沈黙の支配 ― 安倍晋三と旧統一協会と影
◎民主主義という名の幻
夜明け前の国会前。
プラカードを握る手が震えている。
若者、母親、サラリーマン、学生、老夫婦。
誰もが声を枯らして叫んでいた――「戦争法案反対!」と。
しかし、その声は届かなかった。
夜の国会に灯りがともり、議場の奥では採決のボタンが静かに押された。
議論は尽くされぬまま、ひとつ、またひとつと法が通っていく。
テレビは沈黙し、新聞は遠慮し、
そして国民もまた、次第に黙るようになった。
参考資料: 神奈川新聞、朝日新聞、毎日新聞、全労連

(琉球新報2015.8.30)
政治は宗教に依存し、宗教は政治を利用した。
旧統一協会と政権の癒着は、ひとつの事件で終わらなかった。
票と献金が結びついた構造は、沈黙の中でいまも形を変えて生きている。
安倍晋三の長期政権がもたらした罪は
法律、汚職、旧統一協会との癒着だけではない
国民の思考を奪ったことだと思う
嘘をついても辞めない政治家
隠蔽しても謝罪すらしない政治家
権力者が罪を問われない構造
日本の民主主義は静かに死んだ
あの8年を越えても
この国は変わらなかった
権力は嘘を重ねメディアは沈黙し
庶民は貧しく政治家は笑っている
◎崩れていく現実
いま日本は「経済大国」でも「技術立国」でもない
物価は上がり賃金も上がらず
若者は未来を選べず
老いた者は孤立して死んでいく
円はかつての威厳を失い
世界はもう日本を見下げている
私たちは豊かさを自ら手放し
政治家たちはその瓦礫の上で酒を酌み交わしている
安倍政権以降の10年
この国の根っこは静かに切り取られた
嘘をつく政治家
権力に媚びるメディア
そして『考えることをやめた日本人』
それが今の日本の姿だ
世界は知っている
この国が 「貧しく沈黙と忖度の国」になったことを
◎メディアという沈黙の共犯者
本来、権力を監視するはずのメディアが
安倍政権の時代に変わってしまった
事実を伝えるよりも空気を読む
批判よりも宣伝をする
真実よりも政府発表を優先する
そして今
政府の言うことを信じるのが普通
という異常が日常になった
テレビは嘘を流し
新聞は疑惑を小さく報じ
ネットでは偽情報が「事実」として拡散される
それでも国民は怒らない
考えないことに慣れてしまったからだ
◎思考停止の国民
安倍政権の最大の負の遺産は
思考停止の国民を量産したことだ
政治の嘘を見抜けず
メディアの嘘を疑わず
「誰かがなんとかしてくれる」と思い込む
考えることを面倒がり
怒ることを恥とし
沈黙を美徳とする
それがこの国の普通になった
そして参政党のような
「わかりやすい嘘」を平気で信じる人々が増えた
政治家の言葉を検証せず
優越感に浸れる気分が良くなる話を信じる
嘘をつく政治家と
それを信じたがる国民
その共犯関係こそが
日本をここまで堕としてしまった
◎沈黙と闇のなかで
旧統一協会、裏金政治家たち
何度不正を訴えても握り潰される
真実は葬られ、腐敗は日常になり
正義はニュースから姿を消した
この国は今「嘘が勝ち残る社会」 になっている
思考を奪われた人々は
疑うこと、怒る力さえ奪われたからだ
この国の地獄は天災ではない
人が作り人が放置した結果だ
その闇は今も政界、財界とメディアの奥に潜んでいる
その闇から目を背けずに、変えようとする人たちがいる限りこの国はまだ終わらない
◆ 成立していった「悪法」の列
• 特定秘密保護法(2013)
政府が「秘密」と指定すれば、国民の知る権利は閉ざされる。
報道の自由は制限される。
• 安保関連法(2015)
憲法9条をすり抜け、海外での武力行使を可能にした。
• 共謀罪法(2017)
「テロ防止」と言いながら、監視社会への扉を開いた。
• 働き方改革関連法(2018)
「残業ゼロ法案」と呼ばれたそれは、
過労死した人々の声を、再び沈黙の中へ押し込めた。
• 森友・加計・桜を見る会(2017〜2019)
改ざんされた文書、廃棄された記録。
真実を求めた一人の職員が命を絶った。
◎「説明しない政治」の8年間
そしてこの時代、日本では「説明しない政治」が定着した
質問には答えず、嘘を重ね、都合の悪い文書は「存在しない」と言い切る
メディアは忖度し、国民は諦め、言葉が意味を失っていった
民主主義の根幹は静かに腐っていった
その中心にいたのが、安倍晋三という名の「沈黙の支配者」だった
◎ そして今も
彼が去ったあともその構造は残った
政界と旧統一協会との癒着、メディアは沈黙を守り国民は仕方がないと諦める
本当にそれでいいのだろうか
誰もが諦めてしまえば、沈黙こそが支配となる
声を上げること、問うこと、書き残すこと
そのすべてが沈黙に抗う最初の一歩だ
◎沈黙に抗う言葉として
考えることを忘れた国民
権力に忖度し嘘を流し続けるメディア
それが手を取り合い
この国の終わり方を作ってしまった
でも沈黙は永遠ではない
「おかしい」と声を上げる人たちがいる限り
この国は再び息を吹き返すかもしれない
沈黙は支配の最も静かな形だ
だが、その沈黙を破るのもまた
一人ひとりの声だ
この国が再び立ち上がる日
きっと誰かがこう言うだろう
あの時、黙らなかった人たちがいたからだ
追記 : 反論は多いと思います。
タイトルにも出している旧統一協会のことは、文字数もあり、文鮮明や岸信介の時代まで辿って調べて書くことはできませんでした。
でも私が1番伝えたかったことは書けたと思っています。『考えることを忘れた国民』のことです。
冒頭に載せた12万人が集まったデモ、総理官邸前や地方でも今では考えられないような大勢の人達が声を上げたんです。
安倍政権の時代を生きた一人の人間として、何が起きたか、今どう感じているかを記録として残すことにしました。
