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ハンブルク歌劇場のオペラに飽き足らず、リューベックやハノーファーまで行った件【5月号】

ヴェルディ『運命の力』

@キール
オススメ度★★★☆☆

初のキール歌劇場へ。家から徒歩数分という信じられない立地で、市役所の向かいにあり、2つの湖の隣に位置する。こんな好立地の物件が見つかったのは、まさに運命の力のなせる業である。

外見はかなり年季の入った建物だが、内装は非常にモダンで、全体的につるりとした印象を持った。悪天候のせいか中は非常に蒸し暑い。1階席の前方を除くほぼ全てが屋根ありの座席で、そのせいか音響があまりよくないように感じた。

演目の方は少し怪しげなタイトルだが、登場人物がこの「運命」なるものに際限なく翻弄される物語。「運命」を象徴する女性演者3人によるパントマイムが特徴的な演出だった。

タイトルから察せられるように、かなり宗教色の強いストーリーで、ヒロインは神父のもとに匿われ、その恋人とそれを狙い討ちたい男は「運命」に導かれ、良かれ悪しかれ奇蹟の積み重なりによってひたすら不運に見舞われる。

その「運命」のせいで、どうしようもなくしっちゃかめっちゃかになった男2人を前にヒロインが独唱するが、なんとそれが学生時代に伴奏したことのある曲で、ただならぬ「運命」を感じた。

ヴェルディは、やはりなんと言っても重厚で聞き応えのある合唱と、非常にバリエーション豊富な伴奏で、このオペラもそれがふんだんに活かされていた。ストーリー全体が戦争と町の荒廃を背景にしており、若干暗め。

            *   *   *

冒頭にさらりと書いてしまいましたが、現在はキール在住です。

いずれ note にまとめようと思いますが、今回の家探しも大変な苦労がありました。それでも、大好きなオペラの劇場すぐ近くに転居できたのは、本当に幸運でした。

キールに引っ越したことで「ハンブルク退屈日記」は「キール退屈日記」にすべきところですが、キールではまだ退屈していないため、元の名前を残しておきます。

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