冒険の書 AI時代のアンラーニング -孫 泰蔵-
未来を感じさせるタイトルと、青春の眩しさや新鮮さが溢れる表紙に惹かれ、内容を確認せずに本書を手に取りました。
本書で特に印象に残った点は以下の通りです。
• 「子ども向けの本?」という先入観が覆された
• 「能力」や「才能」という言葉に対する見方が変わった
• これからの生き方について考えさせられた
これらについて順に説明していきます。
1. 「子ども向けの本?」という先入観が覆された
本を開いた最初の印象は、対象年齢が低めなのかというものでした。
子ども向けの手紙のような文体で始まり、「なぜ学校に行かなければならないのか?」という問いも、私が小中学生の頃に抱いた疑問と重なるものでした。
私はすぐに「お金を稼ぐための選択肢を増やすため」という答えを思い浮かべましたが、今振り返ると、これはアンラーニングできていない、ありふれた答えだと言えます。
本書は、なぜ学校や教育が今の形になったのかという問いを、歴史的背景を踏まえながら再考し、著者なりの答えを提示しています。また、物語形式で進むため、著者と一緒にタイムスリップしながら、読者は楽しみながら知識を深めることができる点が魅力的です。
2. 「能力」や「才能」という言葉に対する見方が変わった
「能力」や「才能」という言葉は、これまで何度も目にし、使ってきました。
「能力が足りないから結果が出ない」と自分や他人の努力不足を責めたこともあり、「才能がないからこれはできない」といった理由で選択肢を狭めたこともあります。
しかし、それは「お金にならないから」という先入観に囚われていたのだと思います。
「能力」や「才能」という幻想に縛られずに、自分がやりたいことを追求して良いという本書のメッセージは、私にとって大きな救いとなりました。
3. これからの生き方について考えさせられた
かつて、働くこと、遊ぶこと、学ぶことは一体であったと言います。
現代における働き方に違和感を覚え続けている私にとって、この考えは光明であると同時に、無限の闇でもあります。
仕事、遊び、学びが再び統合され、地球環境の保全という現代社会の利益と一致する生き方に強く惹かれる一方、それが具体的にどういうものかはまだ見えてきません。
・最後に
ほんの軽い気持ちで手に取った結果、こんな知的冒険をすることになるとは思ってもみませんでした。
著者は本書を通じて、アンラーニングのやり方を示してくれたような気がします。
これからの生き方に悩みながら、私なりにアンラーニングを進めていきたいと思います。
