質問ログを分けてみたら、FAQ作成の道が見えてきた
前回は「業務を分ける」ことが改善の第一歩だと書きました。
今回はその発想をSlackの質問ログに当てはめた体験です。最初からBOT化を目指さず、まずは分けて整理。それだけで、次の一歩(FAQ化→将来の半自動化)が見えてきました。
Slackログをどう分けたか

私は3つの軸で分けました。
単なる“分類”で終わらせないために、なぜその軸なのかもセットで決めています。
①質問かどうか
ノイズ除去。雑談・連絡・完了報告を外して「質問だけ」を材料にする。
質問以外は最初から対象外にして、後工程を軽くする。
②サービス種別
FAQのまとまり単位を作る。テーマごとに見出し化しやすく、棚に並べやすい。制作/運用/サポート…(自社の体系に合わせる)など。
③社内/社外
答え方のトーンや参照ドキュメントが違うため。社内規程と外部向け説明は導線が別。
この3つに分けるだけで、「誰の、どんな質問に、どう答えるか」 が見えやすくなるのでは?と考えました。(あくまでも自分の場合は、です。)
分けて見えてきたこと
同じ質問が繰り返されているのがはっきり可視化されました。
そのため、ゆくゆくは自動回答BOT化すべきだ、という道筋が現実味を帯びてきました。
なぜ分けるとAIに効くのか
AIは、聞き方によって誤回答が酷いことはありませんか?
日々進化し続けているので、それも減ってきているかもしれませんが、なんでも理解できる魔法の存在のようで、そうでもないようにも感じます。
わかっていることは、うまく使いこなすためには、人間側が意味ごとに分けて整えておくことが重要で、そうすることで高精度な返答をしてくれるということです。

つまり、Slackログも整理されていない大量のメッセージをそのまま渡すより、「質問だけを抜き出して」「どのサービスかをラベル付けして」渡したほうが、AIの答えもブレにくい。
業務分解と同じで、前処理がすべての精度を決めるのだと思います。
現時点では、ね。
Embeddingという仕組み
AIの検索には Embedding(エンベディング) という仕組みがあります。
文章を数値の地図にして、「近い場所」を探すイメージです。
たとえば
「契約書の送り方は?」
「契約書をどう送ればいい?」
言葉は違っても、地図上では近い場所にあります。
だから、Embeddingを使うと「言い回しが違っても同じ質問を見つけられる」んです。
ただし広く拾いすぎる弱点もあるので、前段で分類しておくことが役立ちます。
探す時間をAIで短縮する
例えば、Slackで「このサービスの納期を知りたい」と質問が出たとします。
従来なら、過去のやりとりを探したり、誰かに聞いたりで時間がかかっていました。
でも分けて整理しておけば、AIが「過去に似た質問はこれです」と候補を提示できます。しかも「何日かかる?」「どれぐらいの期間必要?」のように言い方が違っても、Embedding検索で近い質問を拾えるんです。
人は候補を確認するだけ(もしくは完全自動回答)。これだけで回答時間は大幅に短縮できると思うのです。
Slackログを分けたツールたち
実装詳細には踏み込みませんが、使ったツールはこの3つ。

ざっくりですが、手順は以下の通りです。
Slackから直接のメッセージを取得
GASでスプレッドシートへ格納
OpenAIに 質問かどうか、種別、社内外 の候補ラベルを出してもらう
人がチェックして確定後、FAQ素材として蓄積
今やっていること → 今後の展望
私はいきなりBOTを作るのではなく、段階を踏むことにしました。
Step 1:FAQを作る
分類した質問ログをまとめて、既存ドキュメントとリンクさせるStep 2:FAQをSlackで使う
質問が来たら、FAQから候補を探して人が貼る(準自動)Step 3:将来的にBOTへ
FAQが育ってきたら、候補をAIが提示→人が最終判断、という流れにする
早く完全自動化のBOTにして手離れよくしたいのですが、最初は回答候補が少ないなどデータも少ないので、まずはFAQを育てつつ、どんな構成にするかを考えていこうと思います。
まとめ
Slackログは「質問かどうか/サービス種別/社内外」で分けると見通しが良くなる
Embedding(=意味の地図)を使えば、言い換えにも対応できるが、分類という“人の前処理”があるからこそ実務に効く
まずはFAQを整備し、少しずつ自動化に近づけていくのが現実的。将来はBOT化へ!
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(^^)