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編集者が勝手にネームを変えた話で思い出したのですが、山上たつひこ『喜劇新思想大系』で掲載前にごっそり直された話はどこで知ったんだっけか。


前置き

 最近、といってもちょっと前か、編集者が勝手にセリフ(ネーム)を替えた話が流れてきてまして(「サンデー」連載中の漫画家、前編集者に怒!入稿遅れ、無断のセリフ変更など暴露「心の糸が切れて」投稿 )、Togetterにも、 編集者にネームを勝手に直されて抗議することがあるが「言う」を「ゆう」に改変された時はショックが大きすぎた「正しい日本語を間違った表現にする理由がわからない」 なんてやり取りが載ってたり。
 それで思い出しながらも、なかなか手がつかなかった話を載せたいと思うわけですが、引用の限りということで大目に見てほしいわけです。
 後、酷い話ではあるのでご了承ください。

山上たつひこ『喜劇新思想大系』第二話『牡丹燈籠』

 山上たつひこの名作『喜劇新思想大系』の第二話目(ここではまだ連載状態ではないのであるが)、タイトルは『怪奇ボタン灯籠』。
 タイトル通り『牡丹燈籠』のパロディ回である。夏のある日、顔はオカメだが金持ちの娘と結ばれることになった主人公。その場面展開で登場する(この時点ではまだ名前が確定していない、のちの池上筒彦、小説家である)レギュラーキャラの最初のセリフである。ここが、「完全版」までと雑誌掲載時からが異なる、というのをどこかで聞き及んでおり、以前、Twitter(当時)にも投稿していたのですよ。

 改めて見ていきましょうか。

講談社α文庫版

初登場シーンがこれである(第一作目では別キャラで、首が飛んで死んでる)

こんな夜なんだよなあ
なんとなく女子中学生を強姦してみたくなるのは
ひひひひ
い いーだろーな
可憐にふるえる花のつぼみをごーいんに
こ こじあけて…… む むむぅ~~と…

講談社α文庫版 喜劇新思想体系㊤ 『怪奇ボタン灯籠』より

 まぁ、ひどい(苦笑
 あまりに蒸し暑く寝苦しい夜なので、あらぬ言葉が口をついてしまった、という描写であるのだけれど、まぁ、これだけ見るとロリコンのそしりは免れない。ただま、作中の登場人物はだいたいおかしいので、普通のロリコンなど可愛いものなのだけれども(そういう漫画なのですよ)。
 しかし、完全版は次の内容となる。

フリースタイル完全版

よく見たら一コマ目のセリフもカナが違うな

こんな夜なんだよなァ……
バンドウイルカの雌を強姦してみたくなるのは
ヒヒヒヒ
い いーだろーな
潮の香にむせる花のつぼみをゴーインに
こ こじあけて……
ム ムムムゥ~~と…

喜劇新思想大系 完全版 『怪奇ボタン灯籠』より

 人知を超えすぎてる(笑
 そう、これだとあまりに読者の理解を得られないというのは、お読みいただければご理解できると思います。私も判る。
 ただ、先の女子中学生~だと、やはり陳腐ではある。
 このあたりの匙加減が難しい。
 難しい中、差し替えられたのだろうなぁ、などと思うわけです。
 余談ですが、完全版ではカタカナなのが先の版では平仮名に開いてるのは統一性の問題かもしれません。山上先生のそもそものクセなのかも。

それはそれとして、この話ってどこで読んだのかしら

 mixiの日記にも投稿してたのですよ。ちょっと話題が違う流れなのですけど。

 ここだと、「(確か、とり・みきのインタビュー本『マンガ家のひみつ』で言及されてた気が)。」としているのですが、確認したらそういう記述は見当たらなさそうでして。
 結構、詳細なところまで触れていた気がするのですが、すっかり忘れてしまった次第です。フリースタイル版の前書きとかだっけかな……
 引っ越した後、本が埋まって掘り起こせてないのです……
(何の話だっけか……)

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