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“今日どうだった?” “わかんなーい” で終わる親子を救った本 | 「なぜ」と聞かない質問術


🏠 娘との会話に、悩んでいた日々


平日の夜。
玄関のドアが開く音と同時に、夫の声が響く。
「今日、保育園どうだった?」

リビングで遊んでいた5歳の娘は、顔も上げずに答える。
「わかんなーい」

…はい、終了。
その瞬間、我が家の空気はちょっと気まずくなる。

夫は「またか」といった顔をして靴を脱ぎ、私はキッチンから2人の声を見守る。

モヤモヤする。
でも、1番モヤモヤしてるのは、きっと夫だ。

それでも夫は頑張って質問を変える。
「保育園、楽しかった?」
「うん!」
「何が楽しかった?」
「いろいろ!」

…またもや終了。
第二ラウンドも完敗である。

“聞かれてる感”が出すぎてるのか、娘もだんだん面倒くさそうにしていて、空気が澱んでいく。

「もっと上手に聞けばいいのに」と思いながらも、
実は私も“良い質問”の仕方なんて知らない。
この小さなすれ違いが、最近の悩みの種だった。

📘 「なぜ」を封印する質問術との出会い

そんな時、書店で目に止まったこの本。

「なぜ」と聞かない質問術 |    ダイヤモンド社


読み進めるうちに、この一文に心をつかまれた。

「なぜ」と聞いた時に出てくるのは、「理由」ではありません。
 第一に「その人が理由だと思い込んでいること」、第二に「理由に見せかけた、自己防衛するための言い訳」なのです。

「なぜ」と聞かない質問術 より

ページをめくる度、視界がどんどんクリアになっていく感覚があった。

“はやく夫に読ませたい!”
そう思って一気に読み切った。

💡 会話が止まる理由は、“質問の質”にあった


本の中で、印象に残った言葉がいくつもあった。

  • 「なぜ」は相手の思い込みを引き出すだけ

  • 解釈は無数、事実はひとつ

  • 良いコミュニケーションの出発点は“良い質問”

  • 対話で大事なのは、質問より“聞くこと”

ページを読みながら、耳が痛くなるような自分の癖が次々と浮かんだ。

「楽しかった?」と聞いて「うん!」で終わる誘導尋問。
「どう思う?」と聞いて「……」と沈黙させてしまう、見えない圧力。
娘が言い訳をした瞬間に「なんでそんなことしたの?」と責める口調。

全部、よくない「なぜ」で会話を止めていた。

🧩 我が家のコミュニケーション改革、始動!

この本で学んだことを、すぐに4つのルールにして夫と共有した。

1️⃣ 曖昧な質問は禁止(ex. どう?なんで?)
2️⃣ 感情を直接たずねない(ex. うれしい?)
3️⃣ 答えがなくても1分は待つ
4️⃣ 相手の答えに、次の質問を重ねる

最初はぎこちなかった我々の会話も、続けるうちに少しずつ変化が出てきた。

娘が、自分から話すようになったのだ。

「今日ね、〇〇ちゃんからお手紙もらった」
「〇〇先生がね、〇〇って言ってたよ」

話の途中で止まっても、夫も私も口を挟まない。
ただ“うんうん”と聞いて待っていると、
娘は「それでね、〇〇ちゃんがね、」と続きをどんどん話してくれるようになった。

沈黙を怖がらずに待つと、
その静けさの向こうに、子どもの世界が広がっていた。

💬 “聞く”ことで、心がつながる瞬間

以前の私たちは、
「会話」よりも「早い返事」を求めていたのかもしれない。

でもこの本を読んで気づいた。
会話は、“相手を理解するための時間”なんだと。

最近では、夫も娘の話をよく聞くようになり、
「へぇー」で終わっていた会話が、
「それでどうしたの?」に変わった。

娘も満足そうにずっと話を続ける。
“私の話をちゃんと聞いてくれた”という安心が、確実にそこにある気がした。

🌱 いつか相談されるその日のために

当たり前のことだけれど、相手が子どもであっても、まずは「聞く」ことが大切だ。

子どもだって、何が聞きたいのか分からない曖昧な質問をされても、真面目に答える気にはなれない。

答えたのに反応が薄かったり、そっけない相づちしか返ってこなければ、
「もう話したくない」と感じるのも当然だ。

私だって、そう思う。

だからこそ、親として「困った時に真っ先に相談してほしい」と我が子に願うなら、
その前に“話したくなる親”でいる努力が必要だと思う。

あの日の「わかんなーい」にも、
言葉にならない娘の世界がきっとあった。

その世界を、焦らず優しく見守る大人でありたい。

もうすぐ帰ってくる娘に、聞いてみよう。
「今日の給食で、一番おいしかったのは何?」

小さな質問から始まる、
小さなコミュニケーションの積み重ねが、
いつか大きな信頼になると信じて。

✍️ あとがき

読書の秋だから。
そう何気なく手に取った1冊のビジネス書が、子育ての悩みを解決し、親子の会話を変えた。

「なぜ」を封印して、“聞く”を大切にした時、
我が家が少しあたたかくなった気がした。

#読書の秋2025

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