新聞好きな私が―母へ送る88通の便り―
# 新聞好きな私が―母へ送る88通の便り―
東日本大震災があってから新聞をよく読むようになった。
それまでも好きではあったが、軽く目を通す程度。
震災の時は情報がストップした、錯綜した。
チェーンメールが流れてきて
疑心暗鬼な日々が続いた。
テレビを見ると映像が怖くて
ドキドキしてしまうため
私は新聞から情報を得るようになった。

地元紙の新聞も復旧の初めは1枚か2枚だった気がする。
数枚の記事が書かれるように軌道に乗って、読者投稿欄が目に入った。
隣県の出張先で震災に出くわした方の投稿でした。
『隣の県の自宅には歩いて帰るしかなく、三日三晩かけて泣きながら歩いた』と。当時、大きな津波被害を受けた太平洋側の道なき道を歩いていると、救助前の被災者やたくさんのご遺体に出くわしたそうです。 その凄惨な光景が目に入り心が苦しくて苦しくて、泣きながら手を合わせ、家に向かったという内容でした。
その記事を読んで、感銘を受けた。
衝撃が大きかった。ボロボロ泣いた。
大粒の涙と嗚咽がとまらなかった。

今でも心に残っている重い記事だった。
その方の壮絶な体験と、言葉に宿る熱量に触れ、
私は「書くこと」が持つ力を思い知らされた。
どんなニュースよりも、どっしりと重く心に刺さった。
自分も、誰かの心に届く言葉を紡ぎたい。
書かなければならない。
なぜか使命感が生まれていた。
その一心で、私はペンを執った。
いま、自分にしか書けない記事を
私も書きたい!そう思い、記事を書き始めた。

今はメールで送信しているが
当時は紙に手書きで書いて送った。
今回の投稿掲載が、88作品目だ。
これはただの投稿ではない。
初めは自分で
自分にしか書けない記事を残す気持ちで
書き始めた・・・
途中からは母の期待が混じってきた。
実家の母とは別々に暮らしている。
実家では地元紙ではなく全国版の新聞を契約していた。
しかし、地元紙に投稿する娘の記事が見たいとの理由で
新聞を変えたのだ。
母にとっては自慢の娘。
・・・私は知っている。
恐らく記事の内容には興味はない。
いいんです・・・
『娘の記事がまた載ったのよ』
『載ってたわね!すごいわ』・・・と
仲良しさんとやりとりしたいのだ。
それでもいいんだ・・・
いままで私は天真爛漫でお転婆で
幼少期には母の頭を悩ませる問題児だった。
だから、せめてもの償いと思って
甘んじて記事を書いている。
実は、新聞の記事は
好きなことを書いても載らない。
ある程度、『時事ネタ』『地元ネタ』を取り入れて
書くようにしている。
そして、住んでいる地区と年齢、職業、氏名は
記事と一緒に載るので
あまり下手なことも書けない。
真面目一色といった感じの記事になる。
書くことが好きなため、苦ではないが
仕事が忙しかった・・この2年間は体調も優れず
作品の投稿をしなかった・・・
すると、母から電話があった。
「最近、あなたの名前を見かけないけれど、どうかしたの?」
寂しそうな、どこか心配そうな声だった。
母にとって私の記事は、離れて暮らす娘の
「元気でやっている」という何よりの便りだったのだと、
その時初めて気づかされた。
「また楽しみにしてるわね」
その一言に背中を押されるようにして、
今年の2月からまた投稿を再開したのだ。
noteを書くのとは、全く趣の異なる記事を書く
noteは書きたいことを書いているが
新聞は書きたいことではなくて
載せるための技術がいる・・・
とかいうと、ややこしい変な話だが
言い回しや、文脈、話の内容を
地元紙を読んでいる人にフィーチャーして
書いている・・・というと伝わるだろうか。
田舎のおじいちゃんおばあちゃんが
安心して読める
理解できる、共感できる
真面目な、面白い文章を書くのである

ちなみに新聞記事は投稿が掲載されると
500円分の図書カードが自宅に届く。
私はそれで子供たちの参考書や
母の使う文房具、
自分の欲しい本の 購入に有り難く充てていた。
noteでは自分を解放し新聞では誰かのために筆を執る。
二つの場所で書き続ける、
自分にしか書けない記事が、今の私の支えになっている。
次は100作品目を目指して。 母が待つあの新聞の片隅に、明日も私の言葉を届けたい。 これからも、私にしか書けない言葉を紡ぎ続けていこうと思います。
・・・え?真面目な記事も書きますよ。はい。笑
また物語の構想を練りたいと思います。
これからも執筆を続けていきますので、
応援していただけると嬉しいです!
実は、これまでにいくつかの小説も書いてきました。
最後まで、お付き合いいただき恐れ入ります。
では、ごきげんよう(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
また明日👋´-°・*:.。.☆

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