みんなが買っている時こそ危ない──群衆行動とバフェットの教え
流行っているものに手を出したくなる心理
多くの人は株式市場が盛り上がっているときに買いたくなり、盛り下がってくると買わないし、売りたくなります。
普通の買い物なら、値段が高ければ買わず、安ければ買いますよね。しかし、株式投資や投資信託の世界では、なぜか逆になってしまいます。
群衆行動とは?
投資で失敗する原因の一つが、『群衆行動』です。
人は、周囲の行動を参考にして意思決定をする傾向があります。行列ができているラーメン店に並びたくなる心理や、SNSで話題の銘柄や投資信託に飛びつきたくなる心理と同じです。
しかし、長期投資においてこの群衆行動は罠と言えるかもしれません。なぜならば、群衆行動は高値づかみを招きやすく、冷静な判断を失わせる可能性があるからです。
群衆行動が引き起こす市場の歪み
群衆行動(Herd Behavior)とは、他人の行動を参考にして自分の意思決定をする傾向のこと。
株式市場において、短期的に株価は人間の心理で動きます。群衆行動が強まると、短期的な価格変動が増幅し、バブルや暴落を引き起こすことがあります。
1980年代後半の日本の土地神話、1990年代後半の米国ITバブルはその典型例です。
バフェットの教え──群衆に逆らう勇気
ウォーレン・バフェット氏は群衆行動について繰り返し警告してきました。彼の有名な言葉があります。
『Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful.』(他人が強欲なときに恐れ、他人が恐れているときに強欲になる)
出所:1986年 バークシャー・ハサウェイ株主への手紙
https://www.berkshirehathaway.com/letters/1986.html
この言葉の意味はこうです。
・市場が過熱し、みんなが買いに走っているときは価格が割高になっている可能性が高いので慎重になるべき。
・市場が暴落し、恐怖で売りが殺到しているときは、割安になっているチャンス。
実際、バフェット氏は1990年代後半のITバブル時には投資を控え、2008年のリーマンショック時には恐怖が蔓延する中で投資を行いました。
長期投資の鉄則
・流行りに乗らない
・人気株(投資信託)を追わない
・調整局面で買えるような準備をしておく
「みんなが買っているから間違いない」「流行っているものに手を出したい」という心理は、高値づかみになりやすいです。
群衆行動は、資産を守るために理解すべき人の脳のクセ。
群衆に流されない勇気と、心理を理解することが、長期投資成功の鍵です。
特に日本人は同調圧力が働きやすく、「みんなと同じで安心」と思いがちで群衆行動を取りやすい傾向があります。
「自分もそうかも」と感じたら、それは自然なこと。でも、長期投資ではこの本能に逆らうことが重要です。
今日からできること
・ニュースやSNSで話題の銘柄に飛びつかない
・自分の投資方針を紙に書いて守る
・『みんなが買っている』という言葉を聞いたら、むしろ慎重になる
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