今できないことは、未来を決めない― 国際色豊かな年末年始から考える、教育の原点 ―
新しい年のはじまりに、思い出したこと
あけましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、
「チャレンジをしたからこそ、失敗も成功もあった一年」でした。
そして今になってみると、
その多くが、あとから振り返れば
「神様のギフトだった」と思える出来事ばかりでした。
来年の今頃も、
「チャレンジし続けて成長した一年だった」と振り返られるよう、
そんな一年にしたいと思っています。
今年の始まりは、人生で初めてのおせち作りと、ローストビーフへの挑戦。
少し気合の入った、元旦のスタートでした。
お正月を「つくる」という体験
年末前に、
外国人が半数いるシェアハウスに住んでいる末娘と話をしていたときのことです。
彼女の友人たちは、お正月も帰省せず、日本で過ごすと聞きました。
そのとき、ふと、こんなことを思い出しました。
「そういえば、我が子たちはこれまで、
いろいろな国の人や環境に、本当によくしてもらってきたな」と。
それなら、
今の私にできることをしよう。
そう思い、
娘のアジア人の友人たちを招いて、日本のお正月を一緒に過ごすことにしました。
おせちを作る過程は、英語でインスタのストーリーにも投稿しました。
海外にいる姪っ子、そして3人の子どもたちは、
私のストーリーをいつも見てくれています。
きっとその先で、
友人やパートナーにも自然とシェアしてくれるだろう。
そんな想像をしながら。
子どもたちの姿から、ふと立ち止まった瞬間
娘の友人たちが泊まりに来てくれて、
おせちを囲みながら、一つひとつの料理の意味を英語で説明する時間は、
私自身にとっても学びの時間でした。
おせちは、毎年買ったり、実家の母の手作りを囲んでいましたが、
改めて調べてみると、本当に意味深い伝統料理だということを知りました。
これまで毎年、黙々とおせちを作ってくれていた母への
感謝の気持ちも、自然と湧いてきました。
食後は、おもちゃのコインを使ってブラックジャック。
カードゲームは、言葉がほとんどいらない万国共通のコミュニケーションツールです。
それぞれの性格やスタイルが表れて、
とても盛り上がりました。
そこへ、海外で年末年始を過ごしている長女と、そのパートナーから連絡が入り、
みんなでおしゃべり。
振り返ってみると、
とてもグローバルな元旦でした。
そしてその夜、私は自然と、
これまでの子育てや、教育に関わってきた時間を思い返していました。
「今できていないこと」は、未来を決めない
子どもたちには、これまで本当にいろいろなことがありました。
勉強が振るわない時期
学校が合わなかった経験
部活に行かなくなったこと
友人関係のいざこざ
私は母として、
目先の出来事に一喜一憂するよりも、
もっと先の「北極星」を見ることを大切にしてきました。
「20歳になった頃、どんな大人でいてほしいか」
世界には、82億人もの人がいます。
その中で、
どんな大人として生きてほしいか。
そう考えたとき、
一時的な成績や、
たまたま今いる学校や環境だけで、
右往左往する必要はないと感じていたからです。
それよりも、
好きなこと
興味を持つこと
放っておいてもやっていること
得意なこと
そこに光を当て、観察、承認し、
「あなたの活躍の場は、こんなに広い」と伝え続けること。
それこそが、
社会を担う一員として育っていくために必要なことだと、
私は信じてきました。
そして、3人の子どもたちは、
その通りの大人になりつつあります。
卒業生の言葉が、今も支えになっている
そんなことを考えているとき、
前職・東京インターハイスクールの卒業生の言葉を思い出しました。
彼女は、当時『プレジデントファミリー』の取材を受けていた
ハーバード大学の学生でした。
幼い頃からバレエを続け、
その後、海外のバレエ団でプリンシパルになる彼女。
取材の場で、彼女はこう話していました。
「小学校が合わなくて、インターナショナルスクールに移りました。
そのとき親から、
『たくさんある学校の中で、
たまたまあなたに合わなかっただけ。
だから、合う環境を探せばいいのよ』
と言われたんです。
もし、今の環境で頑張り続けなさいと言われていたら、
今の私はいません。」
この言葉は、
今も私の中に、深く残っています。
2026年に向けて、あらためて立ち戻る軸
偏差値や成績が低く見えていても、能力や可能性がないわけではない
今の学校システムでは、能力が正しく測られていない子が多い
「今できていないこと」と「将来できないこと」は、まったく別
遠回りに見えても、その子なりの道がある
そのことを信じて、
私はこれまで教育に携わってきました。
そして、元旦の我が家の光景を見ながら、
改めて思ったのです。
2026年は、この軸を基軸に、
関わるすべての人に還元していく一年にしたい。
今年も、どうぞよろしくお願いします。

