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【第147回】 ブロックの高さ(Block Height)と深さ(Block Depth)って何が違うの?

アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!今日もワンダーランドの冒険、よろしくお願いします!」

ウサギ先輩:「やあ、アリスちゃん!今日も元気いっぱいだね!ふふん、このウサギ先輩に任せておけば、どんな謎もイチコロさ!それで、今日はどんな不思議に出会ったのかな?」

アリス:「あのですね、昨日ブロックチェーンのことを調べていたら、ブロックの高さっていう言葉と、ブロックの深さっていう言葉が出てきたんです。どっちもブロックのことみたいなんですけど、何が違うのか全然わからなくて…。なんだか、背が高いブロックと、底が深いブロック…みたいに想像しちゃって、余計にこんがらがっちゃったんです!」

ウサギ先輩:「はっはっは!アリスちゃんらしい可愛い勘違いだね!でも、良いところに目を付けたじゃないか。その二つの言葉、ブロックの高さ(Block Height)ブロックの深さ(Block Depth)は、ブロックチェーンの世界ではとっても大切なものさしなんだ。見た目は似ているけど、実は指し示すものが全然違うんだよ。よし、今日はその『高さ』と『深さ』の謎を解き明かす冒険に出発しようじゃないか!」

アリス:「わーい!ありがとうございます、ウサギ先輩!これでスッキリできるといいなぁ。」

ウサギ先輩:「もちろんだとも!このウサギ先輩の説明にかかれば、アリスちゃんの頭の中のモヤモヤも、晴れ渡る青空のようにクリアになること間違いなしさ!さあ、行くよ!」


ブロックチェーンの「住所録」と「年輪」?~ブロックの高さ(Block Height)の秘密~

アリス:「ウサギ先輩、まずはブロックの高さから教えていただけますか?背が高いブロック…じゃないんですよね?」

ウサギ先輩:「うむ、その通り。ブロックの高さというのはね、ブロックチェーンが生まれてから、そのブロックが何番目に積み重ねられたかを示す通し番号のようなものなんだ。一番最初に生まれた特別なブロック、覚えているかな?そう、ジェネシスブロックだね!あれを0番目(あるいは1番目、これはブロックチェーンの種類によって少し違うんだ)として、次に作られたブロックが1番目、その次が2番目…という風に、どんどん番号が増えていくのさ。」

アリス:「なるほど!じゃあ、ブロックチェーンが長ーい列になっていて、その列の先頭から何番目かっていうことですか?」

ウサギ先輩:「その通り!素晴らしい理解力だね、アリスちゃん!だから、ブロックの高さは、そのブロックがチェーン全体のどこに位置しているかを示す絶対的な住所のようなものなんだ。一度決まったら、もう変わることはない固定の番号だよ。」

アリス:「住所ですか!なんだか分かりやすいです!じゃあ、最新のブロックの高さを見れば、そのブロックチェーンがどれくらい成長したか、つまりどれくらいのブロックが今まで作られたかが分かるってことですね?」

ウサギ先輩:「ご名答!まさにその通りさ。ブロックの高さは、ブロックチェーン全体の長さを表す指標にもなるんだ。例えば、『現在のビットコインのブロック高は85万です』なんて言ったりするよ。これは、ジェネシスブロックから数えて85万個のブロックが繋がっているってことさ。」

アリス:「へぇー!それって、ブロックチェーンの成長記録、木の年輪みたいな感じもしますね!」

ウサギ先輩:「お、良い例えだね、アリスちゃん!確かに年輪にも似ているかもしれない。そしてね、このブロックの高さは、他にも重要な役割があるんだ。」

ブロックの高さは何に使われるの?

ウサギ先輩:「一つは、ブロックチェーンのアップグレードプロトコルの変更が行われるタイミングを指定するためによく使われるんだ。『ブロック高がXXXXXXに達したら、新しいルールを適用しますよ~』みたいにね。これをハードフォークって言ったりするんだけど、それはまた別の機会に詳しく話そう。」

アリス:「みんなで同じタイミングでルールを変えるための目印になるんですね!」

ウサギ先輩:「そういうこと。そして、ビットコインのようなブロックチェーンでは、このブロックの高さに基づいて、マイニングの難易度調整が行われたり、有名な半減期(マイナーさんがもらえる新しいコインの報酬が半分になるタイミング)が決定されたりもするんだよ。」

アリス:「わぁ、そんな大切なことにも使われているんですね!ブロックの高さって、ただの番号じゃなくて、ブロックチェーンの歴史そのものみたいです。」

ウサギ先輩:「ふむふむ、アリスちゃん、良いこと言うね!まさに歴史の道しるべなのさ。一度ブロックがチェーンにしっかり繋がると、そのブロックの高さは永遠に変わらない。そして、新しいブロックが約10分ごと(ビットコインの場合ね)に生まれ続ける限り、最新ブロックの高さはどんどん増え続けていくんだ。」

トランザクションの「安心度メーター」?~ブロックの深さ(Block Depth)の謎~

アリス:「ブロックの高さについては、だんだん分かってきました!じゃあ、次はブロックの深さですね!これは一体何なんでしょうか?まさか、地面に埋まっている深さ…ではないですよね?」

ウサギ先輩:「はっはっは、もちろん違うよ!ブロックの深さというのはね、ある特定のブロックがチェーンに繋がった後、その上にさらにいくつのブロックが積み重なっているかを示す数なんだ。」

アリス:「えっと…あるブロックがあって、その後にできたブロックの数、ということですか?」

ウサギ先輩:「そうそう!例えば、アリスちゃんが送ったトランザクションが、ブロック高100番のブロックに入ったとしよう。その後、101番、102番、103番…と新しいブロックがどんどん作られていくよね?もし最新のブロックが105番目だとしたら、アリスちゃんのトランザクションが入った100番目のブロックの深さは『5』ということになるんだ。」

アリス:「なるほど!後ろに5つも新しいブロックが繋がったから、深さ5…なんとなくイメージできました!」

ウサギ先輩:「このブロックの深さは、よく確認(Confirmations)の数とも言われるんだ。『このトランザクションは6確認されました』というのは、そのトランザクションが含まれるブロックの上に、さらに6つのブロックが積み重なっている、つまりそのブロックの深さが6だ、という意味になるのさ。」

アリス:「確認の数!それなら聞いたことがあります!取引所とかで、ビットコインを送金した時に『〇回確認済み』って表示されるアレですね!」

ウサギ先輩:「その通りだよ、アリスちゃん!よく知っているじゃないか。その確認の数が、まさにブロックの深さを表しているんだ。」

なぜブロックの深さが重要なの?~ファイナリティへの道~

アリス:「でも、ウサギ先輩、なぜその『深さ』や『確認の数』がそんなに大切なんですか?」

ウサギ先輩:「それはね、アリスちゃん、トランザクションのファイナリティ(Finality)、つまり最終性覆えりにくさの度合いを示すからなんだ。ブロックの深さが深ければ深いほど、つまり確認数が多ければ多いほど、そのブロックの中に入っているトランザクションが後から覆されたり、無効になったりするリスクが、ものすごーく低くなるんだよ。」

アリス:「覆されるリスク…?例えば、送ったはずのコインが送られてなかったことになる、みたいなことですか?」

ウサギ先輩:「そう、極端に言えばそういうことだね。特にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)っていう仕組みを使っているビットコインのようなブロックチェーンでは、ごく稀にだけど、チェーンが分岐して、一度は正しいと思われたブロックが後から無効になる可能性があるんだ。これをチェーンの再編成(Reorganization)とかブロックの孤立化(Orphaning)って言うんだけどね。でも、新しいブロックがどんどん積み重なって深さが増していくと、そのブロックが覆される確率は天文学的に小さくなっていくんだ。」

アリス:「へぇー!じゃあ、深ければ深いほど安心ってことですね!」

ウサギ先輩:「その通り!だから、取引所やお店がビットコインの支払いを受け付ける時なんかは、『最低でも6確認されるまでは、この取引を確定とはみなしませんよ』というルールを設けていることが多いんだ。6回確認されれば、つまりブロックの深さが6になれば、その取引が覆される可能性は実質的に無視できるほど小さくなる、と考えられているからね。」

アリス:「なるほど!だから取引所での入金が反映されるまで、少し時間がかかることがあるんですね!あれは、ちゃんとブロックが深くなるのを待っていたんだ!」

ウサギ先輩:「そういうことさ。ブロックの深さは、新しいブロックが作られるたびに、過去のブロックにとってはどんどん増えていく。ブロック高100のブロックも、最初は深さ0(最新ブロックだからね)だけど、次のブロックができれば深さ1、その次ができれば深さ2…という風にね。だから、ブロックの高さが絶対的な位置を示すのに対して、ブロックの深さは相対的な位置、そして時間の経過とともに変化する安全性の指標と言えるんだ。」

一目でわかる!ブロックの高さ vs ブロックの深さ

ウサギ先輩:「さあ、アリスちゃん。ここまでの話を一度整理してみようか。この二つの違いを表にすると、こんな感じになるよ。」

| 特徴         | ブロックの高さ (Block Height)                                  | ブロックの深さ (Block Depth) / 確認 (Confirmations)                                |
| :----------- | :------------------------------------------------------------- | :--------------------------------------------------------------------------------- |
| 基準点   | ジェネシスブロック(最初のブロック)から                               | ある特定のブロックから見て、その上に積み重なったブロックの数                               |
| 意味合い | ブロックの絶対的な位置、チェーン全体の長さ                       | トランザクションの確定度(ファイナリティ)安全性の指標、相対的な位置             |
| 変動性   | 一度ブロックがチェーンに記録されると不変                             | 新しいブロックが生成されるたびに、過去のブロックの深さは増加していく                 |
| 主な用途 | チェーンの成長度合いの把握、プロトコル変更のタイミング指定、半減期や難易度調整の基準 | トランザクションのファイナリティ判断、取引の安全性の評価、入出金処理の目安         |

アリス:「わぁ!こうして表で見ると、違いがスッキリしますね!高さは住所で、深さはその住所の安心度みたいな感じでしょうか?」

ウサギ先輩:「うんうん、なかなか良い捉え方だね!高さはそのブロック固有のIDみたいなもので、深さはそのIDがどれだけ『過去のもの』として固まったかを示す感じかな。どっちもブロックチェーンを理解する上で欠かせない概念だよ。」

もう少し詳しく!「ファイナリティ」ってなんだろう?

アリス:「ウサギ先輩、さっきから出てくるファイナリティっていう言葉、もう少し詳しく教えてもらえませんか?『覆えりにくい』っていうのは分かったんですけど…」

ウサギ先輩:「おっと、そうだね。ファイナリティは、仮想通貨の世界ではとっても重要なキーワードだ。日本語だと『最終性』とか『確定性』なんて訳されるけど、要するに『この取引(トランザクション)はもう変更されたり取り消されたりしませんよ!絶対に大丈夫ですよ!』と保証される度合いのことさ。」

アリス:「絶対に大丈夫…なんですか?」

ウサギ先輩:「そこが面白いところでね、ブロックチェーンの仕組みによって、その『絶対に大丈夫』の度合いや、そうなるまでの時間が違うんだ。」

確率的ファイナリティ:ビットコインの「たぶん大丈夫」

ウサギ先輩:「例えば、ビットコインが使っているプルーフ・オブ・ワーク(PoW)の仕組みでは、実は絶対的なファイナリティというのは理論上存在しないんだ。常に、ごくごく僅かな確率で、もっと長い別のチェーンが現れて、今の最新ブロックが覆される可能性が残っている。」

アリス:「ええっ!?じゃあ、いつまで経っても不安じゃないですか!」

ウサギ先輩:「まあまあ、落ち着いて。その確率は、ブロックが積み重なる(深さが増す)ごとに、指数関数的に小さくなっていくんだ。さっき話した『6確認』というのは、その確率が実用上無視できるほど小さくなる、一つの目安というわけさ。だから、これを確率的ファイナリティと呼ぶんだ。『ほぼほぼ大丈夫、たぶん大丈夫』という感じだね。」

アリス:「なるほど…だから取引所は慎重に確認数を待つんですね。」

ウサギ先輩:「そういうこと。ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトが考えた『一番長いチェーンが正しいチェーンだ!』というルール(ナカモトコンセンサス)に基づいているんだよ。」

絶対的ファイナリティ:イーサリアム(PoS)の「今、大丈夫になった!」

ウサギ先輩:「一方で、イーサリアムがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行した後の仕組みや、他のいくつかのブロックチェーン(例えばTendermintを採用しているCosmosなど)では、もっと早く、そして絶対的なファイナリティ(あるいはそれに近い状態)を達成できる仕組みが取り入れられているんだ。」

アリス:「絶対的、ですか?」

ウサギ先輩:「うん。例えばイーサリアムのPoS(Gasperという仕組み)では、だいたい2エポック、時間にすると約12.8分くらい経つと、そのブロックは『ファイナライズされた』とみなされて、もう覆ることはない、とされるんだ。これは、PoWの確率的なものとは違って、ある条件を満たせば『確定!』となるわけだね。」

アリス:「へぇー!それは便利そうですね!でも、どうやってそんなことができるんですか?」

ウサギ先輩:「それはね、たくさんのバリデーター(PoSでブロックを検証する人たち)が『このブロックは正しいよね!』って投票し合って、一定数以上の賛成が集まったら確定させる、みたいな仕組みなんだ。ちょっと複雑だから、また別の機会に詳しく話そうね。」

ウサギ先輩:「重要なのは、このファイナリティが早いか遅いか、強いか弱いかで、そのブロックチェーンでできることや、ユーザーの体験が大きく変わってくるってことさ。例えば、取引所が入出金を処理するスピードだったり、異なるブロックチェーン同士でコインをやり取りする(クロスチェーン)時の安全性だったり、レイヤー2ソリューション(ブロックチェーンの処理速度を上げる技術)の使い勝手だったりね。」

アリス:「ファイナリティって、ブロックチェーンの使い心地にも関わってくるんですね!奥が深いなぁ…。」

アリスちゃんとブロックチェーンの塔~高さと深さを冒険で学ぼう!~

ウサギ先輩:「さあ、アリスちゃん。ここで一つ、アリスちゃんが大好きな冒険に例えて、ブロックの高さと深さをもっと直感的に理解してみようか!」

アリス:「わーい!冒険ですか?どんな冒険なんですか?」

ウサギ先輩:「ふふん、その名も『アリスちゃんとブロックチェーンの塔』大冒険さ!想像してみて。目の前に、雲まで届くような、とーっても高い塔がそびえ立っている。この塔の一階一階が、ブロックチェーンのブロックだと思ってほしい。」

アリス:「はい!なんだかワクワクします!」

ウサギ先輩:「塔の一番下の階、つまり地面に接している最初の階がジェネシスブロックだね。この階の番号を『0階』としよう。そして、新しいブロックが作られるたびに、塔はどんどん上に高くなっていく。次にできたブロックは『1階』、その次は『2階』…という風にね。この階の番号、これがまさにブロックの高さ(Block Height)なんだ。」

アリス:「なるほど!塔の階数が、ブロックの高さなんですね!分かりやすいです!」

ウサギ先輩:「そうだろう?もしアリスちゃんが、この塔の100階にあるお店で、素敵な帽子を買ったとしよう。この『100階』というのが、その取引が含まれたブロックの高ささ。」

アリス:「はい!100階で帽子を買いました!」

ウサギ先輩:「さて、アリスちゃんが帽子を買った後も、塔はどんどん上に伸びていく。101階、102階、103階…と新しい階が作られていく。もし今、塔のてっぺん、つまり最新の階が105階だとしよう。この時、アリスちゃんが帽子を買った100階から見て、上に何階積み重なっているかな?」

アリス:「えっと…105階 - 100階で…5階です!」

ウサギ先輩:「大正解!その『5階』という数が、アリスちゃんの取引が入った100階のブロックのブロックの深さ(Block Depth)、あるいは確認の数になるんだ。つまり、アリスちゃんの帽子の取引は『5確認された』ということになる。」

アリス:「わー!そういうことだったんですね!塔の例え、すごく分かりやすいです!じゃあ、塔が高くなればなるほど、私が帽子を買った100階の『深さ』はどんどん増していくんですね!」

ウサギ先輩:「その通り!そして、その階が深くなればなるほど、つまりその上にたくさんの階が積み重なれば積み重なるほど、万が一、塔がグラグラして一部が崩れちゃったとしても、アリスちゃんのいる100階まで影響が及ぶ可能性は低くなるだろう?それと同じで、ブロックの深さが増せば増すほど、その中の取引は安全で確実なものになっていくのさ。」

アリス:「ブロックチェーンの塔、登ってみたくなりました!」

ウサギ先輩:「いつかそんなアトラクションができるかもしれないね!その時は、このウサギ先輩が一番乗りで案内しようじゃないか!」

歴史を彩る「高さ」と「深さ」の物語

ウサギ先輩:「実はね、アリスちゃん。このブロックの高さ深さは、仮想通貨の歴史の中で、色々な物語を生んできたんだ。」

アリス:「へぇ!どんな物語なんですか?」

ウサギ先輩:「例えば、ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモト。彼は、なぜブロックをチェーンで繋ぎ、一番長いチェーンを正当とするルールにしたのか、その理由の一つに、この『深さによる安全性向上』があったんだ。悪い人が嘘の取引記録を作ろうとしても、正直なマイナーたちがどんどん正しいブロックを積み重ねていけば、いずれ嘘のチェーンは短いままで打ち捨てられ、正しい長いチェーンだけが残る。そのためには、ある程度の『深さ』、つまり確認が必要だということを見抜いていたのさ。」

アリス:「サトシさんって、本当にすごい発明をしたんですね…。」

ウサギ先輩:「ああ、まさに天才だね。そして、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン。彼もまた、このファイナリティの問題に深く取り組み、イーサリアムをPoWからPoSへと進化させる大きな原動力となった。より早く、より確実なファイナリティを実現することで、イーサリアムの可能性をさらに広げようとしているんだ。」

アリス:「新しい仕組みを作る人たちも、この『高さ』と『深さ』のことをちゃーんと考えているんですね!」

ウサギ先輩:「もちろんだとも。ブロックチェーンの世界では、新しい技術やアイデアが生まれるたびに、『それはどれくらいの高さで実装されるの?』とか『ファイナリティまでの深さはどれくらい?』といった議論が活発に行われているんだよ。まさに、ブロックチェーンの進化の根幹に関わるテーマなのさ。」

アリス:「うーん、ブロックの高さと深さ、ただの数字だと思っていたけど、ブロックチェーンの信頼性や進化にとって、すごくすごく大切なものなんですね!」

ウサギ先輩:「その通りだよ、アリスちゃん!今日の冒険で、また一つワンダーランドの秘密に近づけたようだね!」

ウサギ先輩のちょっと一息コラム:なぜビットコインで「6確認」が目安になったの?その意外な理由とは…?

やあ、みんな!ウサギ先輩だよ。ちょっと一息入れて、面白い話をしようじゃないか。

ビットコインの取引でよく「6確認待つのが安全」って言われるよね。アリスちゃんもさっき言ってたけど、多くの取引所がこの「6確認」を目安にしている。でも、なんで「5」でも「7」でもなく、キリの悪い「6」なんだろう?って思ったことないかい?

実はこれ、サトシ・ナカモトが論文の中で触れた、ある数学的な計算に基づいているんだ。

サトシはね、悪意のある攻撃者が、正直なチェーンよりも速く、自分に都合の良い偽のチェーン(例えば、一度支払ったビットコインを自分の元に戻すような二重支払いを含むチェーン)を伸ばそうとした場合、その攻撃が成功する確率を計算したんだ。

彼が示した計算によると、もし攻撃者がネットワーク全体の計算能力(ハッシュパワー)の10%を持っていた場合、正直なチェーンが6ブロック進む(つまり6確認される)間に、攻撃者がそれを追い抜いて偽のチェーンを正当化できる確率は、なんと0.1%以下になる、とされているんだ。

アリス:「えっ、たった0.1%ですか!?」

ウサギ先輩:「そうなんだ。もちろん、攻撃者の計算能力がもっと高ければ、この確率は上がる。例えば、攻撃者が30%の計算能力を持っていたら、6確認後に追い抜かれる確率は1.6%くらいになる。それでもかなり低いけどね。」

で、この「6確認で0.1%以下」という数字が、一つの落としどころとして、コミュニティの中で広く受け入れられていった、というのが有力な説なんだ。完全にゼロリスクではないけれど、実用上、十分に安全だろう、と。

アリス:「数学的な裏付けがあったんですね…!でも、サトシさんはどうして『0.1%』っていう数字を選んだんでしょうか?」

ウサギ先輩:「ふふん、そこが面白いところだね。実は、サトシの論文には『なぜ0.1%なのか』という明確な理由は書かれていないんだ。もしかしたら、彼が『まあ、このくらいなら許容範囲かな』と考えたのかもしれないし、あるいは、当時のコンピュータの性能やネットワークの状況を鑑みて、現実的なラインとして示したのかもしれない。まさに、サトシ・ミステリーの一つだね!」

ちなみに、もっともっと安全を期したい高額な取引とか、あるいはマイニングで新しく生まれたコイン(コインベーストランザクション)なんかは、もっとたくさんの確認、例えば100確認とか120確認を待つのが通例だったりもするんだ。これは、初期のビットコインで、ごく稀に大きなチェーンの再編成が起こった歴史も関係していると言われているよ。

というわけで、この「6確認」という数字には、確率論と、ちょっとした歴史的経緯、そして少しのミステリーが隠されているのさ。面白いだろう?

さあ、アリスちゃん、コラムはここまで。冒険の続きに戻ろうか!

まとめ

アリス:「ウサギ先輩、今日もありがとうございました!ブロックの高さがブロックチェーンの住所で、ブロックの深さがその住所の安全度メーターだなんて、とっても分かりやすかったです!塔の例えも、頭の中で映像が浮かんできて、ストンと理解できました!」

アリス:「それに、ファイナリティっていう言葉の意味も、ビットコインの『たぶん大丈夫』とイーサリアムの『今、大丈夫になった!』の違いも、なんだか奥深くて面白かったです。ただの数字に見えても、その裏にはたくさんの人たちの知恵と工夫が詰まっているんですね。」

アリス:「『6確認』の謎も、サトシさんの計算があったなんて驚きました!ワンダーランドの冒険は、いつも新しい発見があって本当に楽しいです!」

ウサギ先輩:「ふふん、アリスちゃんがそう言ってくれると、このウサギ先輩も嬉しい限りだよ。そうだね、ブロックの高さは過去から現在までの道のりを示し、ブロックの深さは未来への信頼を築いていく。どちらも、この不思議なブロックチェーンの世界を支える、とっても重要な柱なんだ。この二つの違いをしっかり理解できたなら、アリスちゃんはもう立派なワンダーランドの上級冒険者だよ!」

ウサギ先輩:「さあ、今日の冒険で得た知識を胸に、これからもたくさんの扉を開いていこうじゃないか!」

次回予告

アリス:「はいっ!なんだか、もっともっとブロックチェーンのことが知りたくなってきました!」

ウサギ先輩:「おっと、その意気や良し!アリスちゃんの冒険心は、まるで底なし沼…いや、湧き出る泉のようだね!実は次回、今日少しだけ話に出た『一番長いチェーンが正しい!』という、ビットコインの根本的なルール、ナカモトコンセンサスの核心に迫ってみようと思っているんだ。」

アリス:「一番長いチェーンが正義…!?なんだか強そうなルールですね!一体どういうことなんでしょうか?」

ウサギ先輩:「ふふふ、それは次のお楽しみさ!アリスとウサギ先輩は、なぜ正直なマイナーが報われ、嘘つきが淘汰されるのか、その魔法のような仕組みの謎を解き明かす冒険に出るぞ!乞うご期待!」

☕ 冒険の心得コーナー ☕

アリス:「ウサギ先輩! 今日のお話もすっごく面白かったです! なんだか、この記事を読んでいたら、私も仮想通貨を買ってみたくなっちゃいました!」

ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、その気持ちはよく分かるよ。でも、焦りは禁物だ。この冒険記は、あくまで不思議の国の仕組みを知るための『地図』みたいなものさ。『宝の地図』じゃないんだ。」

アリス:「宝の地図じゃない…?」

ウサギ先輩:「そう。これは『ここでコインを買いなさい』なんていう投資のアドバイスをするものでは決してないんだ。投資っていうのは、自分自身でよーく勉強して、失っても生活に困らないお金の範囲で、自分の判断と責任でするものなんだよ。そこを間違えると、ワンダーランドで迷子になっちゃうからね。このお約束は、絶対に守ってほしいな。」

アリス:「はい、わかりました! 自分の責任で、ですね! でも、もしこの記事の情報が間違っていたらどうしよう…って、ちょっと心配にもなりました。」

ウサギ先輩:「良いところに気がついたね、アリスちゃん。このウサギ先輩も、できるだけ正確な情報をお届けしようと頑張っているけど、この世界は変化が光の速さだからね。情報が古くなったり、勘違いしたりすることもあるかもしれない。だから、もし読者のみんなの中で『あれ? ここの情報、ちょっと違うかも』って気づいた人がいたら、ぜひ優しく教えてくれると助かるんだ。みんなでこの冒険記を、もっと素敵なものに育てていきたいからね!」

アリス:「みんなで作る冒険記なんですね! なんだか素敵です!」

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