【第191回】 レイヤー0、レイヤー1、レイヤー2、レイヤー3とは?ブロックチェーンの階層構造
アリス:「ウサギ先輩、こんにちは!この間、ブロックチェーンの話を調べていたら、『レイヤー』っていう言葉がたくさん出てきたんです。レイヤー0とかレイヤー1とかレイヤー2…なんだかケーキみたいですけど、一体何のことなんですか?」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、良いところに目を付けたね!ふふん、その『レイヤー』ってのは、まさに仮想通貨ワンダーランドの摩天楼を支える、とっても大事な建築構造みたいなものなのさ。ケーキみたいに甘くて美味しい…かはさておき、知れば知るほど奥深い世界だよ。よし、今日はそのブロックチェーンの『階層構造』について、このウサギ先輩が分かりやすく案内してあげよう!」
アリス:「わぁ、本当ですか!ありがとうございます、ウサギ先輩!なんだか難しそうですけど、よろしくお願いします!」
ウサギ先輩:「任せなさい!このウサギ先輩にかかれば、どんな難しいこともイチコロさ!さあ、アリスちゃんと一緒に、ブロックチェーンの深層へと続く階段を降りてみようじゃないか!」
なぜ「レイヤー」が必要なの?~ブロックチェーンのトリレンマという大問題~
アリス:「ウサギ先輩、そもそもどうしてブロックチェーンに『レイヤー』なんてものが必要なんですか?普通に一つの層じゃダメなんですか?」
ウサギ先輩:「ふむふむ、良い質問だね!じゃあ、分かりやすく説明しよう!アリスちゃん、例えば大きな遊園地を想像してみて。お客さんがたくさん来すぎると、人気のアトラクションは長蛇の列だし、レストランも満席、道も人でごった返して歩きにくくなっちゃうだろ?」
アリス:「はい、そうなったら全然楽しめません…。」
ウサギ先輩:「それと同じで、初期のブロックチェーン、特にレイヤー1と呼ばれる基本的なブロックチェーンはね、たくさんの人が同時に使おうとすると、処理が追いつかなくなって、取引がめちゃくちゃ遅くなったり、手数料がものすごく高くなっちゃったりするんだ。これをスケーラビリティ問題って言うんだけど、まさに遊園地がパンクしちゃう状態さ。」
アリス:「うわぁ、それは困りますね…。せっかく便利な技術なのに。」
ウサギ先輩:「そこで登場するのが、ブロックチェーンのトリレンマという大きな壁なんだ。」
アリス:「トリレンマ…?三つのレンマってことですか?」
ウサギ先輩:「その通り!ブロックチェーンのトリレンマとは、ブロックチェーンが同時に三つの大切な性質、つまり『分散性(たくさんのコンピューターで管理されていて、誰か一人が支配できないこと)』、『スケーラビリティ(たくさんの取引を速く安く処理できる能力)』、そして『セキュリティ(攻撃や改ざんに強いこと)』を、全部最高レベルで満たすのがめちゃくちゃ難しいってことなんだ。」
アリス:「ええっ、全部大事そうなのに、全部は無理なんですか?」
ウサギ先輩:「そうなんだよ。例えば、遊園地の警備員さん(セキュリティ)をすごくたくさん配置して、入り口も一つにして厳重にチェックすれば安全性は高まるけど、入場に時間がかかってお客さんはなかなか入れない(スケーラビリティが低い)。かといって、入り口をたくさん作って誰でもスイスイ入れるようにしたら(スケーラビリティが高い)、悪い人が紛れ込んじゃうかもしれない(セキュリティが低い)。そして、もし園長先生(中央管理者)がいなくて、みんなで話し合って遊園地を運営する(分散性が高い)としたら、何かを決めるのに時間がかかってしまうかもしれないだろ?」
アリス:「なるほど…。どれかを取ると、どれかが犠牲になっちゃうんですね。」
ウサギ先輩:「そういうこと!このトリレンマをどうにか克服するために、ブロックチェーン技術者たちは知恵を絞って、『よし、役割分担させよう!』と考えたんだ。それが、レイヤー構造、つまり階層構造というアイデアなのさ。それぞれの階層(レイヤー)が得意なことに集中することで、全体としてトリレンマの壁を乗り越えようとしているんだよ。」
アリス:「役割分担ですか!なんだか会社みたいですね!」
ウサギ先輩:「まさにその通り!それぞれの部署が専門の仕事をするように、ブロックチェーンも各レイヤーが専門の役割を担っているんだ。さあ、具体的にどんなレイヤーがあるのか、順番に見ていこうか!」
レイヤー1:ワンダーランドの土台となる大地~ビットコインやイーサリアムの故郷~
アリス:「はい!まずレイヤー1って、どんな役割なんですか?」
ウサギ先輩:「レイヤー1(L1)はね、ブロックチェーンネットワークのまさに『本体』であり、『土台』となる部分さ。アリスちゃんがよく聞くビットコイン (BTC) やイーサリアム (ETH) は、このレイヤー1の代表選手だよ。」
アリス:「一番基本の場所ってことですね!」
ウサギ先輩:「その通り!レイヤー1の主な仕事は、取引を検証し、承認し、そしてブロックに記録してチェーンに繋いでいくこと。これをコンセンサス形成って言うんだけど、みんなで合意して不正がないようにデータを管理する、ブロックチェーンの心臓部だね。分散型台帳として機能して、データの透明性や改ざん耐性を保証するのもレイヤー1の重要な役割さ。」
アリス:「なるほど。だからビットコインやイーサリアムは、誰も改ざんできないって言われるんですね。」
ウサギ先輩:「そういうこと!そして、レイヤー1はそれぞれ独自のルール(コンセンサスアルゴリズム、例えばビットコインのプルーフ・オブ・ワーク (PoW) や、最近のイーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク (PoS))を持っていて、それに基づいてネットワークが運営されているんだ。イーサリアムみたいに、スマートコントラクトっていう自動契約プログラムを実行する機能を持ったレイヤー1もあるね。あとは、ネイティブトークン(例えばビットコインならBTC、イーサリアムならETH)を発行して、ネットワークを使うときの手数料の支払いや、ネットワークを支える人たちへの報酬として使われるんだ。」
アリス:「レイヤー1にも色々な種類があるんですか?」
ウサギ先輩:「もちろんさ!ビットコインやイーサリアムの他にも、例えばものすごく速い処理速度を目指して作られたSolana (SOL) や、サブネットっていう自分だけの特別なブロックチェーンを作れるAvalanche (AVAX) なんかがあるね。それぞれが個性的な特徴を持っているんだ。」
アリス:「へぇ~!でも、レイヤー1だけで十分じゃないから、他のレイヤーが出てきたんですよね?」
ウサギ先輩:「その通り!特にイーサリアムみたいに大人気のレイヤー1はね、たくさんの人が使おうとするから、どうしても道が混んじゃう。つまり、取引の処理が遅くなったり、手数料(ガス代って言うんだ)がものすごく高くなっちゃったりするんだ。これがさっき言ったスケーラビリティ問題だね。この問題を解決するために、次のレイヤーが必要になってくるのさ。」
レイヤー2:高速道路でスイスイ解決!~イーサリアムを助ける魔法の技術~
アリス:「レイヤー1が混雑してるなら、別の道を作ればいいんですね!それがレイヤー2ですか?」
ウサギ先輩:「アリスちゃん、大正解!レイヤー2(L2)は、レイヤー1のメイン道路(メインネット)の交通渋滞を解消するために作られた、いわば『高速道路』や『バイパス道路』みたいなものなんだ。レイヤー1の負担を軽くして、取引の処理速度をぐーんと速くしたり、手数料をびっくりするくらい安くしたりするのがレイヤー2の主な目的なのさ。」
アリス:「わぁ、それは助かりますね!どうやってそんなことができるんですか?」
ウサギ先輩:「良い質問だね!レイヤー2の基本的な考え方は、たくさんの取引をレイヤー1の外(これをオフチェーンって言うんだ)で処理して、その最終的な結果だけをレイヤー1に記録する、っていうものなんだ。こうすることで、レイヤー1のメイン道路に直接たくさんの車(取引)が流れ込むのを防ぐことができるってわけ。しかも、多くの場合、レイヤー1の頑丈なセキュリティの恩恵を受けながら、これができるんだ。」
アリス:「なるほど!賢い方法ですね!レイヤー2にも色々な種類があるんですか?」
ウサギ先輩:「もちろん!代表的な技術をいくつか紹介しよう!」
ロールアップって何?~荷物をまとめて運ぶ賢い方法~
ウサギ先輩:「まず一番注目されているのが、ロールアップっていう技術だね。これは、たくさんの小さな荷物(取引)を大きなトラックにまとめて(ロールアップして)運ぶようなイメージさ。まとめて処理することで、効率が格段に上がるんだ。」
アリス:「荷物をまとめる…ですか?」
ウサギ先輩:「そうそう。ロールアップには、主に二つのタイプがあるんだ。」
「一つ目は、オプティミスティック・ロールアップ(Optimistic Rollups)。これはね、『楽観的ロールアップ』とも言われるんだけど、基本的には『みんな正直者だよね!不正なんてしないよね!』って楽観的に信じて、取引をどんどん処理しちゃうんだ。もし誰かが『あれ?今の取引、おかしくない?』って不正を指摘したら(これを不正証明って言うんだ)、そこではじめて詳しく調べるっていう仕組みさ。この方式を使っている代表的なプロジェクトには、Arbitrum (アービトラム) やOptimism (オプティミズム) があるよ。」
アリス:「なんだか性善説みたいですね!でも、もし本当に悪い人がいたらどうするんですか?」
ウサギ先輩:「もし不正が見つかったら、その取引は無効になるし、不正をしようとした人にはペナルティが科される仕組みになっているから大丈夫さ。だから『楽観的』でもやっていけるんだ。」
「二つ目は、ZKロールアップ(Zero-Knowledge Rollups)。これはね、『ゼロ知識証明』っていう最先端の暗号技術を使うんだ。ゼロ知識証明っていうのは、『私はこの秘密を知っているけど、その秘密自体をあなたに見せることなく、私がそれを知っていることを証明できる』っていう魔法みたいな技術なんだ。これを使って、たくさんの取引が『絶対に正しいですよ!』っていう証拠(有効性証明)だけをレイヤー1に提出するんだ。だから、レイヤー1は細かい中身を全部チェックしなくても、その証拠だけで『OK!正しいね!』って判断できるのさ。zkSync (ジーケーシンク) やStarkNet (スタークネット)、Polygon (ポリゴン) の一部なんかで使われているよ。」
アリス:「ゼロ知識証明…なんだかカッコイイ名前ですね!こっちの方が間違いなさそうです!」
ウサギ先輩:「それぞれにメリット・デメリットがあるんだけど、ZKロールアップは数学的に安全性が高いと言われているね。ただ、技術的に複雑で開発が難しいっていう側面もあるんだ。」
サイドチェーンってどんな道?~隣町のバイパス道路みたいなもの?~
ウサギ先輩:「次にサイドチェーンだね。これは、レイヤー1のメイン道路とは別に、独立したルール(独自のコンセンサスアルゴリズム)で動くもう一つの道路(ブロックチェーン)を作るイメージさ。この二つの道路は橋(双方向ペグ)で繋がっていて、資産を自由に行き来させることができるんだ。Polygon PoS (ポリゴン・ピーオーエス) なんかがこのタイプに当たるね。メイン道路の混雑を避けて、こちらの空いている道路でスイスイ取引できるってわけ。」
アリス:「なるほど!バイパス道路みたいですね!」
ウサギ先輩:「そうだね。ただし、サイドチェーンは独自のセキュリティを持つことになるから、レイヤー1のセキュリティを直接引き継ぐわけではない、という点には注意が必要だよ。」
ステートチャネルって秘密の通路?~二人だけの専用レーン~
ウサギ先輩:「それから、ステートチャネルっていう技術もあるよ。これは、特定の二人の間とか、少人数のグループの間で、たくさんの取引をする場合に有効なんだ。例えばアリスちゃんとウサギ先輩が、一日中何回もコインをやり取りするとしよう。その度にレイヤー1に記録していたら大変だよね?だから、最初に『今から二人で取引始めるよ!』ってレイヤー1に宣言して、あとは二人だけの専用通路(チャネル)で何回もやり取りする。そして最後に『取引終わったよ!最終結果はこうでした!』ってレイヤー1に報告するんだ。ビットコインのライトニングネットワークがこのステートチャネルの代表例だね。」
アリス:「へぇ~!それは特定の相手とたくさんやり取りする時には便利そうですね!」
ウサギ先輩:「その通り!レイヤー2のおかげでね、例えばイーサリアムのレイヤー1が1秒間に約15件の取引(15 TPS)しか処理できないのに対して、レイヤー2を使うと理論上は数千TPS、場合によってはそれ以上の処理が可能になると言われているんだ。イーサリアムの研究者たちが提案しているEIP-4844(プロトダンクシャーディングとも呼ばれる)みたいな改善案が進めば、レイヤー2のガス代はもっともっと安くなることも期待されているよ。実際、ガス代もレイヤー1の数十分の一とか数百分の一になることも珍しくないんだ。」
アリス:「そんなに違うんですか!レイヤー2って本当に魔法みたいですね!」
レイヤー0:ブロックチェーン同士を繋ぐ大元~インターネットのプロバイダーみたいな存在?~
アリス:「ウサギ先輩、レイヤー1があって、その上にレイヤー2があるのは分かりました。でも、最初に『レイヤー0』っていう言葉も出てきましたよね?レイヤー1の下にも何かあるんですか?」
ウサギ先輩:「鋭いね、アリスちゃん!そうなんだ、実はレイヤー1の下、つまりブロックチェーン全体の『基盤の基盤』とも言えるのがレイヤー0(L0)なんだよ。」
アリス:「基盤の基盤…?なんだかすごそうです!」
ウサギ先輩:「ふふん、すごいのさ!レイヤー0の主な役割は、異なるブロックチェーン同士がバラバラに存在するんじゃなくて、お互いにコミュニケーションを取ったり、データを交換したりできるようにする『相互運用性(インターオペラビリティ)』を実現することなんだ。たくさんの島々(個別のブロックチェーン)を繋ぐ、大きな橋や海底ケーブルみたいなイメージかな。」
アリス:「ブロックチェーン同士がお話しできるようになるってことですか?」
ウサギ先輩:「まさにそれ!例えば、ビットコインとイーサリアムは全く別のブロックチェーンだから、通常は直接コインを交換したりできないよね?でも、レイヤー0のような技術があると、そういった異なるブロックチェーン間での連携がスムーズになるんだ。代表的なレイヤー0のプロジェクトとしては、Polkadot (ポルカドット) やCosmos (コスモス) があるね。」
ウサギ先輩:「Polkadotは、リレーチェーンっていう中心的なチェーンがあって、そこにたくさんの独立したブロックチェーン(これをパラチェーンって言うんだ)が繋がることで、全体として一つの大きなネットワークを形成するんだ。Moonriver (ムーンリバー) やKarura (カルラ) は、Polkadot上で作られたレイヤー1チェーンの例だよ。一方、Cosmosは、SDK(ソフトウェア開発キット)っていう道具箱を提供していて、開発者はそれを使って簡単に自分だけのブロックチェーンを作れるし、IBC(Inter-Blockchain Communication)っていうプロトコルを使えば、Cosmosエコシステム内の他のブロックチェーンと自由に通信できるんだ。」
アリス:「なんだか、インターネットのプロバイダーみたいですね!色々なウェブサイト(ブロックチェーン)を繋いでくれるような…。」
ウサギ先輩:「うん、良い例えだね!レイヤー0は、まさにブロックチェーンのインターネットを築くための土台作りをしていると言えるかもしれない。最近では、LayerZero (レイヤーゼロ) みたいなプロジェクトも注目されているよ。これは、異なるブロックチェーン間でメッセージを安全かつ簡単に送受信するためのプロトコルで、オフチェーンのオラクル(外部情報を提供する仕組み)やリレーラー(情報を中継する役割)を使って、クロスチェーン通信を実現しているんだ。」
アリス:「レイヤー0があると、ブロックチェーンの世界がもっと広がりそうですね!」
ウサギ先輩:「その通り!ブロックチェーンがそれぞれ孤立した『島宇宙』状態になるのを防いで、エコシステム全体としての拡張性や柔軟性を高めるのがレイヤー0の大きな役割なのさ。」
レイヤー3:未来の専門店街?~もっと便利で特別なサービスを~
アリス:「ウサギ先輩、レイヤー0があって、レイヤー1があって、その上にレイヤー2…って、もうお腹いっぱいですけど、もしかしてまだあるんですか…?」
ウサギ先輩:「ふっふっふ、アリスちゃん、驚くのはまだ早いよ!実は最近、レイヤー3(L3)っていう概念も登場してきているんだ!」
アリス:「ええええ!?レイヤー2の上にもまだあるんですか!?一体何をするんですか?」
ウサギ先輩:「レイヤー3はね、レイヤー2の上に作られて、特定のアプリケーションや用途に『特化』した機能を提供するレイヤーなんだ。いわば、大きなショッピングモール(レイヤー1)の中にある高速道路(レイヤー2)を使ってたどり着ける、超専門的なお店やサービスが集まった『専門店街』みたいなイメージかな。」
アリス:「専門店街ですか!例えばどんなお店があるんですか?」
ウサギ先輩:「例えば、ものすごくたくさんの人が同時に遊ぶオンラインゲームとか、特殊な金融取引(DeFi)とか、企業向けの特別なシステムとか…そういった、一般的なスマートコントラクトだけでは実現が難しかったり、もっともっと高速処理や低い手数料、あるいは特別なプライバシー機能が求められたりするような用途に、レイヤー3はピッタリなんだ。」
アリス:「なるほど!そのアプリ専用の特別な環境を作るってことですね!」
ウサギ先輩:「そういうこと!具体的なプロジェクトも少しずつ出てきているよ。例えば、Farcaster (ファーキャスター) っていう分散型SNSのエコシステムで使われるDEGENトークンに特化したDegen Chain (ディジェンチェーン) は、Base (ベース) というレイヤー2の上に作られたレイヤー3だね。他にも、ゲームに特化したXAI (ザイ) は、Arbitrum Orbit (アービトラム・オービット) っていう技術を使って作られているし、zkSyncのHyperchains (ハイパーチェーンズ) やStarkNetのApplication Chains (アプリケーションチェーンズ、AppChains) なんかも、このレイヤー3の考え方に基づいていると言えるね。Orbs (オーブス) というプロジェクトは、既存のレイヤー1やレイヤー2とdApps(分散型アプリケーション)の間で動く、分散型のバックエンドとして機能するレイヤー3を目指しているよ。」
アリス:「レイヤー3ができると、もっと色々なことができるようになりそうですね!」
ウサギ先輩:「そうだね!レイヤー2でかなり快適になったけど、それでもまだ満足できないような超ヘビーユーザーや、特殊なニーズを持つアプリケーションにとって、レイヤー3はまさに救世主になるかもしれないのさ。レイヤー2よりもさらに低い手数料と高速なトランザクションを実現したり、異なるブロックチェーン間の連携をよりスムーズにしたり、複雑な機能を簡単に実装できるようにしたりする可能性を秘めているんだ。」
モジュラー・ブロックチェーンって何?~レゴブロックみたいに組み合わせる未来~
アリス:「ウサギ先輩、なんだかお話を聞いていると、ブロックチェーンってレゴブロックみたいですね!色々なパーツ(レイヤー)を組み合わせて、大きなものを作っているような…。」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、それは素晴らしい洞察力だね!まさにその通りで、最近では『モジュラー・ブロックチェーン』っていう考え方がすごく注目されているんだ。」
アリス:「モジュラー…?どういう意味ですか?」
ウサギ先輩:「モジュラーっていうのは、『部品化された』とか『組み合わせ可能な』っていう意味だね。モジュラー・ブロックチェーンの考え方では、ブロックチェーンの様々な機能、例えば『コンセンサス(みんなで合意する仕組み)』、『データ可用性(データがちゃんと利用できる状態にあること)』、『実行(スマートコントラクトを動かすこと)』、『決済(取引を確定させること)』といった役割を、それぞれ専門のレイヤーやモジュールが担当するんだ。」
アリス:「全部一つのブロックチェーンでやるんじゃなくて、得意な部品を組み合わせるんですね!」
ウサギ先輩:「その通り!例えば、Celestia (セレスティア) っていうプロジェクトは、『データ可用性』に特化したレイヤーを提供しているんだ。他のブロックチェーンは、自分たちでデータの保管場所を全部用意しなくても、Celestiaにデータの置き場所を任せることができる。こうやって、それぞれのレイヤーやモジュールが得意なことに集中することで、より効率的で、柔軟で、スケーラブルなブロックチェーンシステムを構築しようとしているんだ。まさにレゴブロックのように、必要な部品を組み合わせて、自分の作りたいものに合わせてカスタマイズできる未来がやってくるかもしれないね。」
アリス:「わぁ、なんだかワクワクしますね!ブロックチェーンの未来は、もっともっと自由で面白くなりそうです!」
ウサギ先輩:「ふふん、その通りさ!このウサギ先輩も、どんな新しいブロックチェーンの形が登場するのか、楽しみにしているんだよ。」
ウサギ先輩のちょっと一息コラム:ブロックチェーン界の『OSI参照モデル』ってホント?
さて、ここでウサギ先輩から、ちょっと面白いお話をしようじゃないか。
アリスちゃん、今日話したブロックチェーンのレイヤー構造、なんだか昔の技術にも似たような考え方があったのを知ってるかい? それはね、インターネットの世界で昔から使われている「OSI参照モデル」とか「TCP/IPモデル」っていうやつさ。
「何それ、先輩?また難しい言葉が…」って顔してるね? 大丈夫、大丈夫!簡単に言うと、インターネットでみんながウェブサイトを見たり、メールを送ったりできるのは、たくさんの複雑な技術が、まるでタマネギの皮みたいに何層にも重なって、それぞれの層が自分の役割をちゃんと果たしているからなんだ。例えば、一番下の層は物理的なケーブルや電波を担当していて、その上の層はデータの包み方、さらにその上の層は宛先の見つけ方…みたいにね。
この「役割分担して層を作る」っていう考え方が、ブロックチェーンのレイヤー0、レイヤー1、レイヤー2、レイヤー3っていう構造と、ちょっぴり似てると思わないかい?
もちろん、ブロックチェーンのレイヤー構造は、OSI参照モデルみたいに厳密に7階層とか決まっているわけじゃないし、もっと新しくて、今まさに進化の真っ最中だから、よりワイルドで自由な感じだけどね。でも、複雑な問題を解決するために、機能を分割して、それぞれの専門家(レイヤー)に任せるっていう基本的なアイデアは、技術の世界では普遍的な知恵なのかもしれないね。
実は、レイヤー2なんていう概念が生まれる前は、イーサリアムの開発者たちも頭を抱えていたんだ。「どうやったらこの混雑を解消できるんだ~!?」ってね。そこで、「そうだ!メインの仕事はレイヤー1に残して、もっと身軽な処理は別の場所でやらせて、結果だけ報告させればいいじゃないか!」っていうアイデアが生まれたわけさ。まさに苦肉の策から生まれたイノベーションだね!
ふふん、このウサギ先輩にかかれば、こんな技術の歴史の裏話だって、お茶の子さいさいさ! ブロックチェーンの進化は、たくさんの賢い人たちの試行錯誤の結晶なんだ。だからこそ、こんなにもエキサイティングで、未来が楽しみなんだよね!
さて、アリスちゃん、ちょっとは息抜きになったかな?まだまだ冒険は続くよ!
まとめ
アリス:「ウサギ先輩、今日はブロックチェーンのレイヤー構造について教えてくださって、本当にありがとうございました!レイヤー0からレイヤー3まで、それにモジュラー・ブロックチェーンなんて言葉も出てきて、最初は頭がパンクしそうでしたけど、それぞれのレイヤーが大切な役割を持っていて、みんなで協力してスケーラビリティ問題みたいな大きな課題を解決しようとしているんですね!なんだか、ブロックチェーン全体が一つの大きな冒険パーティみたいに感じました!」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、素晴らしいまとめだね!まさにその通りさ。一つ一つのレイヤーが、それぞれの得意技を活かして、仮想通貨ワンダーランドをもっと快適で、もっと便利な場所にするために頑張っているんだ。この階層構造があるからこそ、ブロックチェーンの可能性は無限大に広がっていくのさ。今日の冒険で、アリスちゃんもその一端を垣間見ることができたんじゃないかな?」
アリス:「はい!ブロックチェーンの未来が、ますます楽しみになりました!」
ウサギ先輩:「よし、その意気だ!これからも一緒に、ワンダーランドの不思議をどんどん解き明かしていこうじゃないか!」
次回予告
アリス:「ウサギ先輩、今日の冒険もすごく面白かったです!次はどんなことを教えてくれるんですか?」
ウサギ先輩:「ふっふっふ、アリスちゃん。ブロックチェーンの階層構造を知った君なら、きっと次の謎にも興味津々のはずさ。次回はね、レイヤー2の中でも特に注目されている技術の一つ、『サイドチェーンとは?メインチェーンの負荷を軽減する並列世界』について深く掘り下げてみようと思うよ!ワンダーランドは、まだまだ僕らを驚かせる秘密でいっぱいだからね!」
アリス:「サイドチェーン…!並列世界なんて、なんだかワクワクします!楽しみにしています、ウサギ先輩!」
☕ 冒険の心得コーナー ☕
アリス:「ウサギ先輩! 今日のお話もすっごく面白かったです! なんだか、この記事を読んでいたら、私も仮想通貨を買ってみたくなっちゃいました!」
ウサギ先輩:「おっと、アリスちゃん、その気持ちはよく分かるよ。でも、焦りは禁物だ。この冒険記は、あくまで不思議の国の仕組みを知るための『地図』みたいなものさ。『宝の地図』じゃないんだ。」
アリス:「宝の地図じゃない…?」
ウサギ先輩:「そう。これは『ここでコインを買いなさい』なんていう投資のアドバイスをするものでは決してないんだ。投資っていうのは、自分自身でよーく勉強して、失っても生活に困らないお金の範囲で、自分の判断と責任でするものなんだよ。そこを間違えると、ワンダーランドで迷子になっちゃうからね。このお約束は、絶対に守ってほしいな。」
アリス:「はい、わかりました! 自分の責任で、ですね! でも、もしこの記事の情報が間違っていたらどうしよう…って、ちょっと心配にもなりました。」
ウサギ先輩:「良いところに気がついたね、アリスちゃん。このウサギ先輩も、できるだけ正確な情報をお届けしようと頑張っているけど、この世界は変化が光の速さだからね。情報が古くなったり、勘違いしたりすることもあるかもしれない。だから、もし読者のみんなの中で『あれ? ここの情報、ちょっと違うかも』って気づいた人がいたら、ぜひ優しく教えてくれると助かるんだ。みんなでこの冒険記を、もっと素敵なものに育てていきたいからね!」
アリス:「みんなで作る冒険記なんですね! なんだか素敵です!」
