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今日も絵本で喉が枯れる。

「3歳までに、三万冊いくだろうな。」

城壁のごとく積み重なった絵本に囲まれながら、私はそうつぶやいた。

2歳の長女は、私の疲労などお構い無しに、さも当然のごとく次に読んでもらう絵本をその手に構えている。まるでYouTubeの自動再生だ。最近、喉がかすれるのは、きっと冷房のせいだけではない。

私の長女は、三度の飯より絵本が好きな女の子だ。長女にはこれまで、約二万冊(同じ絵本を2回読んだら2冊とカウント)の絵本を読んできた。そしてそのペースは落ちるところを知らない。むしろ父母を置いてけぼりにして加速しているのではなかろうか。


昨今の物価高の折、食材や日用品の数十円の差には一喜一憂するような我が家だが、絵本だけは新品中古問わず、大富豪のごとく与えてきた。そして、どうやら尽くし癖のある私(夫にはそんなことないのにね)は、こと絵本に関してはグラブジャムン並みに長女を甘やかし、家事をほったらかしては絵本を読みまくってきた。
※良い主婦は真似しないように。


その結果生まれたのが、絵本大好きモンスターの長女だ。



さて、そんな絵本にまみれた生活をしている我が家だが、ふと、一番好きな絵本はなんだろうと考えてみた。

我が家の長女は絵本において雑食だ。ジャンル、対象年齢、画風、作家などなど、特にこだわりがなく、手当たり次第といったところである。

「この作家の中で」や「〇〇がテーマの中で」というように限定するならまだ決めようがあるが、膨大な種類の中から一つに絞るとなると、どうしても困ってしまう。

これは、たくさんありすぎて決められないというような、単純な問題ではない。


世の中には数多もの美食が存在するが、その中で一番美味な料理を決めることは、ナンセンスだ。

和食のお寿司も、フレンチのステーキも、イタリアンのパスタも、中華の回鍋肉も、インドのカレーも、アメリカのピザも・・・etc.

各々のよさがあり、比べるものではない。(例えが食べ物ばかりなのは私が食いしん坊だからである。)

絵本も同じだ。

膨大な絵本の中から一つに絞るなど、お寿司とピザを同じ土俵で戦わせるようなものである。

そんな野暮なことをする美食家はいないだろう。




・・・とまあ、どうでもいいことをダラダラと記してみたが、そうは言いつつ、今回は、現在の我が家の一押しかつ、長女のお気に入りの絵本を紹介する。

(いや結局一つに決めるんかーい、というツッコミは受け付けないことにする。)


それは「ちょっとだけ」という絵本だ。

この絵本はぜひ、妹や弟が生まれたお姉ちゃんお兄ちゃんに読んであげてほしい。

主人公の元に妹が生まれるのだが、お母さんは妹の世話に忙しく、お姉ちゃんである主人公は、なかなかお母さんに甘えることができない。いつもお母さんにしてもらっている日常のあれこれを、不器用ながら一人でこなす。

お姉ちゃんとして自立しようとする姿がとても愛らしく描かれているのと、最後にお母さんに抱きしめてもらう場面では、思わず我が子を抱きしめてあげたくなる。


我が家にも数ヶ月前、妹が生まれた。

長女はまだ2歳のため、今はまだ、「姉としてこうあらねば」というような思いはないように思われるが、きっとこの先、そんな想いが芽生える日がくるかもしれない。

そんなときは"ちょっとだけ"妹に我慢してもらい、思う存分、長女のことを抱きしめてあげたい。

そんなふうに思える絵本だ。


余談だが、先日、姉妹同時に絵本を読んであげようとしたとき、長女はそれを泣いて嫌がった。どうやら、絵本は自分のためだけに読んでもらいたいものらしい。

だから我が家の場合には、"ちょっとだけ"妹には一人で遊んでもらって、思う存分絵本を読んであげるのが良さそうだ。


声が出ないほど枯れるまでは、その要望に付き合うことにしよう。



↓今回はこちらの企画に参加させていただきました✨


いつも素敵な企画ありがとうございます🥰


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