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介護は「やってみて初めてわかる」——母との食卓で学んだこと

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

今日は、家族の介護で感じたことをお話しします。


家族の介護というのは、実際にやってみて初めて学ぶことばかりです。
頭では「こうすればいい」と思っていても、現実はなかなか思うようにはいきません。

母のために。
そう思って用意したものや工夫したことが、必ずしも役に立つとは限らない。
むしろ「これはいいはずだ」と思ったことほど、うまくいかないこともあるものです。

食器ひとつにも、思いがけない壁

食事の時間。
できるだけ母が自分で食器と箸を持って食べられるようにしたい、と思っています。

ところが、器を持つ母の左手がどうにも危なっかしい。
見ているこちらがハラハラします。

「そうか。取っ手のついた器ならいいんだ」

そう思って、スリコで耐熱ガラスのスープカップを買ってきました。
ガラスなら透明なので、上からのぞき込めなくても中身が見えます。
これはなかなか良いアイデアではないか、と自分では思っていました。

ところが——。

実際に使ってみると、思わぬ問題がありました。

ガラス製なので、まず器が重い。
そこにスープや料理を入れると、さらに重くなります。

しかも、取っ手に指がうまく入らない。

結果は……
母からは、いたって不評でした。

「いいと思ったんだけどなあ」

そんなふうに、少し肩を落とすことになります。

介護は「やり直し」の連続

そこであわてて、Amazonで別の器を注文しました。

今度は
・プラスチック製で軽い
・取っ手が大きくて持ちやすそう

そんなものを選びました。

介護をしていると、こうした「試行錯誤」の連続です。

良いと思って買ってもダメ。
また考えて、別の方法を試してみる。

それでも少しずつ、本人に合うものが見つかっていきます。

そうめんと、母の笑顔

母はそうめんが大好きです。

作ってあげると、うれしそうに食べています。
その姿を見ると、こちらもうれしくなります。

ただ、食べている様子を見ながら、ふと思いました。

「そうめんは、半分に折ってゆでたほうが食べやすかったかもしれない」

こうした小さな気づきも、実際に食べてもらって初めてわかることです。

小さな発見がうれしい

この日、もうひとつうれしかったことがありました。

スナップえんどうです。

シャキッとした食感が楽しい野菜ですが、母はそれをとてもおいしそうに食べてくれました。

その姿を見て、
「これは好きなんだな」
と新しい発見がありました。

母の好み。
栄養のこと。
食べやすさ。

それらを考えながら、また次の食事を考える。

介護は「正解探し」ではない

介護には、はっきりした正解がありません。

やってみて、
うまくいったり、
失敗したり。

その繰り返しです。

でも、ひとつだけ確かなことがあります。

それは——
相手のことを思って試している時間そのものが、きっと大切だということ。

今日もまた、母の食事を考えながら思います。

「次は、どんな工夫をしてみようか」

母の好みと栄養を考えながら、
私の試行錯誤は、これからも続きます。

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