響きが可愛いなぁ
12月3日(水)
朝、アラーム 3回目で目が覚める。
昨日より10分早く起きる予定だったが
20分遅く目が覚めた。
でも、いつもより早い。
えらいぞ、私。
むくりと起きあがる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。
きのこのイルミネーションは
光っていなくても可愛いなぁ。
姫りんごのまわりで踊っているみたい。
ウーちゃんとルーちゃんに、
メダカちゃんたちに、ご飯をあげる。
軽快な音楽が聞こえてきた。
ロバのパンかな。と思っていると
灯油販売の平井商店さんだった。
ガラッと戸を開けた平井さんの
奥さまは いつものように
手作りのニット帽をかぶっていた。
いつもとなんかちがう。
両横の帽子の中から赤い細い束が
ぶらーんと垂れている。
なんだろう?
「うち、田舎の方にお米買いに行くけ
寒なってきたから早う行った方が
ええかな思ってて。山越えるとよ。
そんでね…」
と、奥さまの話は続く。
その間も赤い細い束は ゆらゆら揺れている。
赤い束の正体を聞きそびれたまま
平井さんご夫婦は帰っていった。
次にみえたとき、まだぶら下がっていたら
真っ先に聞こう。
お弁当を作る。
今日は衣に卵を入れ忘れたり
蒸し器を焦げつかせたり
おっちょこちょい全開だった。
銀杏の皮を剥く。
ゴシゴシ ゴシゴシ
午後、ごはんさんが車のタイヤを
冬用のものに交換していた。
お仕事前にあっという間に換えた。
たぶん、魔法を使っている。
イルミネーションの設置場所について
あれこれ話す。
昨晩 梱包したカレンダーなどを
郵便局とクロネコヤマトさんに持ってゆく。
外に出ると風が びゅうびゅう吹いていた。
髪の毛が もみくちゃになりながら
荷物を車に運ぶ。
荷物を送りだしに しゅっぱーつ!
日本に無い住所を書いていた。という
ささやかな おっちょこちょいはあったけれど
親切な窓口の人のおかげで
無事送りだすことができた。
家に帰り着く。
今日は夕方、少し雨が降るようなので
屋根の塗装はやめておく。
お散歩へ行く。
耳も隠れるニット帽をかぶる。
びゅうびゅう
てくてく
寒くても風が強くても
いつだって お散歩は楽しいなぁ。
坂道を上る。
枝に残っている真っ赤な桜の葉が
風に吹かれている。
てっぺんから見る今日の池は銀色だった。
家の近くまで来たところで
「寒うなったね!」
と、声がした。
キョロキョロする。
キッチンの窓からYさんが
にこにこしながら こっちを見ていた。
「うん、寒〜い。」
と言って手を振る。
庭仕事をする。
体を動かしていると ほかほかしてきた。
うんしょ こらしょ
ざっくざっく
土が ふかふかになっている。
鈴の音が聞こえてくる。
バナナさんだった。
「これ、あげる。」
と、バナナさん。
ふるふると首を横にふる。
「母ちゃんの形見。」
と、バナナさんが鈴を差し出した。
きゅうりさんの形見が どんどん溜まってゆく。
珍しい形の渋い鈴を手に取ってみると
”熊よけの鈴” と書かれていた。
え。
福岡県でもクマと遭遇することあるのかな。
びっくり。
黙って じっと見ていると、
「声が出らんで助けを呼ぶとき
これ鳴らすといいと。」
と、バナナさん。
それはどういうシチュエーションなんだろう。
ともかく鈴を受け取りポケットに入れる。
”ポケット”って響きが可愛いなぁ。
鈴の音も うっとりする響き。
そして、とっても便利。
ポケットも鈴も考えた人ってすごいなぁ。
と、思う。
ぽつ ぽつ ぽつ
雨が降ってきた。
今日はここまでにして家に入る。
きゅうりさんの形見の鈴を
ガラス戸のついた戸棚に入れる。
ここには、摩訶不思議グッズが並んでいる。
ネパールの友人にもらった
お面とか仏塔の置物とかいろいろ。
数が揃ってくると、
お土産売り場みたいな
不思議な活気が出てきた。
今日は さつま芋、レンコン、しめじ、
チーズに、岩塩をゴリゴリ挽いて
ニンニク抜きアヒージョを作る。
あつあつを ほおばる。
ふぅふぅ はふはふ
ものすごくおいしかった。
ホットミルクを ゆっくり飲む。
ぽかぽか暖かくなって とろんとなる。
ストーブで外からも
温かい食事で中からも
ぽかぽか あたたまって幸せだ。
仕事部屋にこもり こつこつ
ネパール語版 絵本の作画をする。
夜、庭に出る。
空一面墨色のグラデーション。
つめたい雨が ぽつぽつ降りてくる。
イルミネーションがキラキラ輝いて
とてもきれい。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
これから眠くなるまで作画をしよう。
今日もいい一日だった。
