澁澤龍彦『高丘親王航海記』『幻想の彼方へ』『幻想の画廊から』読書感想文:ムック本も複数読んだけど、澁澤のイメージが思ってたのと全然違った件|夢日記|夢分析|ユング心理学|深層心理 |無意識|HSP|トラウマ|イラスト|シュルレアリスム|アート|ネタバレ
※本投稿は
📘幻想的で繊細な画風の中に組み込まれた意外性
:豪華挿絵絵本黄金期の夢幻①
『挿絵画家カイ・ニールセンの世界』感想文
の続きです。
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前回の投稿はこちら▼
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ぜひ併せてご覧ください。
マガジン追加のお礼
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📖 🆕冒頭のお礼コーナー 🆕📖
マガジンのご紹介にて
献辞とさせて頂きます(多謝)
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癒しのアリス🎈さま
再度、マガジン追加して
下さりうれしかったです。
👇以下から本編スタートです。
これまでのふりかえり
夢の再現イラスト作りの参考にするため、
沢山、画集をとりよせてしばらく経ちました。
元々好きだったミレイや
幻想的な挿絵画集など、
沢山の絵を見てきて、少しずつ
その要素が夢に反映される
ようになってきました。
卵が先か?ひよこが先か?ではないですが、
イラスト作成のために取り寄せた画集が、
夢にも影響を与えているようです。
今回は画集取り寄せ祭りの中で
1つだけ例外で画集ではなく
小説を読んだ時の
感想を載せてみましょう。
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さっそく画集の影響が
夢に現れた記録はこちら▼
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B・フラウドの妖精のような
キャラが夢に出現してびっくり!
シュルレアリスムのアート調べの一環
▶初の澁澤龍彦で不安になり複数の本を取り寄せたw
半年ほど前から、
相互フォロワーさんの勧めで、
シュルレアリスムや幻想美術の
アートをよく見ていました。
その中で特に名前が挙がっていたのが
澁澤龍彦です。
澁澤はアーティストというよりは
評論や翻訳で活動している人で
シュルレアリスムのアートを紹介した
ということが分かりました。
まずはすすめられた
シュルレアリスムやマニエリスムの
アート作品が沢山載っている
2冊を調べます。
それと同時に、
他にも色んな澁澤作品が
おすすめや関連作品として
多数ピックアップされます。
タイトルや書評をざっくり読むだけでも、
どうにもパンチが強そうで、
どんな人?😓と
少し不安になるww

▶複数を読み比べるが私にとっての大正解ムーブでした✨
そのため、今回は、
併せて澁澤のムック本も
複数、取り寄せることにしました。
後で分かったことだけど、
結果として、これが
私にとっては大正解ムーブでしたw
むしろこれを全部読んで
よかったと思うほどです。

最初に読んだのはムック本
▶新しい価値観と世界観に触れる
最初に読んだのはこちらの1冊⤵
奥さまのインタビューが載ってるのに惹かれて。
キルヒャーの支那図説(中国図説)なども載っていて
不思議な感覚で読み進めていくと、
いきなり真っ黒なページになって
澁澤が編集をしていた雑誌
『血と薔薇』の特集ページが現れて、
ギョッとする💦
黒魔術・デカダンス・サド裁判など
様々な話が載っていて、
頭の中がグルグルしていきますw
私の中には無い言葉、
知らない世界観・価値観が
激盛りだったからです。
シュルレアリスム作品の紹介本を見てみる
▶『幻想の画廊から』『幻想の彼方へ』は疲労がすごかった💦
次に読んだのが
フォロワーさんにおススメされた2冊
『幻想の画廊から』『幻想の彼方へ』。
かなりたくさんの作品が掲載されていてます。
シュルレアリスムのアートを知りたい方には
とっても良い著作だと思いますが、
私には刺激が強すぎました😅
奇妙な怪物?
異形
象徴
不穏な美 など。
あえてバランスを崩す
かのような作品群を見ていると
かなり疲労を覚え、
時にめまいや頭痛も出るほど。
私にとっては
何の準備もしてない内に、
他者の無意識の中に突き落とされる感じ
になりました。
シュルレアリスム作品って、
無意識を扱う芸術なので、
ユング心理学や夢とも
どこか重なる感覚があった
これまでシュルレアリスム
のアートを見ていても
よくある体感でした。
これは身体がNGと言ってるな~と思って、
(HSPではよくあるので慣れてる)
ガッチリ読むというよりも、
ページをパラパラと見ていき、
特に気になるものがあれば
読むという形式にしました。
もう一度ムック本を読む:私との共通点発見
▶汲んでも汲んでも枯れない井戸のような人
ここで気を取り直すために、
前述のムック本ともう一冊のムック本も
改めて読んで見る。
最初はパンチの強い著作と
アート作品群に飲み込まれそうになったけど、
別の印象を感じるようになる。
幻想文学
神話
博物学
美術
仏教
古寺巡礼
東西文化など。
あまりにも守備範囲が広い。
まるで幻想と知の編集者のようだと思う。
澁澤の奥様:澁澤龍子さんの
「汲んでも汲んでも枯れない井戸のような人だった」
という言葉が、とても響きました。
そしてどこか私自身との
共通点をも感じるようになっていきました。
私も様々なことに興味を持ち、
夢や無意識といった幻想の世界を
自分なりに言語化・翻訳して
現実に反映させることを
好む傾向があるからです。
遺作『高丘親王航海記』の透明感
一通り読んでから、最後に
遺作となった初の長編小説『高丘親王航海記』を
読んでみました。
何故、画集取り寄せ祭りの中に
あえてこの小説を入れたかというと、
他の作品より内容が
マイルドで読みやすそうだなというものw
あと歴史ものが結構好きなんです。
▶まるで仏教説話のようでもあり・夢の旅のようでもある
最初は❝航海記❞とあるのだから、
旅の様子の語り物だろう
と思って読み始めたのですが、
むしろ夢の記録にも近いと感じました。
高丘親王自身が
夢を毎日見るという設定の人で、
その夢がキーになる物語が多いんです。
しゃべる儒艮(ジュゴン)
迦陵頻伽(極楽の半人半鳥)
大蟻喰いや夢を食べる獏など。
不思議な動物が沢山出てくるし。
亡くなった師にあたる
空海上人と逢うシーンなども、
夢か瞑想イメージみたいな印象がします。
実際の旅の話というよりも、
空想や夢の中の旅との境目が
非常にあいまいという感じ。
それがまたユングや
無意識の感覚にも近くて、
これまで私が拙noteでやってきたことと、
感覚的に通じるものがありました。
だから奇想天外ではあるけど
全く怖くはない。
これまで受けてきたインパクトの強さよりも
広くて深い知の世界観が静かに存在し、
その夢幻の世界を旅する物語と感じました。
高丘親王を始め、
登場人物も魅力的で、
再読しようと思っています。
ちなみに高丘親王は実在の人で、澁澤が
実際に高丘親王の年代記や研究を調べた上で
書いてる様子もムック本を読んでいたので、
よく分かりました。

澁澤龍彦という人が何人もいる
今回、複数の本を読んで見て感じているのは
澁澤龍彦という人は1人のはずなのに、
何人もいるような気がするということ。
① デカダンス・異端の澁澤
② 幻想美術の澁澤
③ 高丘親王航海記の澁澤
まるで別人。
なのに全部同じ人。
だから奥様の「枯れない井戸」
という表現が腑に落ちたし、
1つの分野だけでまとまらない人
だったんだろうと思う。
▶私にとっては『高丘親王航海記』が一番合う
冒頭リンク先にも載せている通り
私はシュルレアリスムそのものに
強く惹かれるタイプではないようです😓
むしろ、
神話
民話
物語
変容
に惹かれる。
だから『高丘親王航海記』
の方が入りやすかったし、
この作品を読めてよかったと思ってる。
かといって、最初の段階で拒否して
受け付けなかったら、
『高丘親王航海記』
には辿り着けなかったでしょう。
深めていくと面白い。
別の角度で見ると、
新たな流れが分かるという経緯でした。

まとめと次回予告
▶少しシュルレアリスムの面白さも分かってきた
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今回はアート作品を見るというよりも、
澁澤龍彦を知ると
いうことになったと思います。
初めての澁澤体験としては
良い流れでおさまった気がしてる。
最近はシュルレアリスムの作品も
モローは好きかも?とか
ルドンの一つ目も意味が分かると
がぜん興味が出てきたなど、
少しずつ私なりの見方が
できるようになってきました。
いつもと少し違う内容になりましたが、
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