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今週の本棚から|2025/10/28の気になる12冊

晩秋の海は澄んでいて、静かです。
青森から函館へ向かう風の冷たさは、かつての航路を想起させます。
青函連絡船が行き交っていた頃の写真には、船や港の様子だけでなく、
人びとの暮らしや、その時代の空気までもが写されています。
今週は、その海峡を出発点に、昭和の銀幕や戦後の思想、随筆の余韻まで—


📷 海峡アーカイブ

📷青森を出て北に向かう 夏泊崎付近 青函連絡船21便から

|¥1,000(良好)
青森港を離れ、津軽の夏泊崎をかすめて北へ。
雲の切れ間に陽が射し、航跡の白が海の深さを際立てている。


📷下北半島北側付近 青函連絡船21便から

|¥1,000(良好)
航行中の視界に浮かぶ下北の稜線。海と陸の境界線がゆっくりと滲む一枚。



📷函館桟橋第1岸壁に着岸中の21便から第2岸壁の石狩丸を見る

|¥1,100(良好)
桟橋の向こうに並ぶ連絡船群。巨大な船体同士が交差する港湾のリズム。


📷函館港赤灯台を過ぎる青函連絡船4便 船上から函館山を見る

|¥1,100(良好/裏面ごく薄汚れ)
夕刻の赤灯台を背に、函館山が霞む。港の灯がともる直前の静寂を写しています。


📷青森桟橋第2岸壁に接岸した20便から第1岸壁の檜山丸を見る

|¥1,050(良好)
岸壁越しに見えるもう一隻の連絡船。作業の手が止まる一瞬、港に漂う緊張と規律。




🎞 映画雑誌アーカイブ

🎬映画の友 1953年1月特別号

|¥850(並下)
戦後復興の熱をまとった誌面。
女優の笑顔の奥に、焼け跡から立ち上がる映画人たちの意地と希望が見える。
紙質はざらりとして、印刷の濃淡がむしろ生命力を持っている。


🎬映画の友 1955年6月号

|¥850(並下)
経済成長がはじまった昭和三十年台の空気。
グラビアには華やかなスター、広告には電気製品や洋装の明るい色。
誌面から「生活の夢」が立ち上がる。


🎬映画の友 1959年12月号

|¥850(並下)
戦後の夢が“ポップ”へと変わる瞬間。
印刷もレイアウトも洗練され、読者の眼差しが大衆から消費へ移る時期の記録。
エリザベス・テイラーの表紙が、その時代のまなざしを象徴している。


✈ 空の記憶

📘 航空70年史 1941–1970 車からおおすみまで(朝日新聞社)

|¥1,600(並)
 技術の軌跡とデザイン史を重ねて読む一冊。


🕯 思想と余韻

📘 理想と現實(長谷川如是閑/岩波書店)

|¥1,000(並下)
ジャーナリスト・評論家として、戦前から民主主義の理念を説き続けた
長谷川如是閑(1875–1969)。
本書は戦時下で執筆された思想論で、「理想」と「現実」のあいだで揺れる人間社会を冷静に見つめている。
彼の文章には激しさよりも、どこか祈りのような静けさがある。
紙面の重みは、時代の圧力そのものを封じ込めたかのよう。


📘 偏光鏡(辻二郎/岩波書店)

|¥1,000(並下)
光学の研究者として知られる辻二郎(1902–1989)は、
日本の物理学黎明期に「見ること」と「光の法則」を哲学的に
結びつけようとした人物。
本書『偏光鏡』には、科学を単なる技術ではなく“知の美学”として
扱う姿勢が貫かれている。
淡い青の装丁が、その冷ややかな知性と静謐な精神を象徴しているようだ。


📘 歴代内閣物語(上・下)

前田蓮山/時事通信社|¥1,800(並下)
政治記者として昭和の政界を長く見つめてきた前田蓮山による、戦後内閣の通史。
吉田茂から田中角栄に至るまで、政変の裏側や人脈の実像を現場の目線で記す。
官僚制の仕組みや派閥の動きが生々しく、報道資料としても貴重。
装丁の渋い赤褐色が、時代の重みをそのまま伝えている。



各アイテムは「日本の古本屋」にて販売中(在庫状況は2025/10/27現在)。
売切れの際はご容赦ください。


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