優しい世界へ引っ越したんだな
母の引っ越しに伴う諸々の手続きの最後、銀行口座の住所変更を昨日やっと終わらせた。
年金、医療、介護、公共料金、保険、等々。
ネットや電話で手配して、郵送で手続きが完了するものがほとんどだし、マイナンバーカードがあるので簡単になったところもあり、助かったのだが、
何しろ手続きをするのが本人ではなく、代理人である娘の私なので、その分、一手間多い。
委任状を本人に書いてもらうのだが、高齢で認知症もある母には、これがなかなかの大仕事。
署名だけならまだいいのだが、銀行や生命保険は本人の住所、委任事項、代理人の住所氏名まで、なにしろ全部を本人の自署でないといけないという。
母は認知症ではあるが、短期記憶や見当識がおかしいだけで、その場その場では普通の人と変わらない。91歳にしては、身体的にはとても元気だ。
字も書けるし、もちろん自分の名前や生年月日も覚えている。元の住所なら書ける。でも、引っ越し先(サービス付高齢者住宅)の住所や、私の住所なんてもともと全く知らないのだから書けない。見本を私が書いて、それを一文字一文字指差しながら、時間をかけてなんとか母に書いてもらった。
銀行には、まず手続きするのに何が必要か聞きに行った。すると、委任状のほか転居先の住民票、本人の身分証、代理人の身分証のほか、戸籍抄本が必要と言われた。
これは、私が結婚して姓が変わって、母の姓と違っているために、親子関係を証明するものとして必要とのこと。
それで、その日は一旦退却し、準備してから後日また行った訳だ。口座のある銀行は実家の近くで、私の家からは電車を乗り継いで、約1時間半位かかる。交通費も往復2,000円以上。
今までは、月に1〜2回は母のフォローに通っていたので、銀行もそのついでに行けたから良いのだが、もう母は私の家の近くに来て、実家は無くなってしまったので、今回はこの銀行の手続きの為だけに足を運んだのだ。
でもまあ、飛行機や新幹線でないと行けない場所ではないし、行くこと自体はそんなに手間とは思っていなかった。
ただ、上記のように母に委任状を書かせることの労力(母だって大変だったと思う)や、証明書類を手に入れるための労力や費用が、色々かかっている。
銀行の方にしたら、決まりどおりに、これとこれを用意してくださいと、簡単に言ってくれちゃうけど、その準備のために私がどれだけ大変だったかなんて、わかんないよなあ〜、て思った。
下手すると、これだけ準備しても、行ってみたら、『これが足りませんね、出直して来てください!』なんて言われちゃったりしないだろうか、と、ちょっとドキドキしたりもしてた。(昔、そんなことがあったのでトラウマ)
窓口で必要書類を提出。感じの良い女性でスムーズにことが運んだ。
『遠いところをわざわざお運びいただいたのですね。ありがとうございます』と言ってくれた。
私はなんだか、彼女のそのたった一言で、すべての苦労が報われた〜という気持ちになった。
その一言がなく、ただ淡々と処理が終わったとしても、やり遂げた達成感はあっただろうけど、前述したように、『私の苦労なんて、わかってないよね〜』て、どこかモヤモヤした気持ちがあったと思う。
彼女の、口先だけの定型文ではない、心からのその一言(と、私には思えた)や、親しみを感じさせてくれるやりとりに、私は癒された。
あ、そうか!
私にはもう嫌なことは起こらない。
私がこれから出会う人は、皆、親切で優しくて、有能で気が利いて、私のことを助けてくれる、良い人ばかりだ。
そういう世界(パラレル)に、もう私は引っ越し(シフトし)ていたんだな。
て、思った。
感謝🩷
