【仕事のこと】未来予測と現状把握/「鷲崎健」について
文化放送のインターネットラジオ
「超! A&G+」の3月いっぱいでの終了が
先日発表されました。
思うところはいろいろありますが
このことについては3月30日
代々木WOOFERで行うイベント
「大村綾人のラジオ業界オモテ話」で話します。
2015年の大晦日
「伊福部崇のラジオのラジオ」という番組の
年越しイベントに出演しました。

「続・ラジオの未来を考える」という企画があり
登壇者がプレゼンする時間がありました。
私は「未来予測」をしたつもりでいたのですが、
これはいい加減な記憶でした。
私が話したテーマは
『ラジオの未来を考えるなら、過去と現状を検証すべき』
この話の最後に「ラジオの行く末」を少し話したのでした。
このイベントの9年後にあたる2025年1月、
検証してみるとその「行く末」は
大方当たっていると言えます。
今になって思うのは「こうなるのでは」という
未来予測は決して難しいものではなく、
たいして大事なことでもないということ。
そして「未来予測」よりも「現状把握」のほうが
よっぽど難しく、
当時の自分はまったくできていなかった
ということです。
思い返した上で2025年の状況を鑑みると
「現状把握」を邪魔するものは「好き嫌い」だ
ということがハッキリわかりました。
「自分の好きな方向性」は横におかないと
その時見るべきものを見ず、
正確な現状把握ができない。
2015年当時、まったくできなかった。
そして今がある。
ふと振り返ってみてよかったです。
2025年、好き嫌いに左右されず、
今起きていることを把握したいものです。
「鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト」
私が水曜日の構成を担当している
「鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト」の終了が発表されました。
2016年4月スタート、もうすぐ丸9年の番組が終了します。
「鷲崎健」というラジオパーソナリティについて
ひとつ伝えておきたいことがあります。
あまり語られないことなので
ぜひ覚えてもらいたいです。
こちらのXのスクリーンショットをご覧ください。

文化放送で2009年10月から2015年6月まで放送された
音楽番組『リッスン? 〜Live 4 Life〜』の
公式アカウントのポストです。
25時から27時まで、
月曜から木曜まで、曜日別のDJがにぎやかにお送りする
深夜の生放送でした。
2011年3月14日 月曜日(15日火曜日深夜)
東日本大震災から3日後の生放送を担当したのは鷲崎健でした。
この番組のDJではありません。
「月曜深夜になると聴こえてくる声」ではありませんでした。
にもかかわらず、震災直後の生放送を引き受けたのです。
何を話せばいいのか、すべての放送局の
パーソナリティ・DJが
迷いの中でマイクに向かいました。
「パーソナリティ代理」ともなると
何がベター、ベストなのかまったくわかりません。
「その曜日、その時間の、いつものパーソナリティ」
ではないのですから。
そんな状況の中で、2時間の生放送を担当。
喋り続けました。語り掛けました。
私は家で、リアルタイムで聴きました。
このことが
あまりにも知られていないのではないかと思います。
ウィキペディアにも書かれていません。
そして、この生放送の意義、存在を
どれだけの人が理解しているのかとも思うのです。
「ラジオ」と呼ばれる、もしくは自称する
「音声メディア」はたくさんあります。
その中でどれだけの番組が、
何人のパーソナリティが
「2011年3月14日の鷲崎健」になれるでしょうか。
震災直後に代理パーソナリティを引き受けたことが
もっと周知されてほしいのです。
知っている人は、語ってほしいのです。
文化放送の社員で
「社員」としてこの流れを見ていたのは
2025年現在「38歳以上」の人たちになります。
(震災直後の2011年4月入社は今年37歳)
今年4月度入社の人たちは震災時8~9歳。
深夜ラジオと出会っていません。
2011年3月14日の放送を聴いた方は
語ってください。伝えてください。
その回のアーカイブをオンエアするよりも
あなたがあなたの言葉で語ることで
その日、その時間の空気が伝わるはずです。
そこに「ラジオ」があります。
