設計と運用のあいだ|#01どこまで作り込むか、を決める── どこで止めるかの話
作ることよりも、止めることのほうが難しい。
手を動かしているときは楽しいのに、
「これでいい」と言う瞬間だけが、妙に重い。
これは、AIで仕組みを作りながら考えていた、
“どこで止めるか”のメモ。
1|非エンジニアが仕組みを作るということ
これは、うまくいかない理由を
急いで片づけないためのメモです。
仕事で、AIを使いながらスクリプトを書いて、
いくつか仕組みを作っている。
Slack通知の整理や、
スプレッドシートとBigQueryをつなぐ処理など、
現場の運用に直結するものだ。
非エンジニアとしては、
正直、負荷の重いことをやっていると思う。
2|要件だけは、いくらでも出てくる
どういう仕様にすべきか、
どこが現場で使いにくいか。
そこは、たぶんいくらでも考えられる。
若いPDMより、
現場がどう使うかは分かっている気がして、
「自分のほうが使いやすいものを作れるのでは」と
勘違いしそうになる瞬間もある。
でもそれは、
“分かること”と“作り切れること”は別だ、
という事実を忘れそうになる瞬間でもある。
3|作り込みには時間が溶ける
仕様は決められても、
実際に作り込むには、2時間くらい平気で溶ける。
新しいことを触るのは楽しい。
だから、そこまで苦痛ではない。
ただ、終わったあとで思う。
これは、時間の使い方として
正しかったのだろうか、と。
本来やるべき“考える仕事”を
後ろ倒しにしていないだろうか、と。
4|テストすると、また要件が増える
作って、動かして、試してみると、
すぐに気づく。
ああ、この仕様だと万全じゃない。
もう少し細かい設定が必要だ。
例外処理を足したくなる。
通知文も整えたくなる。
運用フローまで見直したくなる。
良いものには、
際限なく上があるように見える。
5|問題は「どこで止めるか」
ここで、毎回引っかかる。
どこまで追求するか。
どこで削るか。
どこで「これでいい」と言うか。
そのためには、
優先順位をつける必要がある。
でも、その判断こそが、
一番エネルギーを使う。
完璧に近づけることよりも、
あえて余白を残すことのほうが、
よほど勇気がいる。
6|手放せるところまで来た、という感覚
とにかく長く手を動かしてきたので、
少し疲れたな、という感覚もある。
近いうちに、
エンジニアにお願いできるようになりそうで、
やっと「考えること」に専念できる。
それを、
少しほっとして受け止めている。
全部を自分で抱えなくていい、
という安心もある。
7|作ることより、決めること
考えること自体が、仕事だった。
作ることではなく、
決めること。
全部を完璧にすることではなく、
どこで止めるかを決めること。
この疲れは、
作業量の問題というより、
思考の量の問題だったのかもしれない。
どこまで作り込むか、ではなく、
どこで止めるか。
たぶん、
いま自分が向き合っているのは、
その線引きのほうなのだと思う。
どこで止めるかを考えていると、
「どこまで直すか」という話にもつながっていく。
作り込みすぎても、足りなくても崩れる。
その間で判断しているだけなのかもしれない。
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