ワカサギ釣り
真冬の早朝4時過ぎに父は出かけていく。そんな時間に暗く不気味な峠道を1人車で走ると言うのは心細くはないのだろうかと僕は思ってしまう。
父が向かうのは檜原湖。ワカサギ釣りが父の冬の趣味だ。
福島県の裏磐梯にある檜原湖は、日本でも屈指のワカサギ釣りスポット。
檜原湖は標高約800mの高地に位置し、水質が非常にクリアで水温が低く、そこで釣れるワカサギは内臓の泥臭さもなく、身の締まりもいいと、とても美味しいことで全国的に有名だ。
ドーム船で8時間父は釣り糸を垂らす。釣りの仕掛けも手作り。魚群探知機や効果な道具は一歳使わない。ワカサギと父との知恵比べと言うわけだ。
「今日はダメだった。でも釣れなくても釣りだかんな」と父は笑ってみせる。
ワカサギを唐揚げにするのも父。カラッと上がった揚げたてのワカサギは骨まで柔らかく美味いの一言だ。
今日は父の76歳の誕生日だ。これからも健康や車の運転に気をつけて楽しんでほしい。
