しょっぱい春
桜が散った。
桜餅が消えた。
わたしには、こっちのほうが重大だ。
今、母が生きていたら、言いたいことがある。
言いたいことはたくさんあるけれど、ひとつだけ選ぶなら、
わたしは絶対に、これを言う。
子どものころ、
「桜餅の葉を食べなければ、桜餅を食べてはいけない」と叱られたけれど、
食べるも剥がすも、自由なのだと。
用途は、香りづけ(クマリン)と乾燥防止、殺菌効果。
クマさんじゃないよ。
ついでに、急須の注ぎ口に付いているアレ。
もれなく、つけっぱなしにしていた我が母。
ここでも謎の勿体無い精神と根性論が、いかんなく爆発している。
それ、輸送や陳列の際に欠けないように保護してるだけだから。
洗ってるつもりだろうけど、茶渋取れてないから。
わたしの春は、しょっぱい桜餅の葉っぱの味。
母は、きっと間違いを認めない。
それじゃ、おやすみ。
むにゃむにゃ
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