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ひな祭りイブ

私の実家はチラシではなくばらずしと呼んでいた。
干椎茸、人参、かんぴょう、薄揚げなどを細かく切り、甘辛く煮付ける。
むいたエビを刻んで、酒でいり、砂糖と白だしで味付けたえびそぼろ。

それらを酢飯に和えて
錦糸卵、桜でんぶ、菜の花を飾りつける。

貝汁(ハマグリが本来だけどあさりでもいい)
白和えなどを添えた簡単なひな祭りの献立だ。

これが去年のもの。茶碗蒸しに、チーズケーキもある。

今年はなぜこんなに雑になったのか。

我が家の息子のせいである
息子は30を過ぎたというに、ひどい偏食があり
きのこ類、えび、かに、いか、たこ、
貝、もやし、タケノコを食べない。

長い年月をかけ
ここまで減らしたのだ。昔はもっと、酷かった。

ひな祭りのお寿司は
去年は、具は人参、薄揚げ、かまぼこだけ。
貝汁は汁だけ飲んで貝は残す。

たまたま息子が仕事で東京へいくというので、
まだ3月3日ではないけど
夫が好きな、えびそぼろが入った
ばら寿司を作った。

急に思いついたため貝が手に入らなかったのと、息子が帰ってきたら
ばら寿司をたべたいかもしれないため

おつゆもかまぼこと三葉だけだし
茶碗蒸しも白和えもない。

しかし
椎茸のじゅわんとした美味しさ
えびそぼろの香りが
なんともおいしい。

家族だから好き嫌いは気になるし
でもがまんばかりするのもつらい。

息子が居ない日に
作ってたべておけば良いだけの話である。

ああ、しんど。

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