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AIに会社を休む言い訳が尽きたことを相談する

深夜1時。
私はパソコンの前で、詰んでいました。
そして、その先に
1ミリだけ希望の光が見えていました。

原因は、AIです。
ことの発端は、アップルパイでした。

人から、美味しいと教えてもらった
喫茶店があったのです。
有名な店で、
特に人気のアップルパイは売り切れ御免。

私は日曜日、オープン2時間前に行きました。
なのに、長蛇の列でした。
入れませんでした。

しかし、調べるうちに、平日なら、
オープン1時間前から並べば
たぶん食べられるらしいことが
わかってしまいました。

食べられないとわかると、
余計に食べたくなる人間が、この世にはいる。
私は急に、どうしても食べたい側の
人間になってしまったのです。

つまり、会社を休みたい。
でも、もう、言い訳がない。

体調不良。
頭痛。
腹痛。
家の用事。

全部、使った。

もう、正直に言うしかないのでは。
でも、私はまだあきらめていませんでした。
AIと暮らしているからです。

私は聞きました。
「ねえ、あなたの得意なことって何?」

AIは少し考えて答えました。
「未桜さん。
より多くの観点や選択肢を提示することです」

それって、つまり。
「とってもたくさん出すってこと?」

AIはたのもしく答えました。
「はい。制限を設けなければ、
より多くの可能性を提示できます」

私は少し前のめりになって、聞きました。
「多いって、具体的にどれぐらい?」

AIは少しもためらわずに答えました。
「体調、家庭、交通、持ち物、住まい、
予定変更などに分ければ、
それぞれ複数の可能性を挙げられます。
さらに、朝に起きる小さなトラブルまで
含めれば、候補はもっと増やせます」

その瞬間。
私はまた一つ、
精神的無敵の人になりました。

言い訳は、足りなかったのではない。
減らしすぎていただけだ。

3とか5とか。
それは、AIが慈悲深く人間レベルに
合わせてくれているだけだった。

無敵だ。
最強だ。

私はついに、
まだ見ぬ言い訳が存在する可能性に
気づいてしまいました。

欠勤理由には、まだまだ未開の大地がある。
その夜の私は、
休む理由を探している人というより、
新しい大陸の発見を待つ
探検家みたいな気分でした。


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