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短編エッセイ|まな教と呼ばれていた頃──ずっと真ん中にいたかった




私は、三人になる友人関係が多い。

カフェでも、飲みに行っても、
座る席は決まって、対面に二人。
誰も隣に座らない、面接スタイル。


そしてまずは私が話を回す。
みんな、うん、うん、と聞いてくれ、
嫌そうじゃない、
たぶん。

様々な苦難を乗り越え、
いつしか私の話に、
重みが宿るようになった。

だから彼女たちは真剣に聞いた。

恋愛の話。

いろいろ経験して、
どうしたらLINEを上手く返せるか、
こういうときはなんて言ったらいいか、
そういうのが、
肌感でわかるようになってきた。

聞いたら何でも答えてくれる、
教祖みたいなもんだよね。
まな教だよ。


冗談まじりに言う。

私は満更でもなかった。
苦労した甲斐があったってもんだ。

彼女たちは本当のドロドロした、
私の遍歴は知らないが。


時を経て、あの頃のドロっとしたものは
完全には流れていないが、
シャワーは浴びた。

私が話す時間から、
徐々にみんなの話を聞く時間が長くなった。

感情がむき出しになり、
心を開き、
涙する友人もいた。

これが私が、今の原点になっている。

今までは自分が中心だった。

でも今は少し違う。
あの頃の私は、
ずっと真ん中にいたかった。

認められたい。
そうでないと価値がない。

でも最近は、
誰かの話を聞いてる時間の方が心地いい。
真ん中にいなくても、
いい。






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