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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/(2回目) Vol,03

2026 0410 (Fri) in Kathmandu Nepal

「すいません!」
深夜、あからさまに不機嫌な声で睡眠を妨害されたわたし。あたりを見渡すと、そこはバイト先のコンビニの雑誌が陳列されている通路。…どうやら、雑誌の陳列中に眠り込んでしまったようです。
仕方がないので、眠い目をこすりつつレジに向かいます。レジ前には、夜職明けですかな、むすっとした顔をした姉ちゃんが1人。さっそく商品をスキャンします。
「1260円になります。…2000円からお預かりしましたので、740円のお返しです。…ありがとうございました」
…とは言ってなかったんでしょうね、たぶん。寝ぼけたままだらだらとレジに向かい、無言で商品をスキャンし、…。
「ため息つかんといてよ!」
ふいに姉ちゃんがキレ出しました。たぶん、もしかしたら…? わたしは死ぬほどダルそうにレジを打ち、なんなら深いため息をついていたようなのです。
「こっちまで嫌な気分になるやん!」
なおもキレ続けている姉ちゃん。とりもなおさず平謝りのわたし…。なんてことするわけなかったでしょうね、30年以上前、大学生になったばかりのわたしは…。
たぶん、ニヤニヤしていたと思います、キレる姉ちゃんを目の前にして。
当時のわたしは、そんな感じの若造だったのです。

おい、買わんのやったら去ねや。


対して、現在のわたしは違います。
この年齢にしてバイトってどうなのよ、という至極まっとうなツッコミはスルーするとして、旅生活を始めて以来のリゾートバイトでは、どこでも非常に真面目な勤務態度を貫いてきました。
●朝は遅刻せずに時間通りに出勤。
●自分の息子でもおかしくない年齢のガキの指示にもきちんと対応。
●仕事はそつなくこなす。
●基本的に休まない。
どうですか皆さん! おっさんアルバイターの模範ですね、わたしは!

まあちゃん…。おれ達もう終わっちゃったのかな? 
バカまだ始まっちゃいねえよ!


賢明な方は気付くかもしれませんが、これ、実はなにも変わってないんですね、わたしの中身は。
“時間の提供=カネ” 。この基本概念は当時と現在、全く変わっていないのです、自分の中で。
では、当時となにが変わったか? これは対応力の差だと思います。

なんだってヤリまっせ! 
…とはもう言えませんわなあ。ダルいしアホらしいから…。


そう、若かりし頃は対応力があったのですよ、現在とは比べ物にならないくらい。どんな労働環境でも、鼻で嗤いながら仕事をこなせていたのです。
はっきり言いますよ、バイトなんて勤務時間をこなせばいいだけの話なのです。だって、“勤務時間=カネ”なのですから。

ガキの頃は対応力がありましたから、物事をシンプルに割り切ることができました。カネは手段であって目的ではないのと同様に、真面目に勤務することが目的ではない。ですから、冒頭のような対応になるわけですな。
んで、クレームが来たら謝りゃいい。なんか偉そうに言われて腹が立ったら辞めりゃいい。だってバイトですから。
「そんなことじゃ社会はまわらないじゃないか!」
というのは雇用する側の考えであり意見です。
わたしから言わせれば解決策はただ一つ、雇用条件の向上です。それは賃金であったり労働条件であったり…。
「ダルいから辞めてぇけど、でもここってカネ良いし働きやすいしな…」
って思わせるしかないわけですよ、バイトには。

ウダウダウダウダ理屈こねて…。あんたホンットーに男らしくないね。

しこうして現在。
柔軟な対応力を失ってしまったわたしは、社員(=指示する立場の人間)にケチを付けられないように働かざるを得なくなってしまったのです。だって、なんかウダウダ文句たれられたら言い返したくなっちゃいますからね、「黙っとれ!」ってね。

もちろん、たとえば皿洗いならレストラン仲間みんなで仲良く働いたほうが効率が良い、たとえば遊園地のキャストなら嫌々やるよりも子供と触れ合ったほうが楽しくなる、とか前向きな理由もありますが、それとわたしが考えるバイトの基本概念とはまったく別の話。
“同じことなら笛吹いて”
“おもしろき こともなき世を おもしろく”
というのはわたし個人の目指すべき人間性のことであって、社員の要求通りマニュアル通りに働くのとは、完全に別次元の問題です。

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拠点とする東京を出発したのが4月の5日。
なんやかんやあって、というか単に飛行機の時間を間違えただけですが、成田で1泊、韓国の仁川空港で1泊し、そして中国の成都でも1泊。そのあとようやくネパールに到着、カトマンズ市街地の典型的なバックパッカー用ドミトリーに1泊し、それから市街地から少し離れた静かなドミトリーに移動。
快適な一夜を過ごし、翌朝、誰もいないルーフトップでこのブログを書いています。
5日に出発して現在10日。
要は旅に出てもう5日間も経っているんですが、全然、まったく、皆目、海外バックパッカー生活に対応できていないのです。

いやほんと、マジでナイーブなところがありましてですな…。腹がそんなに減らないんですよ。


まず体調が悪い。韓国が寒かったこともあり、仁川空港で夜を過ごした後に風邪をひきました。成都空港で症状はさらに悪化し、ようやく着いたカトマンズはあいにくの雨。しかもけっこうな本降り…。
“いやいや、いまって乾季ちゃうんかい!”
灰色の空に向かって悪態をついても、せんかたなし…。
夕方、這う這うの体で市街地の安宿にたどり着き、ずぶ濡れのバックパックをドミトリーの隅っこに投げ出し…。二段ベッドによじ登り、ベッドの手すりにぐしょぐしょのカッパをかけ…。ようやく一息ついて天井を見上げると、視線の30cm先にはもう天井が…。
ジジイの小便とまでいかなないものの、かなり弱めの温いシャワーを浴び…。4日ぶりにシャワーを浴びたわたしの身体は、しかしながら疲れ切っていました。

…帰りたい。来たばっかりやけど。


次に、テンションです。カトマンズ空港から市街地に向け歩き出したとき、すでにいまにも降り出しそうな空模様だったのです。
「おい、ホテルはどこだ? 乗ってけよ」
「Thank you, but I want to go Thamel area on my foot」
タクシー運ちゃんの誘いを華麗にかわし…。
ここまではいいのですが、雨が降り出したのに誰にも助けを求めることができず、バスの車掌にも
「Is this bus go to Thamel? Thamel?」
を叫ぶのみ。これが旅慣れていた前回アジア周遊の頃ならば、
「タメル地区に行きたいんだ。…いや、タクシーは要らない。路線バスが良い。安いからね。…いやカネなんて持ってねえよ、あんたと同じだよ」
くらいのことをスーパーブロークンで叫んでいたはずなのです。
結局バスをあきらめ歩いていると、本降りに…。以前のわたしならば目についた軒先に飛び込み、
「いや~こんなに降られちゃたまんねえよ。っていうかこの時期カトマンズに雨なんて降るのかよ?」
くらいのことは隣り合ったおっさんに話しかけていたはずなのです。
カッパを着込み、歩き続けること15分。どうにもこうにも仕方がないのでとりあえずカフェに入ろうとするが、開店中なのかどうなのかわからない、売店に机と椅子があるだけの店ばかり。意を決して入った売店で言ったのが
「Chai, please. Ya, tea.Black tea, please」
無表情でうなずくおばちゃん。
「いや~助かったよマジで。オレ日本人ツーリストなんだけどさ、ネパール30年ぶりでさ…」
なんて言えませんよ。無言でお茶飲んで、無言でGoogleマップ確認して…。

不幸中の幸いですね、雨は初日のみですよ、今のところ。


そして、諦観と感謝の欠如です。
だいたいが、言葉を話せず地理もわからない。あるのは時間と多少のカネのみ。こんな異国人のおっさんなんて、受け入れてくれるだけで有難いのです。
やれベッドが狭いだの、やれバックパックすら置けないだの、やれシャワーがショボ過ぎるだの、そんな訴えはナンセンスなんですな。

でもやっぱ、気持ち良いほうがいいじゃん!


最後に、トイレ適応力の無さ…。
いや、汚いとか、トイレットペーパーがないとか、そんなことを言っているのではありませんよ、わたしだってバックパッカーの端くれですから。
わたしが言っているのは、自身の腸の脆弱さと、括約筋の根性の無さです。
要は、すぐに腹を壊すんですな。
カトマンズ初日、疲れ切っていたわたしは、それでも
「風邪気味だけど、寝不足だけど、そんなの関係ないしんね~」
などと無理やり声に出して言い、夜のタメル地区に繰り出しました。予想外に巨大なケバブ(しかもマジで旨かった)を買い食いし、街ブラ。そこまでは良かったのですが、
「せっかくだからビールも飲んじゃうしんね」
などとほざき、500mlビールを飲み干したところから事態は風雲急を告げます。そう、腹の調子がおかしくなってきたのです。
「なんか腹が張ってきたしんね」
などと言いつつ、自分が泊まっているホステルに戻らず、さらなる街ブラへ。
アジア周遊していたときのわたしならば、こんなミスはしません。さっさとホステルのトイレで用を済ませ、すっきりした状態で街ブラを再開するはずです。
しかし…。
“まずい…。これマジでヤバい…!”
その状態になって初めて、わたしは踵を返してホステルへと急ぎだしたのです。腸には大丈夫だと励まし、括約筋にはただただ命令するのみです。
“甘ったれるんじゃ無え! 無理とかそういう問題でも無え!”
“おまえは耐えてりゃいいんだ! 黙ってオレの指示に従ってりゃいいんだよ!”
脂汗を流しつつホステルに戻り、受付の兄貴にひきつった笑顔で挨拶。3階まで階段を上がりながら、括約筋にこう叫びます。
“油断すんじゃ無え! まだだ、まだこれからだよ!”
トイレが開いているのを確認し、ベルトに手をかけながらこう絶叫しました。
“あともう少しだ! 我慢しろ!”

これだけの人がいて、これだけの建物がある。…トイレが無いはずがないのです。でも、マジで見つけられないのですよ、ここタメル地区では!


2~3日? いやいや1週間だっていいよ。
少しの間カトマンズでなにもせずに、バックパッカー旅行に、そしてネパールに身体を慣らそうと思います。
だって、おっさんですから…。

おれだってゆっくりしてえよ。っていうか、仕事辞めて遊びに来てんのに疲れるってどういうことだよマジで! 誰か身体マッサージしてくれよ!


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