人の親切を受け取れるようになった日
独身の頃、電車通勤をしていた時。
妊婦さんやお年寄りの方に席を譲ることが、よくありました。
その時、
「ありがとうございます」と座ってくれる方もいれば
「大丈夫です、大丈夫です」と
遠慮して断られる方もいました。
私はそのたびに
「いいのにな」と思っていました。
せっかくなら
受け取ってくれたらいいのにって。
でも、いざ自分が妊婦になった時。
席を譲ってもらったり、
「お手伝いしましょうか?」と声をかけてもらっても
私は
「大丈夫です、本当に大丈夫です」って
つい断ってしまっていました。
なんとなく申し訳なくて。
見ず知らずの人の優しさを、
そのまま受け取るのが照れくさくて。
でもある日、
子どもが生まれて、育休が終わって
また電車通勤をするようになった時のこと。
席を譲ろうとしたら
断られてしまったことがありました。
その時、ふと思ったんです。
「あれ…ちょっと寂しいな」って。
そして同時に
あ、自分も同じことをしてたやん。
って気づきました。
人って
与えようとしてくれたものを拒否されると
少しだけ傷つくんだなって。
だからそれからは
人の親切を、ちゃんと受け取るようにしています。
電車で席を譲ってもらったら
「ありがとうございます」と座る。
そして
私かその人が降りる時に
もう一度
「ありがとうございました」と伝える。
人の親切を受け取ることって
その人の優しさを大切にすることなんだと思いました。
だからこれからも
辛い時、
手を差し伸べてくれた人の手を
ちゃんと握れる人でいたい。
そして
きちんと感謝を伝えながら
生きていこうと思っています。
これが、
私が「正直になって良かった」と思うことです。
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