【第142回】 空のブロック(Empty Block)はなぜ生まれる?マイナーの戦略?
アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!今日もワンダーランドの不思議を教えてください!」
ウサギ先輩:「やあ、アリスちゃん!今日の冒険も、きっと君の知的好奇心をくすぐるはずさ。ところで、アリスちゃんはパンパンに詰まった宝箱と、ほとんど空っぽの宝箱、どっちが好きかな?」
アリス:「え?それはもちろん、パンパンに詰まった宝箱です!空っぽだったらガッカリしちゃいます…。」
ウサギ先輩:「ふむふむ、そうだよね。でもね、仮想通貨の世界、特にビットコインなんかのブロックチェーンには、なんと『空っぽのブロック』、つまり『空のブロック(Empty Block)』なんてものが時々現れるんだ。不思議だろ?」
アリス:「ええーっ!?空っぽのブロックですか?取引の記録がたくさん詰まっているのがブロックチェーンじゃなかったでしたっけ?どうしてそんなものが生まれるんですか?もしかして、誰かのイタズラとか…?」
ウサギ先輩:「ふふん、良い質問だね!イタズラというよりは、そこにはマイナーさんたちの、ある意味では合理的な戦略や、ネットワークの仕組みが絡んでいるのさ。よし、今日はその『空のブロック』の謎を解き明かす冒険に出かけようじゃないか!きっと驚きの発見があるはずだよ!」
アリス:「はい、ウサギ先輩!なんだかワクワクしてきました!」
空のブロックってなあに?~中身のない宝箱の正体~
アリス:「ウサギ先輩、まず基本から教えてください!『空のブロック』って、具体的にはどんなブロックなんですか?本当に何も入っていないんですか?」
ウサギ先輩:「うむ、良い質問だね、アリスちゃん。完全に『何も入っていない』というわけではないんだ。ブロックチェーンのブロックには、必ず入れなければならないお約束の情報がいくつかある。その中でも特に重要なのが『コインベーストランザクション』だね。」
アリス:「コインベーストランザクション…?以前、マイニングのところで少し聞きました!新しいコインが生まれて、マイナーさんに報酬が支払われる記録でしたっけ?」
ウサギ先輩:「その通り!さすがアリスちゃん、記憶力がいいね!このコインベーストランザクションは、ブロックを生成したマイナーさんへのご褒美と、新しいコインの発行を記録する、いわばブロックの『出生証明書』みたいなものさ。どんなブロックにも、これは必ず含まれているんだ。」
アリス:「なるほど!じゃあ、空のブロックというのは…?」
ウサギ先輩:「そう、空のブロックというのは、このコインベーストランザクション『だけ』を含んでいて、一般のユーザーさんたちの取引の記録、つまり送金データなんかがほとんど、あるいは全く含まれていないブロックのことを指すんだ。だから『空っぽ』って言われるわけだね。普通のブロックなら、たくさんの取引データでパンパンになっていることが多いからね。」
アリス:「へぇ~、そんなブロックがあるんですね…。でも、どうしてそんな中身の少ないブロックが生まれちゃうんでしょうか?わざと作っているんですか?」
ウサギ先輩:「ふふん、そこが今回の冒険の核心だよ、アリスちゃん。空のブロックが生まれる背景には、主にProof of Work (PoW)という仕組みを使っているビットコインのような仮想通貨の、マイニング競争の激しさが関係しているんだ。」
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