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MVP ARCHIVE PEOPLE | Michael Faraday / マイケル・ファラデー - 現象を見つめ続け、電気文明への扉を開いた実験科学者

Michael Faraday / マイケル・ファラデー - 現象を見つめ続け、電気文明への扉を開いた実験科学者

マイケル・ファラデー - 現象を見つめ続け、電気文明への扉を開いた実験科学者

本よりも、実験が教師だった。

1791年、イギリス・ロンドンに生まれた マイケル・ファラデー は、裕福な家庭の出身ではなく、若い頃は製本職人の見習いとして働き、本を製本する仕事を通して科学書を読み続けた。
その中で自然科学への興味を深め、自ら実験を繰り返しながら知識を身につけていく。

やがて著名な化学者ハンフリー・デービーの講演を聴き、その内容を丁寧にまとめたノートが認められ、王立研究所で助手として働く機会を得た。
ここから、世界を変える研究が始まる。

電気と磁気の関係を追い続けた

19世紀初頭、電気と磁気は別々の現象として考えられていた。
ファラデー は、それらの間に何らかの深い関係があるのではないかと考え、多くの実験を積み重ねた。

1821年には、電流によって導体が回転する現象を示し、電動機の原理につながる実験に成功すし、1831年、さらに大きな発見へとたどり着く。

磁石を動かすと、磁界が変化することで電流が生まれることで近くに置いたコイルへ電流が流れる。
この現象は後に 電磁誘導 と呼ばれ、現代の発電機や変圧器の基礎となった。

「 力の線 」という新しい考え方

ファラデー は、磁石の周囲に見えない力が広がっているという考えを「 力の線( Lines of Force )」として表現した。
当時、この考えは十分に理解されなかったが、後に ジェームズ・クラーク・マクスウェル が数学によって体系化し、電磁気学の基礎理論へと発展していく。

今日、電磁場という概念が自然に使われている背景には、ファラデー の直感的な発想があった。

現代社会へ受け継がれた発見

現在の火力発電、水力発電、原子力発電、風力発電の多くは、回転運動を電気へ変える 発電機 によって電力を生み出している。
その基本原理は、1831年に ファラデー が実験によって明らかにした 電磁誘導 である。

また、モーター、変圧器、送電設備、産業機械など、現代社会を支える数多くの技術にも、その発見は受け継がれている。
エネルギー源が変わっても、電磁誘導 という原理は今なお電気文明の中心にあり続けている。

Archive Point

マイケル・ファラデー は、電気と磁気の関係を実験によって明らかにし、電磁誘導を発見した科学者である。
製本職人から研究者となった彼は、優れた観察力と粘り強い実験によって、発電機やモーターの基礎となる原理を切り開いた。

現代の発電所から家庭の電気製品まで、私たちが利用する電力の多くは、ファラデー が見つけた物理現象の上に成り立っている。


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