【第201回】 アリス「コインってどこで買えるの?」~仮想通貨取引所のAtoZ~
アリス:「ウサギ先輩、こんにちは! 前回の冒険では、ブロックチェーンが万能じゃないってこと、でも本当に必要な場面ではすごく役に立つってことを教えていただいて、なんだかスッキリしました! ブロックチェーンの可能性、まだまだ信じてます!」
ウサギ先輩:「やあ、アリスちゃん! そうだね、どんな技術も適材適所が大切だってこと、しっかり学んでくれたみたいで嬉しいよ。さて、ブロックチェーン技術の代表的な応用例といえば、やっぱり仮想通貨だよね。そろそろアリスちゃんも、実際にコインに触れてみたくないかい?」
アリス:「はいっ! もちろんです! ビットコインとかイーサリアムとか、名前はたくさん聞きますけど、一体どこで手に入れられるんだろうって、ずっと気になってたんです。普通の銀行とかお店では見かけないですし…。」
ウサギ先輩:「ふふん、良い質問だね! まさに今日の冒険は、その疑問を解決するためのものさ。アリスちゃんが仮想通貨を手に入れるための最初の扉、それはズバリ! 『仮想通貨取引所』だよ! 今日は、この取引所が一体どんな場所なのか、そのAtoZを一緒に探検してみようじゃないか。さあ、新たな冒険の始まりだよ!」
仮想通貨取引所ってどんなお店?~コインを買うためのゲートウェイ~
アリス:「仮想通貨取引所…ですか? なんだか難しそうな名前ですね…。普通の銀行とか、私たちがお買い物をするお店とは違うものなんですか?」
ウサギ先輩:「うん、基本的には違うけど、アリスちゃんがイメージしやすいように例えるなら、仮想通貨を買ったり売ったりするための『特別な市場』とか『専門のお店』みたいなものだと思ってもらうといいかな。株を買うなら証券取引所、外国のお金に両替するなら銀行や両替所があるよね? それの仮想通貨バージョンって感じさ。」
アリス:「なるほど! 仮想通貨専門のお店なんですね! じゃあ、取引所がないと、コインは買えないんですか?」
ウサギ先輩:「絶対に買えないわけじゃないんだ。例えば、友達同士で直接コインを売り買いする『P2P(ピアツーピア)取引』っていう方法もある。でも、これは相手を見つけるのが大変だったり、安全に取引するのが難しかったりして、初心者アリスちゃんにはちょっとハードルが高いかもしれないね。だから、ほとんどの人は、この仮想通貨取引所を通じてコインを手に入れているんだ。」
アリス:「そうなんですね! じゃあ、取引所って、具体的にどんなことをしてくれる場所なんですか?」
ウサギ先輩:「良い質問だね! 取引所の主な役割は、大きく分けてこんな感じだよ。」
コインの売買の仲介:コインを買いたい人と売りたい人をマッチングさせて、取引をスムーズに進めてくれるんだ。
価格の提示:今、そのコインがいくらで取引されているのか、という市場価格を教えてくれる。需要と供給のバランスで価格が決まるんだ。
資産の保管:買ったコインを預かってくれる、いわばデジタルなお財布の役割もしてくれるところが多いね。もちろん、自分で別のウォレットに移すこともできるよ。
情報の提供:それぞれのコインに関する情報や、市場のニュースなどを提供してくれる取引所もある。
ウサギ先輩:「つまり、仮想通貨の世界への『ゲートウェイ(入り口)』みたいな存在なんだ。この取引所がなければ、私たち一般の人が気軽に仮想通貨に触れるのは、ずっと難しかっただろうね。」
アリス:「わぁ、取引所って、仮想通貨の世界に行くためのパスポートを発行してくれる場所みたいですね! ますます興味が湧いてきました!」
取引所にはどんな種類があるの?~中央集権型(CEX)と分散型(DEX)~
アリス:「ウサギ先輩、仮想通貨取引所って、みんな同じようなお店なんですか? それとも、色々なタイプがあるんでしょうか?」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、鋭いね! 実は、仮想通貨取引所には大きく分けて2つのタイプがあるんだ。それは、『中央集権型取引所(CEX:Centralized Exchange)』と『分散型取引所(DEX:Decentralized Exchange)』さ。名前からして、ちょっと雰囲気が違うのが分かるかな?」
アリス:「中央集権型と分散型…? なんだか、国の仕組みみたいですね!」
ウサギ先輩:「ふふん、良い例えだね! それぞれに特徴があって、メリットもデメリットもあるんだ。順番に見ていこうか。」
安心感と使いやすさの「中央集権型取引所(CEX)」
ウサギ先輩:「まず、中央集権型取引所(CEX)だね。これは、特定の会社が運営・管理している取引所のことさ。例えば、日本で有名なbitFlyerさんとかCoincheckさん、海外だとBinanceさんなんかがこれにあたるよ。」
アリス:「会社が運営しているんですね! それなら、何か困ったことがあったら問い合わせたりできそうで、ちょっと安心です。」
ウサギ先輩:「その通り! CEXの大きなメリットは、まさにそこなんだ。」
メリット:
- 運営会社がいる安心感:何かトラブルがあった時のサポート体制が整っていることが多い。- 使いやすいインターフェース:初心者でも直感的に操作しやすいように、ウェブサイトやスマホアプリが工夫されていることが多いね。
- 豊富な機能:単純な売買だけでなく、積立サービスやレバレッジ取引など、色々な機能を提供している場合がある。
- 法定通貨での入出金がスムーズ:日本円などの法定通貨で直接コインを買ったり、売って日本円に戻したりするのが簡単だ。
- 規制への対応:多くの国では、CEXは金融当局のライセンスを取得したり、規制に準拠したりする必要があるから、ある程度の信頼性が担保されていると言えるね。
アリス:「わぁ、良いことずくめみたいですね! でも、何か気をつけることはあるんですか?」
ウサギ先輩:「もちろん、良いことばかりじゃない。デメリットもしっかり理解しておこう。」
デメリット:
- 運営会社の破綻リスク:万が一、運営会社が倒産しちゃったら、預けていた資産が戻ってこない可能性もゼロじゃないんだ。(もちろん、日本では顧客資産の分別管理が義務付けられているけどね)- ハッキングリスク:取引所自体がハッカーに狙われて、大量のコインが盗まれちゃう事件も過去にはあった。だから、取引所のセキュリティ対策はとっても重要なんだ。
- 本人確認(KYC)が必須:ほとんどのCEXでは、口座を開設する時に、運転免許証などで本人確認(KYC:Know Your Customer)をする必要がある。これはマネーロンダリングなどを防ぐためだけど、個人情報を提供することに抵抗がある人もいるかもしれないね。
- 取引の自由度が低い場合も:取引できるコインの種類や、取引のルールは運営会社が決めるから、DEXに比べると自由度は低いかもしれない。
ウサギ先輩:「CEXを例えるなら、大きなオンラインショッピングモールや、しっかりした証券会社みたいな感じかな。お店がたくさんあって便利だけど、そのモールや会社のルールには従わないといけない、っていうイメージさ。」
アリス:「なるほど! 便利だけど、運営会社さんを信用することが大切なんですね。」
自由と自己責任の「分散型取引所(DEX)」
ウサギ先輩:「次に、分散型取引所(DEX)だ。これは、CEXとは対照的に、特定の運営会社や管理者がいない取引所なんだ。代わりに、スマートコントラクトっていうプログラムがブロックチェーン上で自動的に取引を仲介してくれる仕組みになっているんだよ。UniswapとかPancakeSwapなんていうのが有名だね。」
アリス:「ええっ!? 管理者さんがいないんですか!? それでどうやって取引できるんですか? ちょっと不思議です…!」
ウサギ先輩:「ふふん、まさにブロックチェーン技術の真骨頂だね! DEXのメリットは、こんな感じさ。」
メリット:
- 運営者の破綻リスクがない:管理者がいないから、CEXみたいに運営会社が倒産する心配がないんだ。- 自分のウォレットで直接取引:コインは取引所に預けるんじゃなくて、自分のウォレットに入れたまま取引できることが多い。だから、ハッキングで取引所からコインが盗まれるリスクは低いと言えるね(ただし、自分のウォレットの管理は自己責任だよ!)。
- KYCが不要な場合も:個人情報を提出しなくても利用できるDEXが多い。匿名性を重視する人には魅力的かもしれない。
- 新しいトークンがいち早く見つかることも:CEXに上場する前の、まだ無名だけど将来性のある新しいトークンが取引されていることがあるんだ。まさに宝探しだね!
アリス:「自分のウォレットで取引できるのは安心ですね! でも、なんだか難しそうなイメージもあります…。」
ウサギ先輩:「アリスちゃんの勘は鋭いね。DEXにもデメリットはあるんだ。」
デメリット:
- 自己責任の世界:何かトラブルがあっても、誰も助けてくれない。操作ミスでコインを失っても、それは自分の責任になっちゃうんだ。- 操作が難しい場合がある:CEXに比べて、インターフェースが複雑だったり、専門知識が必要だったりすることが多い。初心者にはちょっとハードルが高いかもしれないね。
- 日本語サポートが少ない:ほとんどのDEXは海外発祥だから、日本語に対応していなかったり、サポートが英語のみだったりすることが多い。
- ガス代(手数料)が高い場合がある:特にイーサリアムベースのDEXだと、取引のたびにガス代っていう手数料がかかって、それが高額になることがあるんだ。
- 詐欺的なトークンに注意:誰でも比較的簡単にトークンを上場させられるから、中には詐欺目的の怪しいトークンも紛れ込んでいることがある。見極める目が必要だよ。
ウサギ先輩:「DEXを例えるなら、管理者のいないフリーマーケットや、個人間の直接取引に近いかもしれないね。自由度は高いけど、全て自己責任で、目利きも必要になるって感じさ。」
アリス:「うーん、DEXはなんだか上級者向けな感じがしますね…。私みたいな初心者は、やっぱりCEXから始めた方が良さそうですか?」
ウサギ先輩:「そうだね、アリスちゃん。最初は、日本語のサポートもしっかりしていて、使い方で困った時に助けてもらえるCEXから始めるのが、安心して仮想通貨の世界に足を踏み入れるための良いステップだと思うよ。DEXは、もっと仮想通貨に慣れて、自分で色々調べて解決できる自信がついてから挑戦してみるのがいいかもしれないね。」
「販売所」と「取引所(板取引)」の違いって何?~賢い買い方を知ろう~
アリス:「ウサギ先輩、CEXを使うことに決めたとしても、そのCEXの中でも何か買い方に違いがあるんですか? 例えば、スーパーでもレジで買うのと、お店の人に直接お願いして買うのじゃ、ちょっと違う気がしますけど…。」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、またまた良いところに気がついたね! 実は、多くのCEXの中には、コインを買う方法が主に2つあるんだ。それが、『販売所』形式と『取引所(板取引)』形式さ。同じ取引所の中でも、どっちで買うかによって、メリット・デメリットがあるから、しっかり理解しておこう。」
初心者でも簡単!お店から直接買う「販売所」
ウサギ先輩:「まず、『販売所』形式だね。これは、アリスちゃんが仮想通貨取引所の運営会社から直接コインを買ったり、運営会社に直接コインを売ったりする方法なんだ。例えるなら、街の金券ショップで、お店の人と直接やり取りしてチケットを買うようなイメージかな。」
アリス:「お店の人から直接買うなら、なんだか簡単そうですね!」
ウサギ先輩:「その通り! 販売所の大きなメリットは、その手軽さだよ。」
メリット:
- 操作がとっても簡単:買いたいコインと数量を選んで、「購入」ボタンを押すだけ、みたいな感じで、初心者でも迷いにくい。- すぐに買える・売れる:提示されている価格で、確実に取引が成立する。
アリス:「それなら私でもできそうです! でも、何か気をつけることは…?」
ウサギ先輩:「うん、販売所の一番の注意点は、『スプレッド』という実質的な手数料が隠れていることなんだ。」
アリス:「スプレッド…? なんですか、それ?」
ウサギ先輩:「販売所では、コインを買う時の価格(買値)と、売る時の価格(売値)が、少しだけズレているんだ。例えば、ビットコインを買う時は1BTC=505万円なのに、同じ瞬間に売ろうとすると1BTC=495万円、みたいにね。この買値と売値の差額のことをスプレッドって言うんだ。この差額が、実質的に取引所の手数料になっているわけさ。販売所は操作が簡単な代わりに、このスプレッドが比較的広く設定されていることが多いから、頻繁に売買すると、知らないうちに損しちゃうこともあるんだよ。」
アリス:「ええーっ! 見えない手数料があるんですね! それは気をつけないと…!」
ウサギ先輩:「例えるなら、海外旅行に行く時に、銀行で日本円をドルに両替する時を想像してみて。銀行が提示する『円でドルを買うレート』と『ドルを円に売るレート』って、少し違うでしょ? あの差額がスプレッドみたいなものさ。」
トレーダー気分!?ユーザー同士で売買する「取引所(板取引)」
ウサギ先輩:「次に、『取引所(板取引)』形式だ。これは、販売所と違って、アリスちゃんが仮想通貨取引所の他のユーザーと直接コインを売買する方法なんだ。取引所は、その売買の『場』を提供してくれるだけ、っていうイメージだね。」
アリス:「他のユーザーさんと直接!? なんだかオークションみたいでドキドキします!」
ウサギ先輩:「まさにそんな感じ! 取引所形式では、『板(いた)』と呼ばれる、売りたい人と買いたい人の注文がズラーッと並んだ一覧表を見ながら取引するんだ。株の取引なんかで見たことがあるかもしれないね。」
アリス:「板…! たくさんの数字が並んでて、ちょっと難しそうです…。」
ウサギ先輩:「最初はそう見えるかもしれないけど、慣れれば大丈夫だよ! 取引所形式のメリットはこんな感じさ。」
メリット:
- 手数料が安いことが多い:販売所のスプレッドに比べると、取引手数料が安く設定されていることが多いんだ。だから、コストを抑えたい人には向いているね。- 指値(さしね)注文ができる:「この価格になったら買いたい(売りたい)」っていう、自分の希望価格で注文を出せるんだ。
- 市場の動きを直接感じられる:板情報を見ることで、今どれくらいの価格でどれくらいの量の注文が出ているのか、市場の活気が分かる。
アリス:「手数料が安いのは魅力的ですね! でも、やっぱり難しそうです…。」
ウサギ先輩:「デメリットとしては、こんな点が挙げられるかな。」
デメリット:
- 操作が少し複雑:板情報の見方とか、注文方法(成行注文、指値注文など)を覚える必要がある。- 希望価格で約定(やくじょう)しないことも:指値注文を出しても、その価格で売買してくれる相手が現れなければ、いつまで経っても取引が成立しないことがあるんだ。
- 取引が成立するまでに時間がかかることも:すぐに売買したい場合は、成行注文っていう方法もあるけど、その場合は少し不利な価格で約定しちゃうこともある。
アリス:「うーん、一長一短ですね…。販売所と取引所、どっちを使えばいいんでしょうか?」
ウサギ先輩:「そうだねぇ。アリスちゃんみたいな初心者の場合は、まずは販売所で少額のコインを買ってみて、仮想通貨に慣れるのが良いかもしれないね。操作も簡単だし、すぐにコインが手に入るから、達成感もあるはずだよ。そして、少し慣れてきて、もっとお得に取引したいとか、指値注文をしてみたいって思ったら、取引所形式にステップアップしてみるのが良いんじゃないかな。焦らず、自分のペースで進んでいくのが一番さ!」
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