介護は「つらい時間」ではない——新田恵利さんの言葉に救われた話
研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。
AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。
最近、とても胸に残る記事を読みました。
タレントの新田恵利さんが、自身の介護と看取りの経験を語った連載です。
読んでいて、正直に言うと——
途中で何度も立ち止まりました。
なぜなら、その言葉ひとつひとつが、
「これからの人生の見方」を変える力を持っていたからです。
■ 3.5回の介護という言葉の重み
新田さんは、自身の経験を「3.5回の介護」と表現しています。
・愛犬の看取り
・母の6年半にわたる在宅介護
・夫のがん治療を支える時間(0.5回)
・そして今、16歳の愛犬の介護
この「3.5回」という言い方が、とても印象的でした。
介護は「回数」で語れるものではない。
でも、それでもあえて数えることで、
そこに積み重なった時間と感情の重さが伝わってきます。
■ 介護のイメージが変わった一言
記事の中で、最も心に残った言葉があります。
介護は「別れを受け入れる準備の時間」
この一言で、
「介護=つらいもの」というイメージが、少し変わりました。
もちろん、現実は大変です。
眠れない夜、終わりの見えない不安、
身体的にも精神的にも消耗する日々。
それでも——
その時間は、
「ただ苦しい時間」ではなく、
「最後に一緒に過ごせる時間」でもある。
そう考えると、
同じ出来事でも、意味がまったく変わってきます。
■ 突然の別れと、準備された別れ
新田さんは、2つの「別れ」を語っています。
ひとつは、母の看取り。
家族に見守られながらの最期。
もうひとつは、愛犬・杏の突然の死。
ほんの数秒前まで歩いていた命が、急に消える。
この対比が、とても深い。
・準備できる別れ
・準備できない別れ
人は、どちらも経験します。
そして気づくのは、
「準備できる時間があることの尊さ」です。
■ 後悔を残さないために
新田さんがこの考えにたどり着いた背景には、
父との別れがあります。
忙しさの中で、十分に時間を過ごせなかった後悔。
だからこそ、母の介護では
「できることはすべてやろう」と決めた。
そして結果として——
「後悔はない」と言い切れる看取りになった。
これは、とても大きなメッセージです。
■ 介護は「人生の最終章」ではなく「濃縮された時間」
私たちはつい、こう考えてしまいます。
・介護=大変
・看取り=悲しい
・老い=失うもの
でも、新田さんの言葉は違います。
・介護=最後に一緒にいられる時間
・看取り=人生のセレモニー
・別れ=受け入れる準備
この視点は、
これから親の介護を迎える人にも、
そして自分自身の老いを考える人にも、
大きなヒントになります。
■ 私たちにできることは、たったひとつ
この記事を読んで、強く思いました。
特別なことをする必要はない。
ただ——
「一緒にいる時間を、ちゃんと大切にすること」
それだけです。
■ 最後に
介護や看取りの話は、
どうしても避けたくなるテーマです。
でも、本当は逆で、
「ちゃんと向き合った人ほど、後悔が少ない」
新田恵利さんの言葉は、
そのことを静かに教えてくれます。
もし今、
誰かと過ごす時間があるなら。
ほんの少しだけでいいので、
その時間を「特別なもの」として見てみてください。
きっとそれは、
未来の自分を支えてくれる時間になります。
元記事はこちら
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