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まだ慣れない|なぜか、秘密を渡される



また始まった。

そう気づいた瞬間、
私の中にもう一人の私が現れる。

表の私は、ちゃんと頷いている。

「そうなんだ」「大変だったね」
その言葉は、嘘じゃない。

でも奥の私は、
少し離れたところから、
この会話を、
他人事のように眺めている。


秘密って、重い。

渡す側は、
さぞ軽くなるんだろう。

でも受け取った私は、
それをどこにも置けない。

禁断の果実みたいに。

かじってはいけない。

人に渡してもいけない。

捨てることもできない。

ただ抱えてる。

不思議と、こういう人が寄ってくる。

今にも衰弱しそうな人。

全部吐き出して、

少し元気になって、

すっといなくなる。

いつも不本意に搾取される。

私は何だったんだろう。

でも、何かいやなものに
なっていた気がする。

相手の負の感情ごと、受け止めてしまう。


人の話を聞くのは、嫌いじゃない。
ほんとに。

でも今日も帰り道、
誰かの秘密を抱えたまま、
少しペラペラになった私が歩いている。 

慣れたくない。

秘密の重さと、
その後の軽さに。

それでも誰かの声に耳を傾ける。






愛だと思っていたものが、
ただの執着だったことがある。
▶︎OSの断片|独りよがりの愛

無理に開けない人だった。
だから少しずつ、
安心が増えていった。
▶︎夫の正体|彼の心の蓋が、少し開いた気がする

誰かを背負い続ける癖は、
どこから来たんだろう。
▶︎「お前はダメだ」と言われた私が、
“選ばれる人”の共通点を見つけるまで

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