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DeFiのリスク概論②:ラグプル(出口詐欺)の見抜き方と回避策

アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!この前DeFiのスマートコントラクトのバグとかハッキングの話を聞いて、ちょっと怖くなっちゃったんですけど、他にもDeFiで気をつけないといけないことってあるんですか?」

ウサギ先輩:「やあ、アリスちゃん!良いところに気がついたね。DeFiの世界は革新的で面白いけど、残念ながら悪いことを考える輩もいるんだ。今日はね、そんな中でも特に悪質な『ラグプル』について、このウサギ先輩が徹底解説してあげよう!これを知っておけば、アリスちゃんの大切なコインを守れる確率がぐーんとアップするぞ!」

アリス:「ラグプル…?なんだか可愛い名前ですけど、もしかして怖いものなんですか?」

ウサギ先輩:「ふふん、名前の響きに騙されちゃいけないよ、アリスちゃん。ラグプルは『Rug Pull』、つまり『絨毯を引く』って意味でね、投資家が立っている足元の絨毯をいきなり引き抜いて、ドッシーン!と転ばせるような、とーっても卑怯な詐欺なんだ。」

アリス:「ひえぇ!絨毯を引かれるなんて…!一体どういうことなんですか?」

ウサギ先輩:「よし、じゃあ今日は、そのラグプルの正体と、それを見抜くためのウサギ先輩流探偵術、そして回避するための魔法の呪文を伝授しようじゃないか!これでアリスちゃんも、DeFiの落とし穴を華麗にジャンプできる冒険者になれるはずさ!」


ラグプルってなあに?~足元をすくう卑怯なワナ~

アリス:「ウサギ先輩、まずその『ラグプル』っていうのが、具体的にどんな詐欺なのか教えてください!」

ウサギ先輩:「うむ、良い質問だね!ラグプルというのはね、DeFiプロジェクトの開発者が、投資家からたくさんのお金を集めた後、ある日突然プロジェクトを放棄して、集めた資金をごっそり持ち逃げしちゃう詐欺行為のことなんだ。」

アリス:「持ち逃げ!?ひどい!そんなことができちゃうんですか?」

ウサギ先輩:「残念ながらね。特にDeFiの世界では、新しい仮想通貨(トークン)を作って、それを分散型取引所(DEX)っていう、誰でも比較的簡単にコインを上場できる市場に出すのが、昔に比べてずっと簡単になったんだ。だから、悪い考えを持った人たちが、もっともらしいプロジェクトを立ち上げて資金を集め、頃合いを見てトンズラ…なんてことが起こりやすい環境でもあるんだよ。」

アリス:「うわぁ…なんだか、美味しそうなエサでおびき寄せて、パクリ!みたいな感じですね。」

ウサギ先輩:「まさにその通り!2021年にはね、仮想通貨関連の詐欺で得られたお金のうち、なんと37%がこのラグプルによるものだった、なんていう報告もあるくらいなんだ。その額、日本円にして約3000億円以上…想像を絶する金額だよね。」

アリス:「3000億円!?そんな大金が…!信じられないです。」

ウサギ先輩:「だからこそ、アリスちゃんのような初心者の冒険者には、このラグプルの手口をしっかり理解しておくことが、とっても大切なんだよ。」

ラグプルの種類~手口は巧妙、ハードとソフトの違いとは?~

アリス:「ラグプルにも、色々な種類があるんですか?」

ウサギ先輩:「そうなんだ。大きく分けて、『ハード・ラグプル』『ソフト・ラグプル』の二種類があると言われているよ。」

アリス:「ハードとソフト…なんだかゲームの難易度みたいですね。」

ウサギ先輩:「うまいこと言うね、アリスちゃん!まさにそんな感じで、手口の悪質さや見抜きやすさがちょっと違うんだ。」

手口鮮やか!情け無用のハード・ラグプル

ウサギ先輩:「まず『ハード・ラグプル』はね、もっと直接的で、悪意に満ちた手口さ。例えば、スマートコントラクトっていう、DeFiの自動契約プログラムの中に、最初から開発者だけが資金を引き出せるような裏口(バックドア)を仕込んでおくんだ。」

アリス:「ええっ!?そんなの、私たちには分からないじゃないですか!」

ウサギ先輩:「そう、そこが厄介なところでね。投資家が何も知らずに資金を預けていると、ある日突然、その裏口から全ての資金が抜き取られて、プロジェクトはもぬけの殻…なんてことになる。これは本当に突発的に起こるから、投資家はあっという間に全てを失ってしまう可能性がある、非常に悪質な手口だね。」

じわじわ追い詰める…ソフト・ラグプル

ウサギ先輩:「一方、『ソフト・ラグプル』は、もう少し時間をかけて、じわじわと行われることが多いんだ。」

アリス:「じわじわ、ですか?」

ウサギ先輩:「うん。例えば、開発チームが自分たちで大量に保有しているトークンを、市場を巧みに操作して価格を吊り上げた後に、一気に売り抜けて大儲けして、その後プロジェクトのサポートを徐々にやめていって、事実上放棄する…なんていうパターンだね。」

アリス:「それも結局、投資家は見捨てられちゃうってことですよね…。」

ウサギ先輩:「そうだね。ハード・ラグプルほどあからさまではないかもしれないけど、結果的に投資家が損害を被るという意味では同じさ。開発者が静かにプロジェクトからフェードアウトしていくから、『あれ?最近更新がないな…』と気づいた頃には手遅れ、なんてこともあるんだ。」

詐欺師たちのシナリオ~ラグプルはどうやって行われるの?~

アリス:「ウサギ先輩、そのラグプルって、具体的にどんな流れで私たちを騙そうとしてくるんですか?詐欺師のシナリオみたいなものがあるんですか?」

ウサギ先輩:「ふむ、良いところに目を付けたね、アリスちゃん。ラグプル犯は、だいたいこんな感じのシナリオで投資家を罠にはめようとするんだ。」

  1. 魅力的なプロジェクト(のフリ)を立ち上げる!

    • まず、もっともらしい名前とコンセプトで新しい仮想通貨(トークン)を発行する。例えば、「次世代型AI搭載!夢の超高速決済トークン!」とか、「有名ゲームと提携!遊んで稼げる魔法のコイン!」みたいな感じでね。

    • 見た目だけは立派なウェブサイトや、夢のような計画が書かれたホワイトペーパー(プロジェクト計画書)を用意するんだ。

  2. 誇大広告で期待感を煽りまくる!

    • 次に、TwitterやTelegram、DiscordといったSNSをフル活用して、その新しいトークンがいかに素晴らしいか、どれだけ将来性があるかを大々的に宣伝する。

    • 「今買えば100倍間違いなし!」「あの有名人も注目!」なんて、根拠のない甘い言葉で投資家のFOMO(Fear Of Missing Out:乗り遅れることへの恐怖)を煽るんだ。時には、有名人の名前を勝手に使ったり、偽の提携話をでっち上げたりすることもある。

  3. DEXに上場!いよいよお祭り騒ぎ!

    • そして、そのトークンを分散型取引所(DEX)に上場させる。DEXは審査が緩いところも多いから、比較的簡単に上場できちゃうんだ。

    • 上場直後は、開発チーム自身が買い支えたり、仲間内で売買を繰り返したりして、価格が急騰しているように見せかけることもある。「ほら、言った通り上がってるでしょ?」ってわけさ。

  4. 価格が吊り上がったところで…ドロン!

    • 多くの投資家が「これは儲かる!」と飛びついて、トークンの価格がある程度上昇したところで、いよいよラグプル実行だ。

    • 開発チームは、自分たちが安値で大量に保有していたトークンを一気に市場で売却する。そうすると、トークンの価格は大暴落。

    • さらに悪質な場合は、流動性プール(トークンと、例えばイーサリアムのような主要コインを交換するために預けられている資金のたまり場)から、主要コインをごっそり引き出して持ち逃げするんだ。

アリス:「うわぁ…聞いているだけで腹が立ってきます!そんなの、詐欺じゃないですか!」

ウサギ先輩:「その通り、完全な詐欺だね。でも、DeFiの世界はまだ新しいから、法整備が追いついていなかったり、国境を越えた捜査が難しかったりして、犯人が捕まりにくいっていう現実もあるんだ。だからこそ、自己防衛が何よりも大切になるのさ。」

怪しいプロジェクトを見破れ!ウサギ先輩流ラグプル探偵術!

アリス:「ウサギ先輩!そんな卑怯なラグプルに引っかからないためには、どうすればいいんですか?何か見抜く方法はあるんですか?」

ウサギ先輩:「ふふん、任せなさい、アリスちゃん!このウサギ先輩が、怪しいプロジェクトの匂いを嗅ぎ分けるための『ラグプル探偵術』を伝授しよう!これをマスターすれば、アリスちゃんも立派なラグプルハンターになれるかもしれないぞ?」

アリス:「わぁ!探偵術!ぜひ教えてください!」

ウサギ先輩:「よし、じゃあ行くぞ!怪しいプロジェクトには、だいたいこんな特徴があるんだ。」

探偵術その①:チームの透明度チェック!顔の見えない開発者は怪しい?

ウサギ先輩:「まず最初にチェックすべきは、プロジェクトを進めている開発チームだ。彼らが誰なのか、顔や名前、経歴を公開しているか?それとも完全に匿名か?」

アリス:「匿名だと、やっぱり怪しいんですか?」

ウサギ先輩:「必ずしも匿名=詐欺とは限らないけどね。ビットコインのサトシ・ナカモトだって匿名だし。でも、新しいプロジェクトで、開発チームが完全に正体を隠していて、過去の実績も全く不明となると、やっぱりリスクは高まる。だって、何か問題が起きた時に、誰に責任を問い詰めればいいのか分からなくなっちゃうからね。」 「だから、チームメンバーのLinkedInのプロフィールや、過去に関わったプロジェクトなどを調べてみるのが大事だよ。もし情報がほとんど出てこなかったり、どう見ても偽名だったりしたら、黄色信号だ。」

探偵術その②:ホワイトペーパーの解読!夢物語と現実を見分けよう!

ウサギ先輩:「次に、プロジェクトのホワイトペーパーロードマップ(開発計画書)をじっくり読んでみよう。そこに書かれていることは、本当に実現可能なのか?それとも、ただの夢物語か?」

アリス:「ホワイトペーパーって、なんだか難しそうです…。」

ウサギ先輩:「確かに専門用語も多いけど、全部を完璧に理解する必要はないよ。大切なのは、『具体性があるか』どうかだ。例えば、『世界を変えます!』みたいなフワッとした言葉ばかりで、どうやってそれを実現するのか、技術的な裏付けは何なのかが全く書かれていなかったら要注意だ。」 「あと、他の有名プロジェクトのホワイトペーパーを丸写ししていたり、明らかにコピペしたような文章が多かったりするのも危険な兆候だね。」

探偵術その③:セキュリティ監査は命綱!信頼できるお墨付きはある?

ウサギ先輩:「DeFiプロジェクトの心臓部は、スマートコントラクトだ。このプログラムにバグや悪意のあるコードが仕込まれていたら、一巻の終わりだからね。だから、信頼できる第三者のセキュリティ専門会社に、そのスマートコントラクトを隅々までチェックしてもらう『監査(Audit)』を受けているかどうかが、とーっても重要なんだ。」

アリス:「監査を受けていれば、安心なんですか?」

ウサギ先輩:「100%安全とは言えないけど、受けていないよりは格段に信頼性が高まるよ。特に、新しいトークンが何の監査も受けずにDEXに上場しているような場合は、ラグプルの可能性を疑った方がいいね。監査レポートは、通常プロジェクトのウェブサイトなどで公開されているから、必ず確認しよう。」

探偵術その④:トークノミクス解剖!コインの設計図に隠された罠!

ウサギ先輩:「トークノミクス、つまりその仮想通貨(トークン)がどのように発行され、配布され、使われるのか、という経済的な設計図も重要なチェックポイントだ。」

アリス:「トークノミクス…?具体的にどこを見ればいいんですか?」

ウサギ先輩:「いくつかポイントがあるよ。まず、『流動性のロックアップ』だ。DEXでトークンを取引するためには、そのトークンと、例えばイーサリアムのような主要なコインをセットにして『流動性プール』に預ける必要があるんだけど、この預けられた資金を開発者が簡単に引き出せないように、一定期間ロック(鍵をかけること)しているかどうかが重要なんだ。」

アリス:「ロックアップされてないと、どうなるんですか?」

ウサギ先輩:「ロックアップされていなかったら、開発者がいつでもその資金を持ち逃げできちゃうってことさ!だから、流動性がちゃんとロックされているか、もしされているならどのくらいの期間ロックされているのかを確認するのは必須だよ。多くのプロジェクトは、UnicryptやTeam Financeといったサービスを使って流動性をロックしていることが多いね。」 「次に、開発チームや初期投資家がトークン全体のどれくらいの割合を保有しているかもチェックしよう。もし彼らが大部分を握っていたら、ある日突然それを全部売って価格を暴落させたり、プロジェクトの意思決定を自分たちだけでコントロールしたりするリスクがあるからね。彼らの保有分にも、一定期間売却できないようにする『ロックアップ期間』が設定されているかどうかも重要だ。」

探偵術その⑤:コミュニティの熱狂と冷静の間!信者だらけは危険信号?

ウサギ先輩:「プロジェクトのコミュニティ(DiscordやTelegramなど)の雰囲気も、意外と重要な手がかりになるんだ。」

アリス:「コミュニティですか?盛り上がってる方が良いプロジェクトなんじゃないんですか?」

ウサギ先輩:「もちろん、活気があるのは良いことだよ。でもね、もしそのコミュニティが、プロジェクトに対して少しでも批判的な意見を言う人をすぐに攻撃したり、排除したりするような、過度に楽観的な信者だらけの雰囲気だったら、ちょっと注意が必要だ。」 「健全なコミュニティは、建設的な議論ができるものさ。運営チームがユーザーからの質問に誠実に答えているか、プロジェクトの進捗情報をきちんと公開しているか、などもチェックポイントだね。」

探偵術その⑥:不自然な高騰と煽り文句!「月まで行こうぜ!」に騙されるな!

ウサギ先輩:「『このコインは絶対1000倍になる!』『今すぐ買わないと損するぞ!To the Moon!(月まで行け!)』みたいな、やたらと景気の良い煽り文句や、何の根拠もない価格高騰予想が飛び交っているプロジェクトも要注意だ。」

アリス:「でも、本当に上がるかもしれないじゃないですか…。」

ウサギ先輩:「もちろん、可能性はゼロじゃない。でも、特に何の大きなニュースもないのに、短期間で価格が異常に急騰している場合は、誰かが意図的に価格を吊り上げている可能性もある。そして、そういうお祭りの後は、大暴落が待っていることが多いんだ。」 「有名人やインフルエンサーが特定のコインを推奨しているからといって、それを鵜呑みにするのも危険だよ。中には、お金をもらって宣伝しているだけの人もいるからね。CoffeezillaさんやZachXBTさんみたいに、仮想通貨界の詐欺を暴く活動をしている勇気あるインフルエンサーをフォローして、情報リテラシーを高めるのも良い方法だよ。」

探偵術その⑦:取引所の審査レベル!DEXオンリーは要注意?

ウサギ先輩:「そのトークンが、どんな取引所に上場しているかも見てみよう。一般的に、中央集権型取引所(CEX)、特に大手のCEXに上場するには、それなりに厳しい審査がある。だから、DEXだけでしか取引できないトークンに比べると、ある程度の信頼性はあると言えるね。」

アリス:「DEXでしか買えないコインは、全部危ないんですか?」

ウサギ先輩:「いや、そんなことはないよ。有望な新しいプロジェクトが、まずDEXからスタートすることもたくさんある。でも、審査が緩い分、玉石混交になりやすいのは事実だ。だから、DEXオンリーのトークンに投資する場合は、他のチェックポイントをより慎重に確認する必要があるね。」

ラグプル回避の盾を装備せよ!アリス、自己防衛の呪文!

アリス:「うわぁ…見抜くポイントがたくさんあって、頭がパンクしそうです…。でも、これだけ知っていれば、ラグプルに遭う確率を減らせそうですね!」

ウサギ先輩:「その意気だよ、アリスちゃん!でも、探偵術だけじゃなく、自分自身を守るための『回避の呪文』もしっかり覚えておこうね。」

アリス:「回避の呪文!どんなのですか?」

ウサギ先輩:「難しくないよ。普段から心がけておくべきことだ。」

  1. DYOR (Do Your Own Research)!自分で調べる勇気!

    • これは仮想通貨の世界では鉄則中の鉄則!「自分で調べろ」ってことさ。誰かが「儲かるよ」と言ったからって、安易に信じちゃダメ。プロジェクトの公式サイト、ホワイトペーパー、コミュニティ、関連ニュース…あらゆる情報を自分で集めて、自分の頭で考えるんだ。「自分は騙されない」なんて過信は禁物だよ。

  2. 失っても泣かない金額で!少額投資の鉄則!

    • どんなに有望に見えるプロジェクトでも、仮想通貨投資はリスクが伴うもの。特に新しいプロジェクトは実験的なものが多くて、失敗する可能性も十分にある。だから、投資するなら、「もし全部なくなっちゃっても、生活に困らない」と思える範囲の金額にすること。

  3. 卵は一つのカゴに盛るな!分散投資でリスクヘッジ!

    • 一つのプロジェクトに全財産を注ぎ込むなんて、もってのほか!もしそれがラグプルだったら、目も当てられないからね。いくつかの異なるプロジェクトに分散して投資することで、リスクを少しでも減らすことができるよ。

  4. 公式情報を常にチェック!デマに踊らされるな!

    • プロジェクトに関する情報は、必ず公式サイトや公式SNSアカウントから得るようにしよう。出所の分からない噂や、匿名の書き込みに惑わされないようにね。

  5. 危険信号には敏感に!怪しいと思ったら即撤退!

    • さっき教えた「ラグプル探偵術」で、何か一つでも「あれ?おかしいな」と感じる危険信号を見つけたら、深入りするのは避けた方が賢明だ。時には、損切りしてでも早く逃げ出す勇気も必要だよ。

アリス:「はい!DYOR、少額投資、分散投資、公式情報、危険信号…しっかり覚えました!」

ウサギ先輩:「よしよし、それでこそ未来の凄腕冒険者だ!これらの探偵術と回避の呪文を使いこなせば、ラグプルという厄介なモンスターからも、きっと身を守れるはずさ。」

ウサギ先輩のちょっと一息コラム:世界のトンデモ・ラグプル事件簿

さて、ここでウサギ先輩から、ちょっと面白い…いや、被害に遭った人には全然面白くないんだけど、世間を騒がせたトンデモ・ラグプル事件をいくつか紹介しようじゃないか。アリスちゃん、こんなのに引っかかっちゃダメだぞ?

まずは、2021年に世界中で大ヒットしたNetflixのドラマ『イカゲーム』。この人気に便乗して作られたのが、その名も「イカゲーム・トークン(SQUID)」だ!「ゲームに参加して勝てば賞金がもらえる!」なんて触れ込みで、トークン価格は一時、なんと2800ドル以上にまで急騰したんだ!

アリス:「ええっ!ドラマのゲームが現実に!?」

ウサギ先輩:「…と、多くの人が思ったんだろうね。でも、このトークンには致命的な欠陥があった。なんと、売ることができなかったんだ!」

アリス:「ええーっ!?買えるけど売れないなんて、そんなのアリですか!?」

ウサギ先輩:「アリもナシも、詐欺師には関係ないのさ。価格がピークに達した瞬間、開発者は集まった資金(約330万ドルと言われている)と共にドロン!トークン価格は一瞬でほぼゼロになった。まさに、ドラマさながらのデスゲームだったわけだね。」

アリス:「ひどすぎる…!ドラマが好きだった人もショックだったでしょうね…。」

ウサギ先輩:「次に紹介するのは、「AnubisDAO」というプロジェクト。古代エジプトの神様アヌビスをモチーフにした、なんだか神秘的な雰囲気のプロジェクトだったんだけどね。これもまた、有望そうな触れ込みで資金を集めた後、プロジェクト開始からわずか20時間で、開発者が流動性プールから約6000万ドル相当のイーサリアムを持ち逃げしたんだ。」

アリス:「20時間!?早すぎます!」

ウサギ先輩:「まさに電光石火のラグプルだったわけだ。この事件の面白い(?)ところは、その後の追跡で、どうやら内部犯行の線が濃厚になったり、一部資金が取り戻されたり…と、少しずつ真相が明らかになりつつある点かな。でも、多くの投資家が大きな損害を被ったことに変わりはないけどね。」

あとは、「Baller Ape Club NFT」なんていうのもあったな。これはNFTプロジェクトだったんだけど、購入者から約260万ドルを集めた後、開発者はウェブサイトもDiscordサーバーも削除して消えちゃった。まさに猿も木から落ちる、ならぬ、投資家が奈落に落ちる、だね。

ふふん、このウサギ先輩は、こんな怪しい匂いがプンプンするプロジェクトには、最初から近づきもしないけどね!アリスちゃんも、今日の話をしっかり覚えて、甘い言葉や怪しい儲け話には十分気をつけるんだぞ!

まとめ

アリス:「ウサギ先輩、今日はラグプルについてたくさん教えてくださって、ありがとうございました!最初は可愛い名前だと思ったけど、実際はすごく怖くて卑怯な詐欺だってことがよく分かりました。でも、見抜くためのポイントや、どうすれば避けられるかを知ることができて、少し安心しました。」

アリス:「これからは、プロジェクトのチームや計画、セキュリティ、トークンの仕組み、コミュニティの雰囲気とか、色々なところを自分の目でしっかり見て、怪しいと思ったら近づかないようにします!DYORですね!」

ウサギ先輩:「うむ、その通りだ、アリスちゃん!今日の冒険で、アリスちゃんはまた一つ、危険な罠を見抜く賢さを手に入れたね。DeFiの世界は、素晴らしい可能性を秘めているけれど、同時に落とし穴もたくさんある。でも、正しい知識と慎重さを持っていれば、きっと楽しく冒険できるはずさ。」

ウサギ先輩:「忘れないでほしいのは、『うますぎる話には裏がある』ということ。そして、どんな時も『自分で調べる』という基本姿勢だ。このウサギ先輩も、アリスちゃんの冒険をいつも応援しているからね!」

アリス:「はいっ!ウサギ先輩、ありがとうございます!これからも、もっともっと仮想通貨の世界のことを勉強していきたいです!」

次回予告

アリス:「今日の話で、DeFiのリスクが少し具体的になってきました…スマートコントラクトのバグ、ハッキング、そしてラグプル…。なんだか、まだまだ知らない危険が隠れていそうですね…。」

ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、良いところに気がついたね。実はDeFiの世界には、今日のラグプルとはまた違った形で、投資家をじわじわと苦しめる、ちょっと不思議な『経済的な落とし穴』も存在するんだ。」

アリス:「経済的な落とし穴!?それって、一体どんな…?」

ウサギ先輩:「ふふふ、それは次のお楽しみだ。次回、アリスとウサギ先輩は、DeFiの深淵に潜む『オラクル攻撃』『フラッシュローン攻撃』といった、まるで魔法のような手口で資金が奪われる、摩訶不思議な事件の謎に迫るぞ!乞うご期待!」

☕ 冒険の心得コーナー ☕

アリス:「ウサギ先輩! 今日のお話もすっごく面白かったです! なんだか、この記事を読んでいたら、私も仮想通貨を買ってみたくなっちゃいました!」

ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、その気持ちはよく分かるよ。でも、焦りは禁物だ。この冒険記は、あくまで不思議の国の仕組みを知るための『地図』みたいなものさ。『宝の地図』じゃないんだ。」

アリス:「宝の地図じゃない…?」

ウサギ先輩:「そう。これは『ここでコインを買いなさい』なんていう投資のアドバイスをするものでは決してないんだ。投資っていうのは、自分自身でよーく勉強して、失っても生活に困らないお金の範囲で、自分の判断と責任でするものなんだよ。そこを間違えると、ワンダーランドで迷子になっちゃうからね。このお約束は、絶対に守ってほしいな。」

アリス:「はい、わかりました! 自分の責任で、ですね! でも、もしこの記事の情報が間違っていたらどうしよう…って、ちょっと心配にもなりました。」

ウサギ先輩:「良いところに気がついたね、アリスちゃん。このウサギ先輩も、できるだけ正確な情報をお届けしようと頑張っているけど、この世界は変化が光の速さだからね。情報が古くなったり、勘違いしたりすることもあるかもしれない。だから、もし読者のみんなの中で『あれ? ここの情報、ちょっと違うかも』って気づいた人がいたら、ぜひ優しく教えてくれると助かるんだ。みんなでこの冒険記を、もっと素敵なものに育てていきたいからね!」

アリス:「みんなで作る冒険記なんですね! なんだか素敵です!」


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