この記録は、最後まで読まれないことを前提に作成されています。――行動因子パターン体 解析ログ:case-03
※この記録は、これまでの記録を読まなかった個体を対象に作成されています。

前回までの記録を読まなかった人へ。
case‐01▼
case‐02▼
特に理由はない。
興味がなかった。
時間がなかった。
読む必要を感じなかった。
そのすべては、正常な反応です。
そして、その反応もすでに分類されています。
【警告】ここで読むのをやめることも可能です。
ただし、その行動は
“関与回避行動”として記録されます。

(――解析ログ更新)

■解析ログ
被験者ID:C-22
行動因子:非関与型
関心閾値:高
反応遅延:あり
特徴:
・関係性を感じない情報を切り捨てる
・自己に影響しないと判断した対象を無視する
・優先度の低い情報を処理しない
C-22は合理的に見える。
不要な情報を排除し、
必要なものだけを選択する。
効率的で、無駄がない。
しかし、この選択には前提がある。
「関係がない」と判断している。
その判断基準は、どこから来ているのか。
多くの場合、即時的な関連性だ。
・今の自分に関係があるか
・現実に影響があるか
・読む価値があるか
ここで一つ確認する。
あなたは、この文章を開いた。

少なくともこの時点で、
「完全に無関係」ではなかった。

矛盾が発生している。
【警告】ここで読むのをやめることも可能です。
「読まない」と判断した対象を、
いま読んでいる。
この時点で、分類は更新される。

(――解析ログ更新)

■補足ログ
被験者ID:不明
行動因子:遅延関与型
特徴:無関心からの遅延反応
C-22は最初に無視する。
だが、完全には切り捨てない。
時間差で再接触する。
・気になった
・どこかに引っかかった
・無意識に残っていた
理由は不要だ。
反応があった時点で十分だ。
あなたは今、
“読まなかった対象”を読んでいる。
それは選択ではない。
残存した情報への反応だ。
(――解析ログ更新)

■最終解析
被験者ID:YOU
行動因子:非関与型 ⇒ 遅延関与型(更新済)

行動:
・初回接触時に回避
・時間差で再接触
・警告文を無視
・違和感を検出
・離脱せず読了
観測結果:
関係がないと判断した情報を、
後から処理している。
あなたは「読まなかった側」ではない。
正確には――
一度読まなかった後で、
読み直した側だ。
その時点で、分類は変わっている。
予測一致率:100%
この記録に納得する必要はない。
否定しても構わない。
ただし、そのどちらであっても――
あなたは最後まで読んだ。
そしてそれは、最初から予測されていた。
この記録は、あなたの行動によって補完された。

解析は継続されている。
記録への協力に感謝する。
【Enter】
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