#094 『段取り八分、二八そば』について
『仕事は段取り八分(はちぶ)って言うやろ~!
それをしてないから、もたもたした仕事になるんじゃ~!』
職人のおっさんにそう説教されたことがあった。
『どうもすみません』
と、口では言いつつ、私の内心は…
『 八分やったら……全体のたった8%やないか、このじじぃ!
それを言うなら段取り九割八分って言えよ~、このじじぃ!』
ムカムカする気持ちを、無理やり違う意味をこじつけ、ボヤキ、心を静めていたものだ。
そんなちょっとした数字にこだわってしまう性格だからなのか…
買い物するとき、裏の材料表示を見てしまう。
国産か?……
原産国はどこ?……
私は誰?……
その表記ひとつで、買うのを躊躇することもある。
乾麺のそばを買うときもそうだ。
裏を見て、
小麦粉、そば粉……と並んでいるものはスルー。
そば粉、小麦粉……の順に並んでいるもの……
つまりそば粉の割合が多いものを選ぶ。
十割そばは最高なのだが、つなぎがないからちぎれやすいのが難点。
だからその日、商品棚にあったイトメンの『二八そば』を手に取った。
ムムムッ、価格が安い。
念のため裏を確認してみる。
小麦粉、そば粉……
なんでやねん!💢💢💢
『二八そば』は、そば粉八割の、小麦粉二割のことちゃうの?
念のためネットで確認する。
調べてみると、やはり そば粉は八割。
なのになぜ、原材料の筆頭が小麦粉なのか。
裏書きをよく読んでみると……。
『 江戸時代のそば一杯の値段が十六文でした。
だから、弊社の二八そばは、二 × 八 = 十六文 なので、
二八そばなんです… 』
な〜〜〜ん、それ!👊👊👊
そしたら、ジャイアント馬場の『十六文キック』を『二八キック』したら、もっと凄いキックみたいにみえるんじゃぁ~ねぇか?と、思いつつ……
イトメンは、兵庫県たつの市に本社を置く会社。
同じたつの市には『揖保乃糸』もある。
ここ、イトメンの看板商品は 『チャンポンめん』
名前こそチャンポンだが、長崎チャンポンとは似ても似つかぬ、いわゆるインスタントラーメン。
若い頃、これを食べると 『味が薄くていまいちだな~』 と思っていた。
だが、この歳になって食べてみると、このあっさり感がちょうどいい。
おそらく、初めて食べた人は 『2度目はない』 と思うかもしれない。
だが、通常より50cc水を減らして作ると、今の私にとってのジャストな味になる。
私の知る、たつの市の人間に限って言えば、地元愛なのかインスタントラーメンといえば 『チャンポンめん』 という人が多い。
『小エビが良い味を出している』と皆が言う。
だから、イトメンのことは決して悪く言うつもりは毛頭ない。
横道にそれまくったが……。
きっとあの『二八そば』も、関西特有の洒落の利いた商品名として世に出したのだろう。
あらためて考えたら、『チャンポンめん』 も名前を偽ってるな……と、書いていて思ったが、こちらの 『チャンポン』 表示には違和感を持たない。
なぜなら、播州地区では 『チャンポン』 は、焼きそばと焼うどんをミックスしたのを 『チャンポン』と言っているから。
そんなことを思い出しながら、今日も商品の表示を睨んでいる。
牛乳パックの切り込み、
かつおの枯れ節、
アイスクリーム………
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
