対策したいけど、何をしたらいいのか分からない」
そんな女性は、きっと少なくないのではないかと思っています。
そして、日々仕事や学業、家事、育児などを頑張っているからこそ、自分の不調を後回しにしてしまうこともあると思います。
私自身がそうでした。
「これくらいなら我慢しよう」
と、何度も思っていました。
でも、本当は我慢する以外にも、いろいろな選択肢がある。
それを知っているだけでも、少し違うのではないかと思っています。
自分に合う方法を、一緒に探せる場所を作りたい
だから私は、
「月経やPMSなどの不調を我慢せず、自分に合う方法を見つけていくための伴走型サービス」
を作りたいと思っています。
ただ情報を届けるだけではなく、
「今、自分は何に困っているんだろう?」
「どんなときに症状がつらいんだろう?」
「今できそうなことは何だろう?」
「いろいろな選択肢の中で、自分に合いそうなのはどれだろう?」
そんなことを一緒に考えながら、自分に合う方法を探していく。
そして、試してみたあとに、
「やってみてどうだった?」
「続けられそう?」
「他にできることはあるかな?」
と振り返る。
そんなふうに、自分の身体と向き合いながら、自分に合った方法を探していける場所を作りたいと思っています。
私は、このサービスを
「わたしの保健室」
と名付けました。
「我慢ではなく、選択肢を。」
そんな思いを込めています。
最後に
私は、医療者として女性の身体を治療できるわけではありません。
でも、産婦人科領域で仕事をしてきたからこそ知っていることがあります。
そして、私自身も生理痛に悩み、我慢し、いろいろな方法を知って、試行錯誤してきた経験があります。
だからこそ、
「私みたいな思いをしている女性に、もっと快適に過ごしてほしい」
という気持ちがあります。
もちろん、すべての人に同じ方法が合うわけではありません。
だからこそ、
「これが正解です」ではなく、
「あなたには何が合うんだろう?」
を一緒に探せるサービスにしたい。
まだ始まったばかりですが、少しずつ形にしていきたいと思っています。
そしていつか、
「もっと早く知りたかった」
「我慢しなくてよかった」
「自分に合う方法が見つかった」
そんなふうに思ってもらえるサービスにできたら嬉しいです。
