「家事支援」が国家資格に 初回国試は2027年秋予定 介護保険外サービスはどう変わる?
2026年6月30日、政府は成長戦略の原案で、家事支援サービスに関する新たな国家資格を創設する方針を示しました。初回の国家試験は2027年秋を予定しています。
家事支援というと、「掃除」「洗濯」「買い物」「調理」など、日常生活を支えるサービスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
高齢化や共働き世帯の増加などを背景に、こうした支援の需要は今後も高まることが予想されます。政府は、資格制度を設けることでサービスの質の向上や担い手の育成につなげたい考えです。
介護・福祉の現場では、家事支援は以前から身近な存在です。
一方で、訪問介護の生活援助は介護保険制度のルールに基づいて提供されるため、利用できる内容には一定の範囲があります。また、介護保険では対応できない家事については、自治体の事業や民間の介護保険外サービスなどが担っているケースも少なくありません。
今回の資格制度は、そうした家事支援全体の専門性を高める取り組みとして注目されます。介護保険そのものを変更する制度ではありませんが、家事支援サービスの質や社会的な評価の向上につながる可能性があります。
制度の詳細は今後示される予定ですが、介護・福祉・子育て支援など幅広い分野に関わる動きとして、今後の議論にも注視していきたいと思います。
今回の資格創設によって、すぐに介護保険制度や訪問介護の生活援助のルールが変わるわけではありません。一方で、介護保険外の家事支援サービスの担い手育成や質の向上が進めば、利用者にとってはサービスの選択肢が広がる可能性があります。介護保険では対応が難しい家事を補う役割として、今後の制度設計にも注目したいところです。

参考リンク
・政府「日本成長戦略会議(第6回)」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai6/gijishidai.html
・「日本成長戦略(案)」(資料1)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai6/shiryou1.pdf
・Joint介護
「政府、家事支援の国家資格を新設 成長戦略原案に方針明示 来年秋に初回国試」
https://www.joint-kaigo.com/articles/47143/
