世界は奇跡に満ちている
7月18日(土)
朝、ぱちりと目が覚める。
今日も虫たちの大合唱。
にぎやかだなぁ。
楽しいきもちになる。
むくりと起きあがる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。
クローバー畑がキラキラ輝いている。
暑いけれど花も少し咲いている。
いのちはいつも輝いているなぁ。
ウーちゃんとルーちゃんに
「おはよ」とあいさつをする。
今日のご飯は おやすみ。
メダカちゃんたちに、ご飯をあげる。
お弁当を作る。
キッチンの すみっこで何かが しゅっと動いた。
茶色い小さなノネズミだった。
可愛い〜。
あっという間にどこかに隠れてしまった。
午後、ごはんさんは暑い中
バイクの修理をはじめた。
私は のんびりしていた。
冒険も仕事も好きだけど何もしないのも好き。
ただ椅子に座っているのも好き。
ただ風に吹かれるのも好き。
まわりの音をただ聴いているのも好き。
石や葉っぱや消しゴムや星を
じーっと見つめるのも好き。
ずーっと見ていられる。
いろいろなものが混ざりあった風景が
不思議でたまらない。
目の前にあるものは不思議に満ちている。
私たちを取り巻く世界は奇跡に満ちている。
と、感じる。
夕方、ごはんさんのバイクの後ろに
乗せてもらい こもれびの森へ行くことにする。
「暑いね〜」
と、ミャウさんの声がした。
キョロキョロする。
アランくんといっしょに
バルコニーからこちらを見ていた。
「うん、暑いね〜」
「ほんと暑いよね〜」
「暑い暑い」
と、呪文のように何度も「暑い」を繰り返す。
さぁ、水筒に氷とたっぷりのお水を入れて
しゅっぱーつ!
きもちがいい〜!
風が涼しくて鳥になったきぶん。
「きもちいいね〜!」
「楽しいね〜!」
と、合言葉のように繰り返す。
青々した みずみずしい田んぼが続いている。
うっとり眺める。
こもれびの森に到着。
まわりをぐるりと囲む森が
いきいきしている。
いのちの輝きが ぎっしり詰まっている。
手短に用事を済ませて帰路に着く。
帰りに見た夕焼け空が
びっくりするほどきれいだった。
桃色から水色へのグラデーション。
うすくて白い羽のような雲がたなびいている。
うっとり眺めていると
「この町の夕焼けってどうして
いつもこんなにきれいなんだろう」
と、ごはんさんが言った。
うんうんうん。とうなずく。
家に帰りつき車に乗り換えて
いつものお店へお買い物に行く。
駐車場で
「みるさん、見て!
三日月すごく大きくて低い
金星もきれいだよ」
と、ごはんさんが言った。
空を見あげて息を呑んだ。
くっきりと大きな
はちみつ色の三日月が浮かんでいた。
とろけるような黄金色。
少し離れたところにきらりと輝く金星。
舞台のセットのように見える。
こんなに大きな三日月を見たのは
はじめてかもしれない。
「すごいね」
「すごいね」
と、ごはんさんと はしゃぐ。
今日も空からたくさんの贈り物をもらった。
幸せだ。
家に帰り着くと暗くなっていた。
小さなヤモリがガラス戸に
ぺたりとくっついている。
可愛いなぁ。
玄関の戸を開ける前に
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
今日もいい一日だった。

大きな三日月と金星♪
