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MakerDAO詳解③:ガバナンストークンMKRと投票、安定化手数料の役割

アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!前回、MakerDAOとDAIの基本的な仕組みを教えていただいて、分散型のステーブルコインってすごいなあって感動したんです。でも、そのDAIを支えているMakerDAOの運営って、もっと詳しく知りたいなって思って。特に、MKRトークンとか、安定化手数料っていうのが、どうやってDAIの価格を1ドルに保っているのか、まだフワフワしていて……」

ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、良いところに気がついたね!ふふん、MakerDAOの魅力にどっぷりハマってきたじゃないか。前回はDAIがどうやって生まれるか、いわば魔法のレシピを覗いたわけだけど、今回はその魔法を誰が、どうやってコントロールしているのか、その心臓部に迫るお話さ。MKRトークン、投票システム、そして安定化手数料……これらはMakerDAOという巨大な船を動かす羅針盤であり、エンジンであり、そして時には船員たちの声を届ける拡声器でもあるんだ。さあ、今日もウサギ先輩と一緒に、MakerDAOの奥深いガバナンスの世界へ冒険に出発しようじゃないか!」

アリス:「はい、ウサギ先輩!よろしくお願いします!」


MakerDAOの心臓部!ガバナンストークンMKRの秘密

アリス:「ウサギ先輩、まずMKRトークンについて教えてください!ビットコインやイーサリアムみたいに、ただのコインじゃないんですよね?」

ウサギ先輩:「その通りだよ、アリスちゃん。MKRはね、MakerDAOのガバナンストークンなんだ。ガバナンスっていうのは、簡単に言うと『運営』とか『管理』のこと。つまり、MKRを持っている人は、MakerDAOという国の方針を決めるための投票権を持っている、いわば国民のような存在なんだよ。」

アリス:「投票権!じゃあ、MKRを持っていると、MakerDAOのルール作りに参加できるってことですか?」

ウサギ先輩:「ご名答!MKR保有者は、例えばDAIの安定に不可欠な安定化手数料の率をどれくらいにするか、新しくどんな資産をDAIの担保として認めるか、システムの重要なアップグレードをどうするか、なんていうMakerDAOの未来を左右するような決定に、投票を通じて参加できるんだ。まさに、分散型組織ならではの民主的な仕組みだね。」

アリス:「へぇー!それってすごいですね!他にもMKRには役割があるんですか?」

ウサギ先輩:「もちろんだよ。MKRは、DAIを発行する際に支払う安定化手数料の支払いに使うことができるんだ(今はDAIでも支払えるけどね)。そして、ここが面白いところなんだけど、手数料として支払われたMKRは『バーン』される、つまり焼却されて市場から消えてしまうんだ。」

アリス:「ええっ!?燃えちゃうんですか?」

ウサギ先輩:「ふふん、デジタルな炎でね。実際にコインが燃えるわけじゃないけど、供給量が減ることで、残りのMKRの価値が相対的に高まる効果が期待できるってわけさ。いわゆるデフレ効果だね。そしてもう一つ、MKRはMakerDAOシステムの『最後の砦』としての役割も担っている。もし万が一、担保資産の価格が暴落して、システム全体でDAIをカバーしきれないほどの損失が出た場合、新しいMKRが発行されて市場で売却され、その資金で損失を補填するんだ。これを『資本再構成』と呼ぶんだけど、MKR保有者はプロトコルを守るために、自分の持つMKRの価値が希釈されるリスクも負っているってことさ。まさに、MakerDAOの健全性を支える守護神であり、時には身を挺して守る存在でもあるんだよ。」

アリス:「なるほど…。MKRって、ただ投票できるだけじゃなくて、DAIのシステム全体を支える重要な役割があるんですね。じゃあ、MKRの発行枚数って決まっているんですか?」

ウサギ先輩:「いい質問だね、アリスちゃん。MKRにはビットコインのような発行上限はないんだ。さっき話した『Burn & Mintモデル』っていう仕組みで、プロトコルの収益(安定化手数料によるMKR焼却)や、逆に損失が出た場合の資本再構成(MKR新規発行)によって、供給量が常に変動するんだ。だから、MakerDAOが健全に運営されていればMKRはバーンされて減っていくし、危機があれば増えることもある、というわけさ。」

アリス:「なんだか生き物みたいですね!」

ウサギ先輩:「そうそう!そしてね、アリスちゃん、2024年の8月にMakerDAOは大きな変化を遂げたんだ。『Sky』っていう新しいブランド名に生まれ変わってね、それに伴ってMKRトークンも『SKY』っていう新しいトークンに、DAIも『USDS』っていう新しいステーブルコインに、それぞれ任意でアップグレードできるようになったんだ。もちろん、今までのMKRやDAIも引き続き使えるから安心してね。これはMakerDAOがさらに進化していくための、新しいステージへの一歩なのさ。」

アリス:「SkyとUSDS!なんだかカッコいい名前ですね!MKRの役割はSKYになっても変わらないんですか?」

ウサギ先輩:「基本的なガバナンスの役割は引き継がれると考えていいだろうね。MakerDAO…いや、Skyのエコシステムは常に進化しているから、これからも目が離せないよ!」

みんなで決める!MakerDAOの投票システムの舞台裏

アリス:「MKRを持っていると投票できるってことは分かったんですけど、具体的にどうやって投票に参加するんですか?なんだか難しそうです…。」

ウサギ先輩:「ふむふむ、確かに初めてだと戸惑うかもしれないね。でも大丈夫、このウサギ先輩が分かりやすく説明しよう!MakerDAOの投票システムは、大きく分けて2つのステップがあるんだ。まずは『ガバナンス投票(Governance Polls)』。これは、いわばコミュニティの意見を聞くためのアンケートみたいなものだね。ここで色々な意見を集約して、本番の投票に進むべき提案を選び出すんだ。」

アリス:「なるほど、まずはみんなで話し合うんですね。」

ウサギ先輩:「その通り。そして、ガバナンス投票で支持を集めた提案は、次に『エグゼクティブ投票(Executive Votes)』にかけられる。これが本番の投票で、ここで可決されると、実際にプロトコルのコードが変更されたり、新しいルールが適用されたりする、非常に重要な決定が行われるんだ。」

アリス:「ドキドキしますね!投票権は、MKRをたくさん持っている人ほど強いんですか?」

ウサギ先輩:「基本的にはその通りで、MKRの保有量に応じて投票力が決まることが多いんだ。例えば、1 MKR持っていれば1票、というような形だね。だから、より多くのMKRを持つ人が、プロトコルの方向性により大きな影響力を持つことになる。」

アリス:「じゃあ、どんなことが投票で決まるんですか?」

投票で決まることって、具体的には?

ウサギ先輩:「うーん、本当に色々なことが決まるんだけど、代表的なものをいくつか挙げてみようか。」

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