同じキャラを保つ|設定を文章で固定する書き方
1話目では同じ子だった。でも、5話目で別人になる。
AIでキャラクターを作るとき、1枚だけならかなり良い絵が出ます。問題は、そのあとです。漫画の続き、短いアニメ、SNS用の連作にしようとすると、顔が少し変わる。髪飾りが消える。服の袖が別の形になる。
先に結論を書きます。同じキャラを保つには、「前と同じキャラで」と頼むだけでは足りません。変えない要素を、毎回貼れる文章にして固定する必要があります。
この記事では、キャラクター作成のコツ全体ではなく、複数枚・複数話で同じキャラを保つための設定表を作ります。目的は、いい絵を一発で出すことではなく、5話目でも同じ子だと分かる情報を残すことです。

5話目で別人になる理由
AIは、過去の画像を人間のように覚えているわけではありません。
同じようなプロンプトを書いても、前回と今回で少し違う解釈をします。1話目では丸い目だったのに、次は少し大人っぽい目になる。服は似ているけれど、襟や袖の形が変わる。髪飾りは、ある回だけ消える。
1枚で見ると許容できます。
でも連作では、その小さな差が積み上がります。5話目で読者が「この子、最初の子と同じ?」と思った時点で、ストーリーより先に絵の違いを見られます。
ここで必要なのは、毎回プロンプトを長くすることではありません。
変えない要素と、変えていい要素を分けることです。
変えない要素を文章で固定する
キャラクター設定で最初に書くのは、性格や世界観ではありません。
まず、画面上で同じキャラだと判断される要素を固定します。
顔の特徴
髪型
髪色
目の形と色
基本の服装
体型と身長感
小物
色の組み合わせ
絵柄の方向
ここを曖昧にすると、AIは毎回それらしい平均値を作ります。
たとえば「黒髪の青年」だけでは足りません。黒髪の解釈も、服装の解釈も、画面の雰囲気も広すぎるからです。
黒〜ネイビーの短めの少し乱れた髪、落ち着いた青い目、白いTシャツ、濃いネイビーのフーディ、透明な青いホログラムUI。ここまで書くと、少なくともキャラの外側が残りやすくなります。
さらに連作で使うなら、部位ごとに分けます。
【顔】
落ち着いた青い目。少し考え込むような表情。顔立ちは細すぎず、やわらかい。
【髪】
黒〜ネイビーの短めの髪。前髪は額に少しかかる。毛先は軽く外へ跳ねる。
【服装】
白いTシャツ。濃いネイビーのフーディ。スポーティすぎず、少し未来感がある。
【小物】
透明な青いホログラムUI。指先の発光パネル。青いデータ画面。
【色】
ネイビー、シアン、白、青い発光、少量の紫。この形にしておくと、次の生成でそのまま貼れます。
変えていい要素も決める
全部を固定すると、今度は絵が動きません。
漫画やアニメでは、表情、ポーズ、角度、背景、光は変わる必要があります。ここまで固定すると、同じ立ち絵を角度だけ変えたような絵になります。
なので、設定表には「変えていい要素」も書きます。
変えないもの:
顔の比率
髪型
髪色
基本服
小物
色の温度
変えていいもの:
表情
手の位置
体の向き
カメラ距離
背景
時間帯
光の強さ
この線引きがないと、AIは全部を固定しすぎるか、全部を自由に変えます。
連作で使いやすい指示は、たとえばこうです。
以下のキャラクター設定は変えない。
表情、ポーズ、背景、カメラ距離だけを場面に合わせて変える。
服装、小物、髪型、顔の比率は維持する。ここまで書くと、「同じキャラで別の場面」を頼みやすくなります。

小物がいちばん忘れられる
連作で特に落ちやすいのは、小物です。
髪型や服装は残っていても、バッグ、髪飾り、眼鏡、ペン、首元のアクセサリーは消えやすいです。理由は、キャラクター本体より優先度が低い情報として扱われやすいからです。
でも、読者は小物で同じキャラだと判断することがあります。
青いホログラム。
指先の発光パネル。
フーディの濃いネイビー。
白いTシャツとの色の差。
これが消えると、顔が似ていても別カットに見えます。
小物を残したい場合は、ただ列挙するだけでは弱いです。役割まで書きます。
透明な青いホログラムUIを必ず手元に置く。
濃いネイビーのフーディと白いTシャツは、このキャラクターを識別するための固定要素として扱う。「あればよい小物」ではなく、「同じキャラだと分かるための固定小物」にします。
ここが今回の設定表で一番効きます。

コピペ用|キャラクター設定表
そのまま使うなら、この形です。
【キャラクター名】
【固定する要素】
顔:
髪型:
髪色:
目:
体型・身長感:
基本服:
靴:
小物:
メインカラー:
絵柄:
【変えていい要素】
表情:
ポーズ:
手の位置:
体の向き:
背景:
光:
カメラ距離:
【絶対に変えない小物】
1.
2.
3.
【毎回入れる指示】
上の固定要素は維持してください。
表情、ポーズ、背景、カメラ距離だけを場面に合わせて変えてください。
小物は省略しないでください。
別人に見える顔立ち、髪型変更、服装変更は避けてください。同じキャラで続けるなら、設定を会話に持ち越す
1枚ずつ別の画面で作ると、設定表は毎回コピーする必要があります。短いテストならそれで十分です。
ただ、漫画の複数ページや、同じキャラの短いアニメを続けて作る場合は、設定を会話の中で持ち越せるほうが楽です。
ここで CrePal を使うなら、単発の画像生成ではなく、キャラクター設定を残したままシーンを増やす使い方が合います。
CrePal は、動画制作エージェント型のワークフローとして、素材、シーン、生成、字幕、音声、書き出しを同じ流れで扱います。同じキャラで別のカットを作る場合、「前と同じキャラで」と会話しながら、固定したい設定を持ち越して指示できるのが利点です。もちろん、無料枠、透かし、商用利用、書き出し条件は変わるため、使う前に最新画面を確認してください。
ポイントは、CrePalに限らず同じです。
キャラクター設定を、一回限りのプロンプトではなく、次のカットへ渡す情報として扱うこと。
ここができると、5話目で別人になる確率を下げられます。
まず固定するのは、世界観ではなく外側
キャラクター作成では、性格や物語から入りたくなります。
明るい性格。
少し不器用。
読者に寄り添う。
もちろん大事です。ただ、AIで同じキャラを保つ実務では、先に必要なのは外側です。
顔。
髪。
服。
色。
小物。
ここが残っていないと、性格が同じでも読者には別人に見えます。
まず作るのは、完成したプロフィールではありません。
次回も貼れる設定表です。
5話目で同じ子に見えるかどうかは、1話目を出す前の文章でかなり決まります。
