顔が四角すぎた結果、美容系インフルエンサーになった話
2017年ごろ、割と本気で美容系インフルエンサーをやっていた。
小学生のときから、親の目を盗んでこっそり母の化粧水をパシャパシャと使ったり、米のとぎ汁をキッチンペーパーに染み込ませてパックをしたり、はちみつと塩を混ぜて肘や膝に塗りたくったりしていたので、当然と言えば当然の結果である。元来、美容への興味関心が高いのだ。
そんなわたしが本格的に美容にのめり込んだのは、22歳のとき。それまでのわたしは、とにかく顔が四角いのがコンプレックスだった。
「眠いの?」と聞かれるほど小さい目や、「顔面から転んだ?」と言われる鼻も嫌いだったが、やっぱり1番は四角い顔である。

もともと父の顔が四角く、わたしにしっかり骨格が遺伝してしまったことに加え、一口につき、30回噛んで飲み込むのが習慣づいていたので、めちゃくちゃエラが発達してしまったのである。親や先生の言いつけをしっかり守った結果、顔が四角くなるなんて可哀想すぎやしませんか。
ブスとは面と向かって言われないものの、「顔、四角いね」とは言われていた。「お前の顔は中の下」とも言われ、つまりそれはブスってことじゃね?と自認した。なんの気なしに放たれた心ない言葉たちは、わたしの心にしっかりと刻み込まれた。
嫌で嫌で仕方がなくて、中学生のときから小顔ローラーでコロコロしたり、マッサージをしたりしていたのだが、立派なホームベースは崩れることがなかった。
写真を撮るときは頬を両手で包んで隠したり、シェーディングで影をつけたり、ボブヘアーにしてサイドの髪がエラにふんわりとかぶさるように、毎日せっせと内巻きにするのを欠かさなかった。
だから、社会人になり、大学時代から付き合っていた彼氏に振られ、自己肯定感が地に落ちたときに「あー、もっと可愛くなりてぇ」「エラ、なくしてぇ」と思うのは自然の摂理であった。
極論、このエラさえなければわたしはもっと幸せになるのでは????とまで思ったのである。
わたしは、満を辞してボトックスを打ちにいくことにした。
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