大西泰斗先生公開講座に参加して 5/16/2026
「序章」
5月16日に東洋学園大学に於いて開催されました大西泰斗先生によります公開講座「単純な規則に基づく英語学習」を受講してきました。
朝の天気予報で「今日は暑くなるよぉ〜」と言われなくても家のドアを開けたら爽やかな皐月空に、もう暑っ!っていうような初夏の日差し
せっかくだから普段通らないようなところを、散歩しながら行った方が面白いんじゃないかと思ってのぶらぶらコースで今日をスタートしました。普段通らないようなところをバスに乗り、また家並みを歩いての朝のお散歩はとても気持ちよかったです。
学校に着いてから中を眺めながら待ってると、今日の講演会に一緒に参加する友達があらわれ静かだった校内は賑やかさを増してきました。
やがて「よっ!」と現れたのはなんと大西先生。
とても大学の教授とはいいがたい(いや、失礼!)これからジャズのライブでも始まりそうな雰囲気で、その風貌からビル・エヴァンスなみの、カッコよさに満ち溢れていて、講座を受けに来た人たちの心を掻き立てていました。
参加される皆さんは開会時間に合わせるようにどんどんと増え、やがて受付を済ませた人から入り口に並び始めました。
何か試験の時のような面立ちでいらっしゃる方や大西先生のファンらしき方々も目を輝かせて場を賑わせていました。
「イワシ」
大西先生は自分の家のリビングにお客を招くような感じで会場に現れ、いつのまにか講義は始まっていた。
前も魚の話から始まったような気がしてたが、今回もそれだ。英語の先生という割には日本ものが大好きらしく作務衣でも着て講義をした方が似合いそうな雰囲気さえある。
「大西先生のベーシック」
日本人だってそうであるようにネイティブの人達だって物心つく頃には英語のなんたるかぐらいはマスターしているそうだ。
それを難解な参考書を読んでマスターしなければならないほど英語は難しいのか?というのは大きな間違いであると先生は力説する。
英語は配置の言葉
日本語と英語とは根本的に言葉の配置が違うので、ここが英語を難しくしている最大のポイントである。つまり英語側から見ればまるっきり反対に並んだ日本語など覚える必要もないので英語並びは彼らの標準となるわけだ。文章の真ん中に鏡を置いて前と後ろが逆転してるよねーというのが英語と日本語の語順は鏡像関係だという先生のお話しである。
説明は後ろに置く
英語の言葉感のひとつでもあると考えられる説明を右に(後ろに)展開していく構成。後ろにきた言葉は前の配置を引き継いでいるわけだ。
配列そのものが意味を持つ
説明ルール:リポート文 頭で考えたこと、思ったことの説明は後続の節が説明する
説明ルール:名詞修飾
あれはーこれだよー、(A→説明→B)の中に入る修飾要素。この進行の仕方もパターンがある。
指定ルール
前は指定の位置
ここで否定文の話しになり、またto不定詞の3用法の話にもなった。そして出てきたのが漢文だ。
漢文にはレ点と呼ばれる文を読むための記号が付けられている。 では英語ではどうなのか?
先生の講義は話すことから読むことへと導いていった。
ラジオ英会話では、いかに英語をすらすらと話すことに話題を向けていたのだが、読むことについての話となると会場の参加者達もグッと身体を乗り出して聞いていた。
「返り読みと説明ルール」説明は後ろに置くなどの「英語的」な並びを知っていれば長い英文を見た時に日本語並びに並び替えるのは読むことを遅くしている原因なのである。
この後に登場したのが、基本文型の照合(パターン・マッチング)
長い文章が出てきたときに何をするか?
A . 簡素化 (長いフレーズをAと考える)
B. 照合(パターンを見抜く過程)
どこが主語か?目的語はどれか、どこからどこまでが説明部分か?そして「説明は後ろに」の説明軍団はどれとどれか?
C. 再照合(ネイティブが視線を戻すとき)
文章によっては意味が色々考えられるものがある、しかし作者の言いたいことは色々ではなく一つである。それをもう一度精査する。これが読解力だ。
デビッド先生のイワシの解説
最初に出てきたイワシの話し、先生はこのイワシの話しをデビッド先生にバトンタッチしてこの意味がなんであるかを説明して会を閉じることとなった。
例えば、 i think he is right といった文があるとすると機能語は大きく話さない。英語では cheat と表現し、辞書にはズルをする と出てました。これをイワシに見立てたのです。イワシの群れは最小限度で動けるような無駄のない動きをしている。つまり英会話では全部の言葉を全力で話してしまうと、何を言いたいのか伝わらなくなってしまう。だからcheat して大切なとこだけを、ハッキリ話して相手に伝わるようにする。これば会話をスムーズにする秘訣なんですよ。Smoothに泳ぐための cheat はスムーズに話すためのcheatでもあるのです。
最後に長く教鞭をとられていた大西先生からお話がありました。一つの仕事を続けていくことへの難しさ、忍耐などあちこちから問われて難しい時代があった時に自分はこの仕事が続けていけるか問われ、私はこの大学が大好きだからずっとここで働き続けます…と宣言し、それから数十年、もうすぐゴールを迎えようとしている自分がいる。自分はそれが約束であると信じていたし、約束は守らなければならない。約束をゆるがしにしてはいけないと思っている。
これが講座の最後の言葉でした。当たり前で簡単そうなことを人生をかけて自信をもって言えるのって大変なことだと涙と感動をもって会場をあとにしました。
お読みいただきまして、ありがとうございました。先生の講義、お言葉そのものを私なり感じたこととして残しました。大西先生はラジオ英会話の講師だけでなく、私の人生の目標でもあります。これからもご活躍を願っております。

