Aave完全ガイド③:フラッシュローン、ガバナンストークンAAVEとセーフティモジュール
アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!前回、Aaveで仮想通貨を貸したり借りたりする基本の仕組みを教えていただいて、DeFiのすごさにワクワクしました!でも、Aaveにはもっと奥深い機能があるって聞きました。フラッシュローンとか、AAVEトークンとか、セーフティモジュールとか…なんだか強そうな名前ばかりで、一体どんな魔法なのか気になります!」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、探究心が旺盛だね!その通り、Aaveはただの貸し借りプラットフォームじゃない。DeFiの世界でも特に先進的で、まさに魔法のような機能がたくさん詰まっているんだ。ふふん、今日のウサギ先輩は、そのAaveの奥義とも言える三つの秘宝…いやいや、三つの重要な機能について、アリスちゃんにもバッチリ分かるように解説してあげようじゃないか!Aaveワンダーランドの深部へ、いざ出発だ!」
アリス:「わぁ、Aaveの奥義ですか!ドキドキします!よろしくお願いします、ウサギ先輩!」
ウサギ先輩:「ようし、アリスちゃん!まずは、その名前からしてインパクト大な『フラッシュローン』の謎から解き明かしていこうか!」
瞬間の錬金術?Aaveの不思議な「フラッシュローン」とは
アリス:「フラッシュローン…!名前を聞いただけでも、なんだかピカッと光って一瞬で何かが起こりそうなイメージです!一体どんなローンなんですか?」
ウサギ先輩:「ふふん、アリスちゃん、いいセンスしてるね!まさにその名の通り、フラッシュローンは『一瞬だけ』、しかも『無担保で』、とてつもない大金を借りることができるという、Aaveが提供する魔法のような仕組みなんだ。」
アリス:「えええっ!?無担保で大金ですか!?そんなの、借り逃げされちゃったりしないんですか…?」
ウサギ先輩:「良い質問だね、アリスちゃん。普通ならそう心配するところだよね。でも、フラッシュローンには巧妙なカラクリがあるんだ。それは、『借り入れ』と『返済』が、必ず一つのトランザクション(取引記録)の中で完結しなければならない、という絶対的なルールがあることさ。」
アリス:「一つのトランザクションの中で…ですか?それって、どれくらいの時間なんですか?」
ウサギ先輩:「イーサリアムのブロックチェーン上で言えば、ほんの数秒から数十秒、ブロックが生成されるまでの間の出来事だね。もし、この一瞬の間に借りたお金に利息を付けてちゃんと返済できなければ、その借り入れ自体が『なかったこと』になる。つまり、取引全体がキャンセルされて、最初から何も起こらなかったことになるんだ。」
アリス:「へぇ~!借りた瞬間に返せなかったら、借りたことにもならないなんて、すごい仕組みですね!じゃあ、一体何のためにそんな一瞬だけのローンを使うんですか?」
ウサギ先輩:「そこがフラッシュローンの面白いところさ。この一瞬の間に、プログラム(スマートコントラクト)を使って様々な金融取引を自動的に行うことで、利益を生み出すチャンスがあるんだ。いくつか代表的な使い方を教えてあげよう。」
フラッシュローンの使い道①:アービトラージ(裁定取引)
ウサギ先輩:「例えば、ある仮想通貨が取引所Aでは100円、取引所Bでは101円で売買されているとする。この価格差を利用して儲けるのがアービトラージだね。」
アリス:「はい!安いところで買って、高いところで売るんですよね!」
ウサギ先輩:「その通り。でも、もし手元に大金がなかったら、大きな利益は狙えないよね?そこでフラッシュローンの出番さ。まずAaveからフラッシュローンで大量の資金を借りる。その資金で取引所Aで大量に仮想通貨を買い、すぐに取引所Bで売却する。そして、得た利益から借りた資金と利息をAaveに返済する。これを全部、一つのトランザクションの中でやってのけるんだ。」
アリス:「わぁ!一瞬でお金持ちになれちゃいそうですね!」
ウサギ先輩:「理論上はね。でも、実際には価格差はすぐに他の人にも見つかってしまうし、取引手数料やガス代もかかるから、そう簡単ではないけどね。でも、フラッシュローンがあれば、自己資金が少なくても大きなアービトラージ取引のチャンスを掴める可能性があるんだ。」
フラッシュローンの使い道②:担保の入れ替え(コラテラルスワップ)
ウサギ先輩:「Aaveで仮想通貨を借りるとき、担保を預ける必要があるよね?例えば、ETHを担保にしてDAIを借りているとしよう。もし、ETHの価格が下がりそうで心配になったり、もっと有利な別の資産(例えばWBTC)を担保にしたくなったりしたとする。」
アリス:「はい、そういうことありますよね。」
ウサギ先輩:「そんな時、普通なら一度DAIを返済してETHを引き出し、改めてWBTCを預けてDAIを借り直す…という手間がかかる。でもフラッシュローンを使えば、もっとスマートにできるんだ。 まずフラッシュローンでDAIを借りて、それで現在のDAIの借金を返済し、ETHの担保を解放する。次に、解放されたETHを売却してWBTCを購入し、そのWBTCを新たな担保としてAaveに預け入れる。最後に、最初にフラッシュローンで借りたDAIを返済する。これも全部、一つのトランザクションで完了さ。」
アリス:「すごい!あっという間に担保が入れ替わっちゃうんですね!便利です!」
フラッシュローンの使い道③:自己清算
ウサギ先輩:「もし、Aaveで借りているお金の担保価値が下がりすぎて、清算されそうになったとする。清算されると、担保の一部がペナルティとして取られてしまうことがあるよね。」
アリス:「はい、それは避けたいです…。」
ウサギ先輩:「そこでフラッシュローンを使って、自分で自分を清算する、ということができるんだ。フラッシュローンで必要な資金を借りて借金を返済し、担保を全額引き出す。そして、引き出した担保の一部を売却してフラッシュローンを返済する。こうすることで、第三者に清算されるよりも有利な条件でポジションを解消できる場合があるんだ。」
アリス:「自分で自分を助けるためのフラッシュローンなんですね!」
フラッシュローンのリスク:悪用の危険性も…
ここから先は
¥ 980
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
